橘千晶(真・女神転生Ⅲ)

ページ名:橘千晶_真_女神転生Ⅲ_

登録日:2011/11/06 (日) 18:07:17
更新日:2023/10/10 Tue 11:05:49NEW!
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メガテン 便器 上田麗奈 女神転生 ヨスガ メインヒロイン 闇堕ち 真のヒロイン 真・女神転生ⅲ-nocturne- 千晶さま ヤバツン チョイデレ 女神転生3 お嬢様育ち



真・女神転生Ⅲ-NOCTURNE-』の登場人物。
CV:上田麗奈(リマスター版)


主人公の幼馴染。
偶然にも東京受胎を生き延びた一人だが、悪魔の跋扈するボルテクス界で死に物狂いの生活を続けたことで価値観が変貌。
「前の世界は不要だった」
「私は選ばれた」
「強い者、優れた者のみが生きる『ヨスガ』のコトワリを啓く」
という強者のみ生き残る世界を望むようになる。
一応ツンデレ属性持ちながら、凄まじい勢いでツンがプレイヤーを貫く。
その悪行(ご褒美)の数々をここに列挙する。


  • 主人公がまっすぐシンジュク衛生病院へ向かわずにヨヨギ公園に立ち寄る*1と、お電話を通じてこちらの行動をご強制。
  • その病院では、主人公がある人物からもらった雑誌を暇潰しとばかりにぶんどって読み耽られる。
  • それも、入院している先生の探索を命じた主人公とおしゃれ引きこもりを尻目に。
  • 2人が帰って来ると、見つからない先生そっちのけで雑誌の内容を語る、引きこもりの反論は許されない。
  • 受胎後、人修羅と化した主人公を見ても大して驚かず、彼を捨て置いて1人で悪魔が闊歩する世界へお散歩に。
  • さらりとボルテクス界に馴染み、マントラ軍本営にもお散歩感覚で立ち寄られた彼女は、御自らもコトワリを啓こうとなさる。
  • 腕をもがれたにも関わらずゴズテンノウの所まで向かい、その強大なをお受けに。
  • その後、か弱き人修羅を見て高笑い。
  • マガツヒ集めに繰り出し、嫌がるマネカタを優雅に殲滅。マネカタの大将も選択肢次第では自ら撃破。
  • そしてカグツチ塔では、調子こいたムスビの引きこもりを優雅に虐殺*2
  • ヨスガルートでは出てくるゲームをお間違えになられ、またおデレになられた。

凄まじい、の一言である。
筆者はマゾであるが、これはご褒美にしか見えないのだ。他にもそんなプレイヤーは多いだろう。
千晶さまは才女、美女、超弩級のサド。史上にこんなヒロインが存在しただろうか。
ミフナシロにてその美しき魂をTOTO製便器に乗り移らせ、カグツチ塔では人修羅と愉快な仲魔たちを蝿に変えたり、破魔したり、挙げ句猫たちを召喚してフルボッコ。
コトワリボス中最強を誇られる。
凄まじい。
ただ、猫をお呼びになられる前に千晶さまを滅殺する不届者も存在する。
筆者も3ターンで昇天させた。
耐久力がややお低く設定あそばされているので、気合いと至高の魔弾のコンボを体得してしまえば何とかなる。が、人修羅を容赦なく蝿に変えてこられるので、「ジェド」や「マサカドゥス」といった魔力無効のマガタマで。
昇天なされた千晶さまは、恐ろしく美しい。壊れた便器、これほどに美しいのか……。
だが、やはり閣下には勝てないのだろうか……残念である。




「美しいでしょう? 追記・修正する者は美しいわ。アハハハハハ!」


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確かに、彼女は一見するとChaosの極致である『力こそパワー』な世界を望むオレサマ系の女王様に思える。
しかし改めて彼女の歩んだ軌跡を振り返ると、その思想の変遷はChaosの帝王よりむしろLaw殉教者のそれにも見える。
そういう観点から彼女を見ることに興味を覚える方がいる場合は、必ずしも公式ではないが富士見ミステリー文庫発刊の『真・女神転生Ⅲ~NOCTURNE~アンソロジー』収録の短編(作:甲斐透)を読んでみることをお勧めする。
ここでの橘千晶は『登場人物の誰よりも元の世界を愛していた人物』として書かれており、それ故に東京受胎で元の世界が滅んだことに何らかの意味を見出そうとせずにおれず、より高みに上った優美な世界の出現のために必要な犠牲だったと思おうとしていた。
ゲーム中でも、彼女とシブヤで再会した際には元の世界を悼む気持ちが発言から見て取れる。他のコトワリの指導者達があまりそのような感情を覗かせることが無いのとは対照的であると言えよう。


