城島晶

登録日：2013/10/15 (火) 02:05:23
更新日：2023/11/24 Fri 13:32:17
所要時間：約 7 分で読めます

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出来ねえ、出来っこねえなんて思ってたら！

出来るもんも、出来なくなるんだよ……！！！

出来るって、信じたから……。

俺は今、ここにいる……。

城島晶はPCゲーム「とらいあんぐるハート3」のヒロインの一人。

CV：鳥居花音

家を空けがちな両親の都合で高町家に居候として暮らしている青髪の少女。
空手道場に通う活発なスポーツ少年少女であり、全国区に迫る実力を持つ。私立海鳴中央に通う2年生で、クラスは5組。
同じ居候の鳳蓮飛とは犬猿の仲であり、彼女のことは皮肉も込めて「カメ」と呼び、何かにつけて喧嘩をしている。

過去のある理由から高町恭也のことを「師匠」と呼んで慕っており、
修行の一環なのか時々や闇討ちを仕掛けるものの、真っ直ぐな性格が災いして今のところいなされてばかりである。
趣味は空手にサッカー、あと料理。

料理は桃子が基本を教えた後、自己流でどんどん上達していったとのこと。
特に和食が得意だが、中華を魅力を語るレンとは馬が合わず、そのことも対立する要因になっている。

誕生日は4月22日だが、何の因果かこの日はレンの誕生日でもある。

【人物】
上記の通り活発で少年のような性格をしており、恭也も「せめて女の子でさえなかったら」と漏らし、
自らも「男に生まれたかったと」と考えている。一人称も「俺」である。

実際に男と間違われることもよくあるようで、神咲那美も親しくなるまでは完璧に男子だと思っていた。
ここ10年は制服以外は男子服しか着てないらしいので振舞いも男子になっているのかもしれない。

実際男子と交ざって遊ぶ姿は少年そのものであり、周りも晶のそんな気質を察してかあまり少女のようには扱っていない。
しかし男女隔てなく接することから、男子からの人気も悪くない模様。

友人の西島瑞乃から見た晶は、「馬鹿みたいにまっすぐで、決して嘘をつかない。自分がが好きな相手のことを絶対に裏切らない」とのこと。
巻島館長からも「技も性根も綺麗過ぎるが、いい選手になる」と言われている。
普段の言葉使いや態度からはあまり想像できないが、学校での成績は高くスポーツでも好成績を残しているなど、実は文武両道である。

【明心館空手】
フルコンタクト系では最大規模を誇る一大流派で、初代とらハの主人公・真一郎がかつて学んでいた流派でもある。
晶は巻島十蔵が教える「明心館巻島流」の少年部に通っている。

恭也の薦めがあって始めたもので、本人の才能もあってメキメキと強くなっていき、
晶が小６時の功績で本部道場にお呼びが掛かってそれからは館長直々に指導してもらい日々精進している。
女子で直接指導を受けているのは晶のみ。そのため更衣室すら男女兼用だが特に気にしていない。

レンに負け越しているが、これは晶が弱いのではなく、レンの才能が異常なだけ。
晶も天性の腕力に加え、小学生時代には既に“爪先から腰を通しての、全身の力を使っての打撃”を
誰に学ぶでもなくマスターしていたなど、かなり才能に恵まれており、勝つための努力も怠っていない。
実際、現在の晶の拳速は同年代では見えないほどで、道場の少年部では敵なしである。

大抵は遠距離戦では棍の間合いに苦戦し、中距離戦では体捌きを追いきれず、接近戦では零距離に持ち込まれて極められる、といった戦況。
まぁ戦闘スタイルの相性もあるのだろう。

●城島パンチ＆キック
ただのパンチやキックとの違いは不明。まぁ晶が放つ拳や蹴りなので並みの威力ではないのだろう。

●城島胴回し回転蹴り
大会制覇を狙うための新必殺技。あるルートでは3回戦を制したと言っている。
空中二段蹴りと合わせた連撃もある。

●ジャンピング・寝込み踵落とし
恭也の寝込みを襲った際に使用した技。内容は読んで字の如し。
当然のごとく気付かれており、『猿(ましら)おとし』という皮肉のような名前の技で迎撃された。

