登録日:2016/02/14 Sun 23:30:17
更新日:2024/01/19 Fri 13:37:40NEW!
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マグダラで眠れ 赤髪 巨乳 ショタコン疑惑 未亡人 鍛冶職人 イリーネ・ブルナー
イリーネ・ブルナーとは、支倉凍砂のライトノベル作品『マグダラで眠れ』の登場人物である。
年若い少女ながら、優秀な鍛冶職人。
【人物】
主人公の錬金術師クースラと相棒ウェランドが派遣された町・グルベッティの鍛冶屋組合を束ねる若い未亡人。
組合長であったロバートとかなりの年の差婚をし、夫亡き後は代理として務めている。
ただし町や組合の抱える事情から、ほぼお飾りに近い地位である。
組合所属の職人達からはあまり好感を得られていない。
赤い髪を長く伸ばし、女性としては上背がある。そして出るとこは出ている。
ずばぬけて美人というわけではないが、気さくさで男連中に人気がありそうである、というのがクースラ評。
周囲から結婚は地位と財産目当てと考えられているが、実際は職人としての腕に惚れ込んだことによるもの。
夫が高齢だったこともあって男女の関係はなかったかもしれないとクースラに推測されている。
元々、刀剣鍛冶で有名な地の出身で金属錬成への関心が人一倍強い。
クースラ達の仲間となってからは、金属錬成を中心に実作業で腕を振るっている。
新しい技術を自由に試せる環境には満足している様子。
実は字が読めず(作中の時代では珍しくはない)、資料の解析は不得手だが元々の知識量で挿絵などから推測はできる。
また生粋の錬金術師たちより人心の機微や世間の常識については理解が深い。
恋愛事や惚れ薬の話に関心を示すなど、少女らしい一面を見せるようにもなる。
【作中では】
宗教戦争の前線がグルベッティから移ることとなり、新たな前線での利益を得ようとする者達は初期入植者を選ぶ権限を持つ騎士団に取り入る方法を探していた。
クースラ達は取り入る材料として伝説の金属ダマスカス鋼に狙いを定め、その製法を知る可能性を持っていたのがイリーネであった。
しかし彼女はクースラの脅迫じみた追求も頑としてはねのけ、ダマスカス鋼の存在を否定する。
実のところ彼女の中にも新天地に赴きたいという願望はあった。
しかし亡夫やその仲間が遺したものを守ろうとする意志やダマスカス鋼の錬成技術に対するある思いから、願いを表に出せずにいた。
そうした事情をロバートの知己でありイリーネとも交流の深い元職人ソペイテスから、クースラは伝えられることとなる。
そしてクースラは、ソペイテスにイリーネをグルベッティから連れ出して欲しいと頼まれる。
ネタバレ
実際にイリーネが知っていたのは偽のダマスカス鋼の製法だった。
それは性質の異なる鉄鉱石を複数組み合わせて外見だけをダマスカス鋼に見せかけたもの。
(ダマスカス鋼の利用法もお守りに近いものなので見た目だけ繕えば充分なのである)
かつてグルベッティに入植してきたロバートや同郷の職人たちが窮余の策として一度だけ作り出したもの。
以降は職人としての分別や節操に従い封印してきた技術であった。
そのためイリーネは自分一人のために用いることを拒んだのである。
最終的にはクースラの強引な説得とフェネシスの言葉に背中を押される形でダマスカス鋼の製造を了承する。
その後はクースラ達の助手として工房に入り、以降の旅にも同行する仲間となる。
【主要キャラとの関係】
- クースラ
出会って当初は職人と錬金術師本来の関係性もあり、やや卑屈かつ皮肉めいた態度で接する。
ダマスカス鋼絡みのやり取りではかなり険悪な様子であった。しかし最終的には町を出るきっかけを作った恩人とも言える。
仲間になってからは皮肉交じりで遠慮無く言い合える間柄となる。特にフェネシスの扱いに苦言を呈することが多い。
ある事情で彼と恋愛関係を演じることになった時は、露骨に不満そうな様子を見せた。
- フェネシス
優しく諭す形でグルベッティを出る決意を固めてくれたこともあり、元から悪い印象は持っていない。
工房に入ってすぐの頃は技術や知識、体力とあらゆる面で勝るためフェネシスに居場所を取られるという不安を抱かれもしたが、
互いに歩み寄る形で直に姉妹のように仲良くなる。
フェネシスが男装した時には、やや怪しい様子で「……お、お姉さんって呼んでくれてもいいのよ?」などと言っていた。
- ウェランド
お互い実作業を好むため、2人で行動することが多い。金属絡みのことでは話も合うようである。
女好きな点にやや辟易してもいたが、その真意を知ってからはさほど軽蔑することはない。
2人揃って場のムードメーカーになるなど仲間として息のあった様子も見せている。
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