からかい上手の高木さん

ページ名:からかい上手の高木さん

登録日:2016/06/17 (金) 22:34:00
更新日:2024/01/25 Thu 13:40:43NEW!
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照れたら、負け。



目次


概要

月刊少年サンデーこと『ゲッサン』で連載されていた漫画作品。作者は山本崇一朗。
2013年7月号から2023年11月号まで連載されていた。
コミックスは全20巻。


12年7月号のゲッサンに掲載された読み切り漫画『からかい上手の高木さん』の連載版である。*1


中学生男子の「西片」を女子の「高木さん」がひたすらからかい続ける、という体のラブコメ作品。
「高木さんが西片をからかい、西片が仕返ししようとして高木さんに上手く躱され、更にからかわれる」という一貫した流れで構成される。


一話完結式で各話毎の繋がりはなく基本設定ではメインキャラクター達は中学1年生だが、
連載初期の時点で既に中学2年生の夏を舞台とした話*2が描かれ、
単行本1巻に収録されていたりなど、時系列は混在している。


詳細は後述するが「西片」と「高木さん」の2人が大人になって結ばれた後の時系列を舞台とする話まであり、
同エピソードを題材にしたスピンオフ作品も連載されるなど、
本編の完結よりも早く「主人公とヒロインのその後」が描かれているラブコメ作品としては前代未聞の展開がなされている。
まるで読者がからかわれてるようで高木さんらしい秀逸なスピンオフである。


その為、1話完結のラブコメ作品にも関わらず、時系列上で最も過去となる話から、
最も未来となる話までの間に20年以上もの時間が流れている大河作品としての側面も持つようになった。


なお連載開始初期には同作者の『ふだつきのキョーコちゃん』をゲッサン本誌で、
この『高木さん』をゲッサンの付録小冊子『ゲッサンmini』で連載、という形をとっていた。
その後『キョーコちゃん』の連載が終了したため、『高木さん』は本誌に移籍。
移籍後は2話掲載が常態となっているため、月刊連載にも関わらず単行本の刊行ペースが速い。
同誌で『くノ一ツバキの胸の内』、更に「週刊少年マガジン」で『それでも歩は寄せてくる』が同時連載されるようになってからも掲載話数は据え置き。
…であったが、高木さん、ツバキ、それ歩3作品のアニメ化が発表された2021年以降は基本的に1話掲載となってしまっており、単行本の刊行ペースも遅くなっている。


「マイナー誌の付録冊子掲載」というドマイナー漫画だったが、2015年頃から2ちゃんねるなんでも実況板J等で漫画の一部が貼られるようになり、高木さんに悶絶させられる人が増加。ステマとか言ってはいけない。
声優のCV付きCMや、漫画無料アプリで一挙掲載が行われる等徐々に広告宣伝が増加していった。



スピンオフ作品

現時点では以下の作品が存在している。

同作者

  • 『あしたは土曜日』(全2巻)。

作画:稲葉光史

  • 『からかい上手の(元)高木さん』(『MangaOne』連載、既刊18巻)、
  • 『からかい上手(?)の西片さん』(『ゲッサン』2023年12月号から連載開始)。

作画:寿々ゆうま

  • 『恋に恋するユカリちゃん』(『ゲッサン』連載、全5巻)

『元高木さん』『ユカリちゃん』は『高木さん杯』で一般から応募された漫画から優秀賞を選び、連載されたという経緯がある。


登場人物

作者の性癖絵の特徴として、凸キャラが殆どを占める。
担当声優は16年4月CM版と16年10月CM版があり、10月以降の声優はミックスされていて西片は4月、高木さんは10月版の声優で固定されている。
アニメ化以後はアニメ版の担当声優で固定。


  • 西片

CV:梶裕貴(アニメ)、斉藤壮馬(16年10月版以外のCM)、岩端卓也(16年10月版CM)
主人公。中学1年生。
成績はあまりよろしくなく、運動神経もそれほど優れているわけではない平凡な少年。
かなり単純かつお調子者、考えていることが直ぐに表情に出る性格で、加えて些細な事でオーバーリアクションをとるため高木さんの恰好のターゲットになっている。


高木さんに仕返ししようとあの手この手を考えるものの、そもそも仕返しとして成立していない勝負を仕掛けようとする等、
「何かを企む」「相手の考えを推測する」能力が常人以下。
そのことが高木さんのからかいを加速させている。
一方で、「高木さんにからかわれた数×10回(アニメでは×3回)だけ腕立て伏せをする」という自分ルールを続ける妙な根性の持ち主。
恋愛漫画『100%片想い』を愛読している。


