犬夜叉 時代を超える想い

ページ名:犬夜叉 時代を超える想い

登録日:2020/10/13 (Tue) 23:51:15
更新日:2024/05/23 Thu 10:42:32NEW!
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ふたりの想いが新たな奇跡を呼ぶ




『犬夜叉 時代ときを超える想い』は、2001年(平成13年)12月15日より全国東宝系列の映画館で公開されたアニメ『犬夜叉』の劇場版第一作である。


監督は篠原俊哉、脚本は隅沢克之*1の担当で、以降の劇場作品でも監督・脚本は両名が指揮を執っている。アニメーション制作はTV同様サンライズ。
主題歌『no more words』は浜崎あゆみが担当。



【概要】

『犬夜叉』初の劇場版ということでファンの期待もあってか、興行収入は15.4億円と歴代4作でも最高を記録しており、2019年に行われた「全るーみっくアニメ大投票」でも9位にランクインするなど今なお根強い人気を誇っている。


犬夜叉とかごめの恋愛模様にスポットを当てた王道なストーリーとなっており、「たとえ分かたれていても二人は時代を超えてつながっている」というその内容はどこか原作最終回にも繋がる様相を思わせるものになっている。


また、作中BGMの一つである「想いの果てに」も神曲として名高く、以降のTVシリーズでも名場面を彩る楽曲として使用されているほか、2020年に開催された『犬夜叉 -アニメの軌跡展-』のグッズで販売されたオルゴールにも使用されている。



【あらすじ】

四魂のかけら」を集める旅を続ける犬夜叉一行の前に、大陸の妖怪・瑪瑙丸が現れる。
瑪瑙丸の先祖はかつて犬夜叉の父である犬の大将に敗れており、その復讐のために現れたのだ。
激しい戦いを繰り広げる一行だが、その中で瑪瑙丸が仕組んだ罠が犬夜叉とかごめを引き裂く…。



【登場人物】

ご存じ犬耳主人公。
遅刻してきたかごめに怒鳴ったり弁当そっちのけでカップ麺に手を付けたりと相変わらず女心に疎く、しまいには今まで一番ドギツイ「おすわり」をくらう。
それでもひょんなことでかごめが怪我をした際には不器用な彼なりの優しさをみせる。
父親と因縁のある瑪瑙丸に我武者羅に戦いを挑むが、彼が仕組んだ奸計によってかつてのトラウマ――桔梗との離別を彷彿させる事態になってしまう…。


ご存じ転生系ヒロイン
一行のために弁当を作ってくる*2も、素っ気ない犬夜叉の態度に怒りケンカとなってしまう。
さらにその後、時代樹の近くで偶然桔梗を見かけ、「自分は本当に犬夜叉のそばにいていいのか」とナイーブになってしまう。
瑪瑙丸に拉致された際、罠を施され操られ、犬夜叉を傷付けてしまう。
CVゆきのさんで卵焼きと聞いて同じサンライズの別の時代劇アニメのキャラを連想した人は素直に名乗り出なさい。
また、弁当作りの際に彼女が使っていたエプロンはめぞん一刻でお馴染みのPIYOPIYOエプロン。


ご存じ子狐妖怪
かごめの手作り弁当に興味津々。
微力ながらも仲間達のサポートにあたる。


ご存じ不良法師
戦闘中も未来の嫁の尻を触る身体を気遣う旦那の鑑。
瑠璃によってミラーマッチを強いられる。


ご存じ妖怪退治屋。
敵の手に落ちた雲母の救出に奔走する。
途中弥勒と一緒に物凄く悪そうな顔をするシーンがある。


ご存じ珊瑚の相棒の猫又
大蠍に受けたが原因で波瑠に操られる。
それでもめげずに呼びかけ続けた珊瑚の声で終盤に正気を取り戻す。


  • 冥加

ご存じノミじじい。
相変わらずの逃げ癖だが、今回はちゃんと道理を説いたり戦いを最後まで見守っていたりと意外と頼りに感じる…かもしれない。
DVDの表紙ではしれっと主人公とヒロインに紛れて登場している。


ご存じ楓婆ちゃん。
瑠璃と波瑠の襲撃から弥勒と珊瑚を救い瑪瑙丸に狙われた村を結界を張り守り抜くなど陰ながら活躍。
なんとか村へ戻ってきたかごめと七宝を介抱していた最中、操られたかごめに負傷させられるも、終盤までピンピンしていた。


