登録日:2017/02/20 Mon 14:14:58
更新日:2024/02/02 Fri 11:28:47NEW!
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こんな世界消えちゃえ
全王とは、ドラゴンボールシリーズに登場するキャラクター。
TVアニメ『ドラゴンボール超』から登場。
CV:こおろぎさとみ
○もくじ
■概要なのね
全12の宇宙の頂点に立つ、ドラゴンボールの世界における最高位の神。
あの界王神や破壊神よりもさらに上位の存在である。
「全宇宙の神の頂点に立つ」とされた界王が東西南北の銀河に四人おり、それを統括する大界王がおり、その上に界王神がおり、界王神もまた四人おり、それを統括する大界王神がおり…と、
延々続いてきたドラゴンボール世界の神格のインフレに終止符を打った。
容姿は三頭身で楕円形の頭部をした子供のような姿で、王×王(もしくは合わせ鏡の「全」)の紋様が入った装束を着ている。身長は70cm程(1/1サイズ「絶対に逆らえない 全王様クッション」(プレミアムバンダイ)より)。
界王神や破壊神であるビルスやシャンパも恐れ、へりくだる程の権力者。
普段は超巨大なクラゲ型の大地の上に浮かぶ「全」を象った宮殿に住んでいる。
その周囲には12の宇宙が浮遊している。
語尾に「のね」を付けるなど幼い口調で話すが、どこかその声色には無機質さを感じさせる。
面白いものを素直に楽しんだり、友達を欲しがったりと無邪気ながらも、
気に入らない存在はあっけなく消し去ろうとしたり、おはじきで遊ぶように惑星を崩壊させるなど、
外見同様、子供のように純粋であり、それ故に残酷な性格。
このことから界王神や破壊神はもちろん、付き人や大神官も全王の意向には逆らえず、その言動は律する大人がいない子供そのもの。
頭が悪く、簡単な計算を間違えたりスナイパーという言葉も知らない。
現在のところ創造的な能力を見せておらず(そもそも存在するのかも一切不明)、破壊しか行っていない。
そんなわけで人間の視点で見るとはっきり言ってありがたい神様とは言い難い。
一方で無邪気なように見えて基本的に宇宙の育成は界王神と破壊神に一任している。
劇中描写では、「パラレルワールドの未来で、人間レベルが低い宇宙にてザマスが神を皆殺しにする事態が発生」→「人類が絶滅しザマスのみとなったもうどうしようも無くなった宇宙を消滅」→「界王神と破壊神を全員召集して安否を確認」→「ザマスのこともあってか、人間レベルの低い宇宙の消滅を考えるが力の大会でチャンスを与える」など、それなりに考えている描写も。
悟空より付けられた呼び名は「全ちゃん」。
全王が観覧する試合は「全覧試合」と呼ばれる。
■戦闘力なのね
ウイスは強さで判断できる存在ではないとし、界王神は「何人たりとも全王様だけは倒せない」と語っている。
また、ビルスはストレートに「全王様は戦わないが、とんでもないほどに最強」と評している。
漫画版では絶対神を自称するザマスとゴクウブラックも全王には敵わないと理解しており、宇宙を転々として全王に見つからないよう逃亡生活に近い状態になっていた。結局全王の姿を見た際には一目散に逃げようとしたほど。
自由に浮遊できる他、青の全王スイッチが押された場所に瞬間移動する能力がある。
特筆すべきは絶対的な「消滅」の能力。
個人単位での消滅はもちろん、宇宙ひいては世界そのものさえも消滅させる事ができる。
超ドラゴンボールで不死身となったザマスもお構いなしで、いかなる攻撃も通じないザマスが壮絶な絶叫を上げていたあたり、大変な苦痛も伴う様子。
消滅の力を行使する基準はなんと機嫌次第。宇宙のような大規模の消滅を行う際は人間レベルなどを基準とし、長考もするようだが、
ルール違反など機嫌を損ねるような行動を取れば、あっさりと消すことも辞さない。
現にかつて18あった宇宙の内、6つを機嫌を損ねたという理由で消滅させており、作中で宇宙の数が12なのは全王が6つを消滅させてからの数字とされる。
悟空「全ちゃんが消すと決めたら消えるしかないのさ」
■配下なのね
- 付き人
全王に付き従っている青緑色の肌に紫のコートを纏ったノッポな二人組。
正式な名前は不明で、専ら「全王の付き人」と標記されている。
基本的に寡黙で殆ど喋らないが、全王に対して不敬な態度を示す者には威圧し、時には怒りを露わにする。