本作の語り手であり、内面描写が存在するほぼ唯一の人物。
高木さんのことは異性として意識しているようだが、「からかわれなくなること」を目標としているため、色恋沙汰には全く進展していない。
高木さんを天敵扱いしている割には登下校が一緒だったり、夏休みに二人だけで毎日会ったりしている。
そしてその真意にはやはり気付かない。


高木さんと結婚している。
同作の元となったエピソードである「想い出」(単行本5巻収録)では後ろ姿のみの登場となっており、
また『(元)高木さん』序盤でも(元)高木さん母娘のやりとりがメインとなっていたため中々出番がなかったが、第7話「お父さん」でようやく大人になった西片が登場。
(『(元)高木さん』連載開始時のメインビジュアルでもタイトルロゴで顔が隠されていた。)
上述の腕立てが高じてか体育教師になっており、身体も非常に引き締まっている。第11話「プール」で披露した水着姿は必見。


  • 高木さん

CV:高橋李依(アニメ、16年4月版以外のCM)、加藤英美里(16年4月版CM)
ヒロイン。
眩い凸とセンター分けのロングヘアが特徴の美少女。
成績優秀かつ運動神経も良いが、自他共に認める貧乳。
西片をありとあらゆる手を使ってからかいまくる天敵である。
西片の思考を完璧に読み取る能力の持ち主で、西片の企みごとや仕返しへの努力を尽く無力化している。


西片視点では高木さんが西片のことをどう思っているが定かではないが、読者視点では唯一の内面描写から西片に恋愛感情を持っていることが分かる。
この年にしては大胆が過ぎる程のアプローチと捉えられる「からかい」を顔色一つ変えずやってのける等、話の節々で西片への好意が見え隠れする。
「西片に嘘をついたことはない」らしい。一話で嘘ついてるとか言ってはいけない。


本人達は否定しているが、クラスメイトからはカップル同然として扱われている。

西片と結婚し、一人娘の「ちー(後述)」を設けている。『(元)高木さん』のタイトル通り「西片」さんになっており、夫婦仲は非常に良好。
なお、作中では互いに「お父さん」「お母さん」と呼び合っている為、下の名前は相変わらず不明。
その一方で力関係は中学時代から全く変わっておらず、やはり毎日のように西片と娘のちーちゃんがからかわれている。
パート勤めなどをしている描写はなく、専業主婦のようだ。
一児の母になっても相変わらずの貧乳


更に「ちー」が中学生になったエピソードにも登場するが、「ちー」が幼稚園児だった頃からほとんど老けていない。


  • 中井くん

CV:内田雄馬
タケシ顔のクラスメイト。
真野ちゃんと付き合っているリア充。

西片と同じ学校の教師となっている(教科は不明)。
真野ちゃんから帰りが遅いことに文句を言われている回想シーンがあるのでおそらく結婚している。


  • 真野ちゃん

CV:小岩井ことり
おさげが特徴のクラスメイト。
おとなしそうな顔をして結構大胆。


  • 日比野ミナ

CV:小原好美
ユカリ、サナエと共に『あしたは土曜日』『恋に恋するユカリちゃん』のメインキャラクター。
太めの眉とロリっぽい雰囲気のクラスメイト。
ユカリ、サナエとよく一緒にいる。
色気より食い気。

西片夫妻の娘:ちーの通う幼稚園の先生になっている。
既婚者で子どもが3人いるとのこと。


  • 天川ユカリ

CV:M・A・O
『恋に恋するユカリちゃん』の主人公。
眼鏡が特徴のクラスメイト。
恋愛に興味津々で、ミナとサナエ巻き込んで西片と高木さんを尾行したことがある。

初登場時点では彼氏との結婚を控えている状態だがマリッジブルーになっている。(別に彼氏に不満があるわけではない。)
後の話で無事に結婚式を挙げ、西片一家も出席した。


  • 月本サナエ

CV:小倉唯
クールっぽい雰囲気のクラスメイト。
よくミナをからかって遊んでいる。

ユカリが結婚したことで3人の中では唯一の独身となった。


  • 木村

CV : 落合福嗣
西片とつるんでいるクラスメイトその1。
早弁王と呼ばれる食いしん坊。
バカっぽいが空気の読める良い奴。


  • 高尾

CV : 岡本信彦
西片とつるんでいるクラスメイトその2。
メガネをかけている出っ歯。ややオタク。
木村と比べると空気が読めない。


  • 北条さん

CV : 悠木碧
編み込みが特徴の同級生。
クールビューティーで男子人気が高い。
大人っぽい人が好みと公言しており、本人も経験豊富そうに振る舞っているが実際は初心でユカリから「高木ちゃんと西片くんがキスしてた」と聞いた際は多少動揺を見せている。アプローチをしてくる浜口に対してはまんざらでもない様子。アニメ版では2期から登場。