  • 阿波の八衛門

ご存じ(?)弥勒の舎弟の
瑪瑙丸に蹴散らされた弥勒と珊瑚をかくまう。
無謀だと諫めても聞き入れられず渋々弥勒と珊瑚を時代樹まで送り届ける。


ご存じ犬夜叉のかつての想い人にしてかごめの前世。
瑪瑙丸の妖力を感知したのか、かつて犬夜叉が封印されていた森へと舞い戻る。
終盤、かごめに非情ともいえる決断を強いるが、それは彼女なりの思慮かつ自嘲だとも言える。


ご存じ殺生丸様。
冒頭で瑠璃と玻璃に天生牙を狙われるが容易く一蹴する。
偶然桔梗と相対するが、その際彼女のかごめへの仕打ちの真意を測る。


ご存じ殺生丸のお供その1。
人頭杖で蛾の大群を焼き尽くす活躍をするも誰にも褒めてもらえない。


ご存じ殺生丸のお供その2。
相変わらず殺生丸様LOVEな様子。


  • 日暮草太

ご存じかごめの
かごめ曰く、最近生意気になってきたらしい。
終盤はブヨと共にじいちゃんの祈祷に付き添っていた。


  • ママ

ご存じかごめと草太の母親
出番自体は少ないが、かごめに大切な事を伝える。


  • じいちゃん

ご存じかごめと草太の祖父。
日暮神社の御神木に花が咲いた事を喜んでいたが、瑪瑙丸の影響で花が落ちてしまうと、大雪の中必死に祈祷を行っていた。


  • 瑪瑙丸(めのうまる) CV:関智一

本作のラスボス
先代飛妖蛾の息子。
冷酷かつ傲慢な性格で人間半妖を見下しており、特に犬夜叉とその一族は「人間などという愚劣な生き物に骨抜きにされた腑抜けの妖怪共」とまで蔑み、敗れた先祖の復讐をもくろむ。


封印された先代飛妖蛾の妖力を取り込むため、犬夜叉の鉄砕牙を狙い初戦で犬夜叉を破るものの、鉄砕牙に結界が施されている事を知ると作戦を変え、かごめを人質に時代樹へと一行を呼び寄せ、戦闘の余波で妖力の封印を解く。


時代樹を介し周囲の村々や死魂、果てはかごめがいた現代からも生物の魂を集め、巨大な最終形態へと変化する
この影響で現代でも季節外れの大雪といった異常気象に見舞われた。
さらに、当人曰く「ちょっとした座興」と称し犬夜叉とかごめの仲を裂こうとするが、これがのちの敗因となる。


キャラと中の人のせいで某金ぴかを連想してしまうかもしれないが気にしない。


終盤のネタバレ

+ -

決戦では、自身の強大な力と大陸の妖怪達で一行を圧倒するが、犬夜叉の爆流破を纏ったかごめの破魔の矢を額に受け倒された。


  • 瑠璃(るり) CV:椎名へきる

瑪瑙丸の部下の女。青い髪を団子に結っている
相手の能力を模倣する「[[複写>コピー(能力)]]」の力を持ち、弥勒の風穴をコピーする。
得物は妖力で練られた毒蛇へも変化させられる。


終盤のネタバレ

+ -

弥勒の風穴との吸い込み対決で拮抗するが、独鈷で風穴を切り広げることで吸引力を上げ、弥勒を圧倒する。
が、広がった風穴を制御しきれず、自らの風穴に内側から吸い込まれて跡形も無く消滅した。
風穴を単なる便利能力としか見ておらず、"呪い"という本質を理解していなかったが故の無残な最期であった。


瑪瑙丸の部下の女。藤色の長髪をしている。
勾玉を相手の額に埋め込み操る「封じ根」の力を持ち、雲母を操って従え、かごめには犬夜叉を襲わせた。*3
得物は双剣


終盤のネタバレ

+ -

珊瑚の飛来骨により体を真っ二つにされながらも、再生しようとするが、瑪瑙丸に魂を吸い取られて地上へと落下していった。



【用語解説】

  • 飛妖蛾ひょうが一族

大陸(中国方面)出身の妖怪一族。
本編より約200年前、元寇の襲来に際して死者の魂を喰らおうと日本へと攻め込んできたが、西国を治めていた犬夜叉の父との激闘に敗れ不帰の森の時代樹に封印されていた。
そして現在、砕け散った四魂のかけらの一部を受けたことで封印を解かれる。
蠍や(おそらく大陸産と思われる)蛾を眷属として使役するほか、剣術と体術が入り混じった独特の動きで近接戦にもにも長ける。
先代の力や他の魂を取り込む事でより強力な妖怪へと成長する。


  • 時代樹

今その時代とはまったく別の時の中にいるとされる樹木。
日暮神社の御神木もこれに該当する。
かつて犬夜叉が封印されていた影響で御神木には500年間花が咲かずにいたが、かごめのタイムスリップにより歴史が変わったため約500年ぶりに開花する。
桔梗によれば、骨喰いの井戸も時代樹の一部を切り出して作られたらしく、瑪瑙丸の影響を受け芽や枝が生えるなど暴走を起こした。






おめえさっきから何を気にしていやがんだ?