ヨスガのコトワリも「強者」「優れた者」による運営が強調されるが、その優劣の基準は『いかに世界に貢献できるか』にある。
ゴズテンノウは力を奉じるという点に自らの理念*3とヨスガとの共通点を見出し、「おまえの説くコトワリも、我らが力の国の一つの姿」と称して力を託したが、これは裏を返せば二人の思想は決して同一ではないということでもある。
個の力は全体がより高みに上るためにあるという考え方は、やはりChaosよりLawに近いということもできるだろう。*4
そう考えると、より優れたるものが上に立つ強固なヒエラルキーで自らの陣営を築く一神教の大天使や天使がヨスガ陣営に集っていたのは、むしろ自然な流れとも言える。
疑う余地のない最強・最高・最優の頂点として唯一神を戴く彼らにしてみれば、優美なるヨスガを説く千晶は言わば新世界の「神の子」であり、それに従う事は即ち唯一神への従順となるのだから。
また、後述するように戦闘ではシジマの勢力である堕天使を自らの兵として使役しており、能力ある者がヨスガに恭順を示すのならば、かつての敵対者であっても取り立てるという実利的かつ合理的なスタンスも垣間見れる。
逆に、マネカタながら能力的には並の天使より明らかに優れた存在であったフトミミをくだらない害悪として断罪したように、ヨスガの苛烈な切磋琢磨を是として受け入れることは優秀さ以前の大前提でもある。*5
例え優れたものであろうと劣るものを庇護・擁護することは許されないのがヨスガであり、それすらもまた強者の自由なChaosとは、これも異なる点とも言えるだろうか。
ただし、あくまでそれは強者がその力を弱者のために消費することの否定で、さらなる強者となるための布陣であれば許容される(人修羅&仲魔がまさにそれ)。
マントラ軍本営で語った彼女の思想の出発点も『世界はもう不要なものを許容することができない』という、世界全体のためにならない足手まといの排除に重きを置いていた。


何より、彼女はヨスガの世界を創ることには大いに執着しているが、その頂点に君臨するのが自分かどうかについては大して拘泥していない。
自分や他の神を打倒した主人公がヨスガの世を興すのであれば、それはそれで「最も優れたる者が創世する権限を持つ」ことを意味し、ヨスガルートにおいては彼女が勝とうが負けようが彼女の望む創世は成るのである。
そしてそのEDでは、主人公に敗北して最優の座から転落したことを無念がるでもなく、むしろ重荷を降ろせたことにホッとするような穏やかな彼女を見ることができる。
様々な要因で極めて独善的に歪んでしまっていたのは確かだが、橘千晶を動かしていたものは『欲望』ではなく『責任感』『使命感』だったのかもしれない。
さらに言うなら、ヨスガを目指さなかったことを残念に思ってはいるが、結局ヨスガ最強の自分を下した者が最大の権限を振るうなら、実質それはヨスガの延長であるともいえる。どうあがいてもヨスガる。



バアル・アバター

スリムな土偶かを思わせるラインの真っ白なボディをした、陶器の人形のような外見を持つ魔神。一言で言うと、キュベレイっぽい。
人間だった時に無事であった左腕が逆に無くなっているのが、人の身との決別を表しているかのようである。
人修羅との戦闘では、固有スキル「魔王の号令」によって、フラロウス・ハレルとオセ・ハレルという、堕天使フラロウスと堕天使オセを真っ白にして天使の輪を付けた特別個体*6を召喚してくる。
放っておくと延々ディアラハンを使われていつまでも倒せないので、速攻で倒そう。
また、固有スキル「バエルの呪い」で、単体に対してハエ化の状態異常を付与してくる。ハエにされると能力が激減してしまうが、魔力属性なので「魔力無効」の耐性で無効化できる。


ところで、他の神がアーリマンや(便宜上の名前だが)ノアといった名前なのに、なぜ彼女だけ「アバター」などと付くのだろうか。
おそらくは他のシリーズに登場する魔神バールといった一神を指すのではなく、アッカド語で「主神」を意味する一般名詞を指していると思われる。
即ち、「バアル」とは最強という称号にして至高という概念であり、それを体現する者だからこその「バアル・アバター」ということである。
また、戦闘能力を見るにソロモン72柱の序列第一位バエルと悪魔の最上位存在ベルゼブブという、「最強のバアル」に相当する存在の力を行使しており、限定的なベル神のような能力を持っていると思われる。