  • 浜口

CV : 内山昴輝
ややイケメンなクラスメイト。
北条さんのことが気になっており、後に一緒に下校するまでに距離を縮めている。アニメ版では2期から登場。


  • ちーちゃん

CV:宮本侑芽
『高木さん』本編5巻に収録された番外的なエピソードである「想い出」で初登場した少女。
大人になった高木さんの娘。外見は高木さんと瓜二つ。
その一方でリアクションや表情はある人物を髣髴とさせるが…

父親は西片。両親の特徴をキッチリ受け継いでいる。
父親が西片であることは「想い出」だと示唆する程度の描写だったが、
このエピソードを基に設定を大きく膨らませたスピンオフ作品『からかい上手の(元)高木さん』で確定。同作のメインキャラクターとなる。
容姿は茶髪な事から母親似だが、驚いた時の表情は父親に似ている。
字もあまり書けないような歳のようで、お父さんと結婚するというほどお父さんっ子。
時にお母さんにからかわれ、時にお父さんをからかう仲良し親子になっている。


更に『高木さん』本編10巻に収録された「西片」では、中学生になった姿で登場。
髪型がショートになっていることを除けば、高木さんと瓜二つの容姿になっているが、
胸の大きさは遺伝したのに、からかいの腕は遺伝しなかったため、隣の席の男子をからかおうとしては自滅している模様。


そして『からかい上手(?)の西片さん』では彼女の中学時代がメインの話となる。


メディアミックス

TVアニメ

2018年1月〜3月に第一期、2019年7月〜9月に第2期が放送された。
2022年1月にMBSのスーパーアニメイズム枠で第3期が放送。同年に映画版の上映が決定した。
製作はシンエイ動画。
エンディングテーマは回ごとに変わり、毎回有名なJ-popを高木さん(CV:高橋李依)がカバーしている。


アニメ版では前述のスピンオフ作品『あしたは土曜日』のエピソードも番組内に組み込まれた。
原作の舞台設定は詳しく語られていないが、アニメ化に際し原作者の出身地である香川県の小豆島が舞台となっている。
キャラクター達が通う中学校は小豆島内に存在する土庄町立土庄中学校がモデル。


2022年6月10日に劇場版が公開。
時系列はアニメ3期最終回より後の中3の夏休みとなっている。
EDもテレビアニメと同様に高木さんのカバー曲で全部で4曲ある。これらは週ごとに変更される仕様(第5週以降は再び第1週の曲に戻って以下ループ)。


  • OP

【第1期】言わないけどね
【第2期】ゼロセンチメートル
【第3期】まっすぐ
【劇場版】はじまりの夏


Vo.大原ゆい子


  • ED

【第1期】

  • 気まぐれロマンティック(1、2話)※いきものがかりのカバー曲
  • AM11:00(3、4話)※HYのカバー曲
  • 自転車(5、6話)※JUDY AND MARYのカバー曲
  • 風吹けば恋(7、8話)※チャットモンチーのカバー曲
  • 小さな恋のうた(9、10話)※MONGOL800のカバー曲
  • 愛歌(11話)※GReeeeNのカバー曲
  • 出逢った頃のように(12話)※Every Little Thingのカバー曲

【第2期】

  • 奏(かなで)(1話)※スキマスイッチのカバー曲
  • 粉雪(2話)※レミオロメンのカバー曲
  • キセキ(3話、4話)※GReeeeNのカバー曲
  • ありがとう(5話、6話)※いきものがかりのカバー曲
  • STARS(7話)※中島美嘉のカバー曲
  • あなたに(8話、9話)※MONGOL800のカバー曲
  • 言わないけどね(10話、11話)※第1期OPのカバー曲
  • やさしい気持ち(12話)※Charaのカバー曲

【第3期】

  • 夢で逢えたら(1話)※大滝詠一のカバー曲
  • over drive(2話、3話)※JUDY AND MARYのカバー曲
  • ひまわりの約束(4話、5話)※泰基博のカバー曲
  • 学園天国(6話)※フィンガー5のカバー曲
  • じょいふる(7話、8話)※いきものがかりのカバー曲
  • サンタが町にやってくる(9話)※前田亜季のカバー曲
  • スノーマジックファンタジー(10話、11話)※SEKAI NO OWARIのカバー曲
  • 花(12話)※ORANGE RANGEのカバー曲

【劇場版】

  • 明日への扉(第1週)※I WiSHのカバー曲
  • 天体観測(第2週)※BUMP OF CHICKENのカバー曲
  • fragile(第3週)※Every Little Thingのカバー曲
  • 君に届け(第4週)※flumpoolのカバー曲