あたし…ちっとも役に立たないし、犬夜叉のことも傷つけちゃうし、そばにいない方がいいのかなって。


くだらねえことばっかりグダグダ言ってんじゃねえよ!


犬夜叉!動いちゃダメ!傷が開いちゃう!


オレにはお前が必要だ。そんなこともわかんねえのか!?


...ありがとう、犬夜叉。




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  • 時系列的には犬夜叉が爆流波を使える点から、「 竜骨精 」との戦い以降かな?....ところで、ここの項目って一時的に削除されてませんでしたか? -- 名無しさん (2020-10-14 00:04:00)
  • 主題歌が今でもはっきりと記憶に残ってる印象深い映画。それと瑠璃が風穴に吸われて消滅したのは子供心に怖かったなぁ -- 名無しさん (2020-10-14 00:11:15)
  • 何故かかごめの弁当は作ってるシーンと食べてるシーンでおにぎりの形状が違う。これがタイムパラドックスってやつなのか -- 名無しさん (2020-10-14 06:11:49)
  • 結局犬夜叉が一番気に入ったのは卵焼き‥ではなく沢庵というオチww -- 名無しさん (2020-10-14 10:48:28)
  • ↑ちなみに諸説あるが、沢庵が広まったのは江戸時代からなので -- 名無しさん (2020-10-14 20:16:40)
  • 続き)珍しいのはあながち間違いじゃないかもしれない -- 名無しさん (2020-10-14 20:17:32)
  • 映画の内容はほとんど覚えてないけど風穴が裂けたシーンはなぜかよく覚えている -- 名無しさん (2020-10-15 22:52:19)
  • 八衛門「無理ですよ!ヒィ!!」弥勒「おめぇ....#俺の風穴に吸い込まれてぇみてぇだな...」八衛門「....わっ分かりました!変化!」珊瑚「こんなところで変身するんじゃないよ!!( 苦 )」弥勒「やっぱりオメェ...マジでェ吸い込んだろうか!( ガチギレ? )」うろ覚えだけど笑った場面。 -- 名無しさん (2020-10-20 00:00:59)
  • かごめと瑪瑙丸の中の人がフルメタルパニックな件 -- 名無しさん (2020-10-20 07:06:45)
  • 因みに予告では本編にないかごめが犬夜叉を自分の意思で襲ったと思われるシーンがある。人寄せのための嘘予告か制作中に変更になったのか。 -- 名無しさん (2020-10-20 08:49:15)
  • ↑10そのはずなんだけどさ、風の傷が妖気の裂け目を読まなきゃ使えない設定のままになってるという矛盾があるんだよね(爆流波を覚えた時点で、風の傷は無条件に出せるようになってるはずなのに) -- 名無しさん (2020-10-20 16:04:37)
  • 殺生丸と桔梗が原作に先駆けて初対面した作品。当時の映画の宣伝でも割とピックアップされてた要素だったと記憶している(なお実際には本筋に然程絡まなかったシーン) -- 名無しさん (2020-11-15 07:34:14)
  • もしかしたら弥勒も瑠璃みたいになってたかもしれないのよね…。瑠璃の最期は弥勒のバッドエンドを体現したシーンだった -- 名無しさん (2021-03-01 21:10:27)
  • ↑一番やばかったのは夢心寺で風穴が傷ついてるのに無理して使った所だな。犬夜叉が止めなかったら最悪瑠璃みたいに… -- 名無しさん (2022-01-29 08:25:26)

#comment(striction)

*1 TVシリーズの構成も担当。
*2 ちなみにアニメでも度々料理をふるまっているが、原作では挿絵等を除けば初めてかごめの料理シーンが出てくるのは単行本40巻あたりとやや遅め。
*3 しかし、かごめに封じ根を施そうとした時は彼女の強い霊力に弾かれたため、瑪瑙丸の血を纏わせた四魂のかけらを融合させた勾玉でようやく成功した。また、かごめへの封じ根も彼女が犬夜叉を射抜いてしまった時のショックで破られてしまった。

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