全王への不敬自体を嫌っているというよりはその事によって全王の怒りを招いてしまう事に恐怖している節があり、天使たちとは異なり内心全王を恐れている描写が多い。
12宇宙の破壊神をサポートするガイド天使。
実は彼らも派遣された存在に過ぎず、本来の主は全王である模様。
普段は付き人二人に加えて大神官が全王の宮殿を護衛している。
戦闘力も破壊神を超えてケタ違いであり、特に大神官は全宇宙でも五指に入るという。
■作中での活躍なのね
第六宇宙編
初登場は第六宇宙編。
超ドラゴンボールを賭けた、第六宇宙と第七宇宙の格闘試合を見学しており、
大会の終了後、破壊神としての職務をサボっていたビルスとシャンパを叱責するために会場に姿を現したが、密かに見物していたようで、両陣営の健闘を讃え、今度は12個ある全ての宇宙の戦士を集めた試合を提案。
その話に興味を持った悟空は、その権威を全く理解していない様子で恐れ多くも自ら全王に話しかけ、さらには握手を求めて近づく。
本来、全宇宙のそして、神々の王に一介の人間が話しかけるなど無礼極まる行為であり、当然ながら全王の付き人に接近を阻まれ、ビルスたちにも咎められたが、先のヒットとの試合に感心した全王は悟空の物怖じしない態度に「面白いのね、君」と答え、握手にもやや熟考した後快く応対し、改めて、全宇宙対抗試合開催の約束を交わし帰る。
未来トランクス編
友達になってほしいと悟空を宮殿に呼び寄せ友達になる。
しかし、悟空は今すぐ遊ぶことができないので、代わりの遊び相手を連れて来ると約束した。
その際、何時でも何処にでも全王を呼び出せる、または行くスイッチを手渡した。
スイッチは未来トランクス編の終盤、実体を失くしたザマスが宇宙全体に広がった際に使用され、
悟空の友達ではない未来世界の全王を呼び出した。
悟空は全王にザマスを消すように促すが……、
「何これ、ひどいね。何もないね。君がやったの?」
「違う違う違う! あいつがやったんだ」
「ハハハハ」
「ムカつくね」
「消しちゃった方がいいんじゃねえか?」
「そうだね、こんな世界……」
「ん?」
「こんな世界、消えちゃえ」
ザマスだけでなく、未来世界の全てを消滅させた。
その後は何もない空間を漂っていたが、悟空に連れられて現代世界に訪れ、
現代世界の全王に友達として紹介され、意気投合した。
宇宙サバイバル編
二人でミニチュアの惑星を弾き合うような遊びに興じていた。
その際、実際の惑星も連動するようにぶつかり合い崩壊している。
遊びに飽き始めた所に悟空が武闘会の開催を急かしに来たことで、
かねてから考えていた宇宙が多過ぎるという問題も踏まえ、敗北した宇宙は消滅する「力の大会」を行うことを決めた。
力の大会本戦では玉座から観戦と共に、神Padを使用して脱落者の管理を行っている。
代表者10名が脱落した宇宙は宣言通り容赦なく消滅させている。
しかし全王は悟空達が力の大会で優勝したら、超ドラゴンボールで消された宇宙を元に戻すということは最初から見通していていた。
それは最後まで勝ち残る選手は他の宇宙の事を考えるだけの徳=人間レベルを持っているはずだという事であり、この戦いで人は変われるものだと悟空達に期待していたことであった。
そのため全王は最初から本気で宇宙を消すつもりはなかった(ただし自分本位の願い事であったら、優勝した宇宙も容赦なく消すつもりだった)。
願い事が自分本意だったりしたら自分達も消滅という事実には、第7宇宙の神達も改めて戦慄していた。
その後は2人とも悟空に次の遊びを催促し(悟空が言おうとした瞬間にビルスと界王神達のフォローで、また今度になった)悟空とグータッチをした。
銀河パトロール囚人編
最終盤に登場。
命を賭して懇願した見習い天使メルスの助命の代償として、大神官の提案でビルスとシンが二人の全王の遊びに付き合うはめになった。
全王から解放された付き人二人は風呂に浸かり、久々の休息を謳歌していた…。
■余談なのね
全王が2人になった後は2人で呼応するかのように話すので一見見分けがつかないが、現代の全王は画面上右側に立っており、未来の全王は左側に立っている。
もっと簡単な見分け方は未来の全ちゃんは左手を上げた後、右手を上げる現代の全ちゃんを見て、右手を上げ直すというお茶目な癖がある。
酷いね。ムカつくね。
こんな項目、消えちゃえ。
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