Vo.高木さん(高橋李依)


TVドラマ

2024年3月からTBS系の深夜ドラマ枠『ドラマストリーム』(毎週火曜日深夜24:58~25:28)で放送予定。
監督:今泉力哉
西片役:黒川想矢
高木さん役:月島琉衣


余談

  • 同作者の作品『ふだつきのキョーコちゃん』とは世界観を共有している。*3




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  • アニメの脚本家がちょっと微妙な評価の人だから心配だったけど原作忠実で面白いわ -- 名無しさん (2018-01-23 21:16:57)
  • 高木さんってノーガード戦法取ってるだけでめっちゃ防御力低いし隙だらけな所が本当に可愛らしいと思う。 -- 名無しさん (2018-01-29 09:14:31)
  • 告白もプロポーズも言わされたんだろうなあ…西方。 -- 名無しさん (2018-04-06 14:33:24)
  • 高木さんの場合、からかっているって言うか、ドストレートな告白や愛情表現な気がする。それを「からかわれてる」と受け取る西方がまた面白いのでそのままにしてる感じ。 -- 名無しさん (2018-04-14 14:44:44)
  • ↑「面白い」と言うより「愛おしい」のかも。「いつ気付いてくれるかな」とワクワクしつつ、今の状況を楽しんでる的な。 -- 名無しさん (2018-04-14 14:46:20)
  • あの高木さんに中出しキメたと思うと興奮する -- 名無しさん (2019-02-01 21:38:53)
  • 高木さんがいじめてきて辛いって遺書残して自殺したい -- 名無しさん (2019-02-01 23:19:42)
  • ↑6クリティカル見るとストレートな言葉に弱そうだよね -- 名無しさん (2019-02-02 08:09:44)
  • 仕返しとしてドストレートに告白したら通ってしまったんだろうか。 -- 名無しさん (2019-02-02 08:19:52)
  • 始まりは入学式に遅刻してまで落し物を届けたんだよなぁ -- 名無しさん (2019-06-15 14:37:02)
  • (少なくともタイトル的な意味で)大量のフォロワーを生み出した偉大な作品 -- 名無しさん (2019-07-07 21:52:37)
  • スカウト上手の高木さん「あー、そこでこっちを見ている君!そう君だよ君。まあこっちへ来なさい」 -- 名無しさん (2019-07-17 16:40:25)
  • 2年生に進級するエピソードでさらっとすげえクリティカルかましてるな。「告白」も一歩間違っていたら連載終わってたな。 -- 名無しさん (2019-07-17 17:13:17)
  • アニメ2期は原作と違う道を辿ったけど、簪か・・・。西片が意味知っててプレゼントしたとは考えにくいが(知ってた場合クリティカルどころの騒ぎではない)…?おじいさんが察して箱の中に忍ばせたか、偶然女の子っぽいものがあったってところか。 -- 名無しさん (2019-09-23 21:35:35)
  • エンディングの曲選がいいね -- 名無しさん (2022-01-29 14:47:57)
  • 作者直々に「もっとストレートにアプローチしてくるオッパイ大きい子が居たら危うかったですよ」と言われているという事実 高木さん危うかった・・・ -- 名無しさん (2022-03-25 19:26:22)
  • 劇場版見たけど後半の高木さんの〇〇顔や木村のイケメンっぷりが半端なかった -- 名無しさん (2022-06-23 14:34:34)
  • 劇場版は話づくりにそれなりの制約もある本作でどんな話で来るのか…と思ったら文句なしに一番凄い話を容赦なく原作に先駆けてぶち込んで来たのが凄い…。同時に連載された本誌でもかなり攻めたエピソードを導入に掲載してるけど。 -- 名無しさん (2022-09-24 13:33:49)
  • ま さ か の 実 写 化 -- 名無しさん (2023-03-11 00:18:19)
  • 現実が辛くなるアニメ -- 名無しさん (2023-03-27 14:16:26)
  • 最新巻の真野ちゃんがちょっとエロかった… -- 名無しさん (2023-03-27 19:37:53)
  • OP映像の背景が妙に田舎で我が家周辺みたいだなーって思ってたら小豆島だったんですね -- 名無しさん (2023-07-26 21:00:12)
  • 【悲報】10月発売の11月号で遂に完結……… -- 名無しさん (2023-08-13 02:21:44)

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*1 読み切り版は単行本2巻に収録。連載版に比べ絵柄がリアル寄りになっており、高木さんもちょっと意地悪な顔つき。
*2 アニメでは1年生夏の話に変更された。
*3 同作のヒロイン日比野さんはミナの従姉、『キョーコちゃん』作中で3人娘が登場する等

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