「ありがとうね、追記・修正くん。私の夢見た項目によろしく……」


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  • 愛が暴走しておるw でも千晶様いいよね…… -- 名無しさん (2018-08-21 01:13:03)
  • おお、なんか納得した -- 名無しさん (2020-11-16 20:33:29)
  • ヨスガのコトワリが目指す「弱いもの、世界に貢献できないものを不要とする世界」は、良くも悪くも心の贅肉が少ないスレンダーな世界になりそう。 -- 名無しさん (2020-11-16 21:58:43)
  • というか、人修羅化してないのに、どうやってあの受胎後の東京を生き抜いて来れたんだろう? -- 名無しさん (2020-11-16 22:43:27)
  • メガテン3だけChaosの思想に天使が賛同してる…と思ってたけどいい考察だわ。見方が変わった。 -- 名無しさん (2020-11-25 15:38:48)
  • 彼女の、記事主がご褒美と思うほどのSは、スタッフがあえて狙ったのか、それともヨスガの担い手としてのキャラを構築していったらこうなっていたか、どっちだろう? -- 名無しさん (2020-11-25 15:46:30)
  • 確かに高飛車ではあるんだけど、進路相談を先生にしようとして病院来てたり自分のこの先考えてたりしっかりしてる片鱗は最初からあるんだよね。 -- 名無しさん (2020-12-05 11:43:13)
  • 天使がLawとして存在して秩序を強制できるようにするには、無秩序な状態が必要だから従ってるんだと思っている。他のコトワリで従来と所属悪魔が逆なのも全部同じ感じ。 -- 名無しさん (2020-12-05 15:05:59)
  • よく訓練されたヨスガの悪魔が前半の記事を書いとるな -- 名無しさん (2021-03-30 17:08:39)
  • 思想的にはシジマが好きだけどキャラ的には千晶様大好きだわ。色々キツい性格だけど、先生も含めた4人の中で一番他人もちゃんと見てる感じがする -- 名無しさん (2021-05-10 12:49:20)
  • 東京受胎が無かったらバリバリのキャリアウーマンになってそう -- 名無しさん (2021-08-25 01:58:51)
  • 裕福な家庭に生まれた才色兼備の優等生。元々の世界では社会的に成功する見込みが大きかったのに異世界に飛ばされてすべてを失って否定されたとなると確かに同情出来るな マネカタを虐殺したのも「前の世界を犠牲にして生まれたくせに目的も持たずダラダラしている奴ら」と憎悪を持っても仕方ないし。 -- 名無しさん (2021-09-12 13:19:29)
  • カラス先生も浮かんだけれど、あちらは「“思想はどうでもいい”が、自分より強いことを証明できた人間なら従う」からむしろ純Chaosかな……? -- 名無しさん (2021-12-05 11:06:13)
  • 某上院議員と同じ理屈だな。力で押さえつける以外の対処手段がないが、それで制すれば理念通り。無敵の思想。 -- 名無しさん (2022-02-24 18:08:56)
  • ↑2 強者が正しいって思想はchaosだけど、突き詰めると唯一絶対の強者とそれに従うものっていうlawの構造になるから難しいよね。というかlawとchaosって本当に表裏一体なのね。 -- 名無しさん (2022-02-24 18:58:46)
  • 吉村夜の小説だとキツイだけじゃなく助けて貰った相手にお礼をしようとする律義な面も見せる -- 名無しさん (2023-04-13 19:17:35)

#comment

*1 ストーリーの進行上必須になっているので、回避不可能。
*2 ムスビルートのみ
*3 非公式ながら一部では「マスラ」のコトワリとも呼ばれる。由来はゴズテンノウ謁見時BGMのサントラ収録時タイトル。
*4 もちろん単純にLawそのものという訳でもない。女神転生系列の作品で最も近い思想を挙げるなら『デビルサバイバー2』の「実力主義」が適当と思われる。
*5 故にヨスガルート以外で彼女を倒した際には、ヨスガ陣営の誰より優れた存在に自らを鍛え上げたはずの主人公がヨスガを選ばなかったことへの疑問と嘆きを漏らす。
*6 ちなみにこの2体、悪魔絵師による公式イラストがちゃっかり存在している。そちらでは3Dモデルでは技術と容量の都合で再現できなかった純白の羽も装備されている。

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