登録日:2012/03/22(木) 00:13:55
更新日:2023/10/03 Tue 13:34:45NEW!
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言語 言葉 間違い 言い間違い 言葉遊び 日本語 同音異義語 書き間違い 聞き間違い 使い間違い 掛詞 頭が痛くなる項目 語句
「この項目を覗いたが百年目!」
「貴様との再開、実に待ち侘びたぞ!!」
「ほう。以外だな――この俺もさ!」
「い や お か し い だ ろ !!!」
同 音 異 義 語
h o m o n y m s
同音異義語とは、2つ以上意味が異なり、かつ読みの音が同じ語句のことである。
ear(「耳」と「穂」)のように語源の異なる2語が同音になっているものもあれば、
metal「金属」とmettle「気性」のように語源を同じくする単語が綴りまで分かれてしまっているものもある。
意味としての違いは天の川銀河を横断してもまだ遠い。
イントネーションまで違うものすら存在する。
早い話がたまたまこうなっているだけ。
以下はアレコレ雑多な四方山。
◆同綴同音異義語
音だけでなく綴りも同じもの。
英語にも“bear”(「熊」と「運ぶ」)などのような例がある。
“A bear bears a lot of beer.”
『熊が沢山のビールを運んでいます』
◆異綴同音異義語
音は同じだが綴りが違うもの。
語彙の多様性に富むことで有名な日本語の極端な場合では、動詞の「たつ」だけでもこんなにある。
「立つ」「絶つ」「建つ」「経つ」
「断つ」「裁つ」「発つ」「起つ」
おまけに2012年は「辰」年である。
ただし、名詞の「辰」「竜」「龍」はいずれも同じく“dragon”を差す。
◆多義語との違い
多義語とは、2つ以上の異なる意味を持つ同一の単語のこと。
各意味に共通の特徴があって初めて同じ単語として認められる。
足・脚
①動物が歩行に使う下肢部
②形や位置が①に似るもの
③用途が①と同様に移動用
共通する特徴が無い場合は同音異義語になってしまう。
人間は考える葦である。
パスカルさんの至言を使ってもこの通り、足と葦とでは意味がまるで違う。
◆同音衝突
同音異義語が同じ文脈の中で使用されることで、受け取り手に意味上の混乱が起こってしまう。
「いとはなかかね?」(※糸はある?)
「いとかよー」(※痛いです)
「いとはなかかね?」(※痛くはない?)
「いとはなかとよー」(※糸はありません)
この事態を『同音衝突』という。
これを避けるためにどちらかの単語を一般使用から排除したり、発音を変えたりすることもある。
どちらも「しりつ」だったのを「わたくしりつ」と「いちりつ」に分けて使っている。
◆掛詞
同音異義語を利用して1つの語句に2つ以上の意味を持たせる、古代日本人が生んだ雅で風流な修辞法。
ぶっちゃけただの駄洒落である。
和歌や俳句を初めとして、主に韻文に用いられる。
私、待つわ。あの松の下で。
日本語の複雑さややこしさは平安時代から変わらないらしい。
結果、古文を習う現代の中高生を今なお苦しめる悩みの種になっている。
◆昨今で特に間違われている例
近年、日本語の同音異義語の誤用がそこかしこで散見している。
ネット上だけでなく、時には公的な場でも発生しており、最早若者に限った問題でなくなって来つつある。
誤用というより誤字や誤植ってパターンの人の方が多いかもしれないけど。
- 「意外」と「以外」
平成生まれの20代、PC使用者に多い。
携帯やPCの文面で打ち込んだ際に見直さないまま送信するからこうなる。
合ってるのは「外」、つまり何らかの範疇でないということだけである。
「意外」…自分が思っていたことと現実とが食い違い、想定の範囲内でなかったことを示す。思いの外、案外。
「以外」…あるものを除く他のもの。その他。エトセトラ。
- 「再開」と「再会」
これまた平成生まれに多い間違い。
間違われる理由も意味の違いも既に記したものとほぼ同じ。
イントネーションまで似ているのだから性質が悪い。
しかし3文字にまで渡る「最下位」とは流石に間違うことはない……はず。
「再開」…一旦中断していた作業や物事を再び始めること。
「再会」…別れていた者同士が再び出会うこと。
ここアニヲタwikiにおいては、上記の2つよりも頻発しているかもしれない。
- 「異議」と「意義」
これも割とメジャーな間違い。やはりPC利用者に多い。
相手の意見に反論するつもりで「意義あり」と使うと、その意見には価値があるという意味になり賛成意見として捉えられてしまうので注意。
『逆転裁判シリーズ』のプレイヤーは作中で「異議あり!」をよく目にするのであまり間違えないと思われる。
「異議」…物事に対する反対や不服。異論。
「意義」…それによって表される内容。それの持つ価値や重要性。参加することに意義がある。
- 「顧みる」と「省みる」
場合によっては洒落にならない誤解を招きかねない例。
上記までの事例は何となく誤りを察してもらえるが、これはなまじ自然に意味が通じるために文脈次第ではそのまま受け取られる可能性がある。
しかも指し示す内容はある意味真逆。
「顧みる」…振り返る行為。転じて対象に関心を持って注目する事を指し、慮るニュアンスまで含むこともある。
「省みる」…反省。自己批判。性質上、対象は特に自分自身とその行いに限定される。
◆関連作品
- 『ドラえもん』
「酒の泳ぐ川」と「地震なまず」というエピソードがある。
いずれも「異綴同音異義語」を扱っている。
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▷ コメント欄
- 日本語って難しい… -- 名無しさん (2014-03-21 15:11:53)
- 謎かけには役立つよね -- 名無しさん (2014-03-21 16:30:05)
- この項目を覗いたが百年目 は合ってる のかな(自信無し) -- 名無しさん (2014-03-21 16:34:46)
- 可能性の割合を示す『確率』はあっちもこっちも間違えすぎだよ -- 名無しさん (2018-03-09 11:00:39)
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