●吼破
明心館館長の巻島十蔵直伝の奥義。
拳を後ろに引いて力を溜め、弓を放つように全身の力を乗せた拳を叩き付ける。
「体重が軽いからそれをカバーする技を覚えろ」とのことで、一ヶ月特訓して習得した。
ただし前後の隙が大きく、それが課題とのこと。

●吼破・改
晶が編み出した『吼破』のバリエーション。
接触してからの爆発的な踏み込みで拳を繰り出す。
レンの『寸掌』の拳版であり、棍を物ともせずへし折る威力を持つ。

ネタバレ

【過去】
小学生の晶は家庭不和と両親の別居によって心が荒んでおり、周りにその苛立ちをぶつけていたため孤立していた。
喧嘩でも天性の腕力と技術によって敵なしだったが、
ある日喧嘩を仲裁してきた美由希と大喧嘩をし、彼女の口添えで高町家でやっかいになることになる。

恭也のことを当時は「恭也くん」と呼んでおり、
親しく話すことも無いどころか膝の怪我で動けない彼の姿を見てなじっていた。
だが再起不能と言われていた膝を不屈の心で克服した姿を見て彼の“強さ”に憧れ、自分にも御神流を教えてほしいと申し出る。

そして恭也と「自分に勝てるくらい強くなったら御神流を教える」という約束を取り付け、それからは恭也に勝つために明心館空手を習い始めた。
習い始めて数年後には恭也に時折勝負を挑むようになり、その頃から彼を「師匠」と呼ぶようになった。

闇討ちを仕掛けるのも恭也に勝つための一環である。
幼少期の恭也も士郎に対して闇討ちを繰り返していたので、御神流における伝統的な試験方法なのかもしれない。

レンとの出会いは本編から３年前、高町家に尋ねてきたレンと、
家の留守番を任されていた晶が誤解から互いが互いを空き巣と勘違いして交戦したことが始まり。

最初の頃はお互い仲良くなろうと歩み寄っていたものの、話せば話すほど好みや考えが合わないことが分かっていき、
そして喧嘩は拳も交えた激しいものとなって今に至る。

【レンとの関係】
レンとは普段はいがみ合いながらも、何だかんだで息の合う一番の親友であり、いわゆる“喧嘩するほど仲が良い”というやつである。
なのは曰く「根っこのところの性格が同じで、いろいろな考え方が違うからケンカする」とのこと。
恭也に勝つ以外の晶の夢は“レンに真正面から勝つこと”であり、
レンのために大会出場を顧みず無茶をしたことからも、その存在が晶の中でどれほど大きいかが分かる。

【本編での活躍】

●晶ルート
自身のルートでは、明心館の内での空手大会のために精を出す一方で、
交流が増えた恭也に“支えになりたい”という自身の気持ちを伝え、彼もそれに応えて結ばれる。

大会では優勝を逃しベスト４という結果を出すが、巻島館長からは「他の流派に色目を使いながら空手をするな」という意図の忠告を受けてしまい、
“明心館空手で強くなること”と“恭也を倒し御神流を教えてもらう”という約束の板挟みになり苦悩する。

その答えを出すため、レンを仮想恭也とした猛特訓を行い、満を持して彼に「禁じ手なしの一歩勝負」を挑む。
そして恭也の弱点である膝を狙った攻撃や、鋼糸を奪うといった奇策で作った一瞬の隙を突き、必殺の吼破を彼に届かせ勝利した。
倒れる恭也を見た瞬間、自分が守りたかった約束は御神流を教えてもらうことではなく、
“弱い自分に負けず、強い自分になれるように強くなること”であったことを思い出す。

倒れながら御神流の門下に入るかを問いかける恭也に、自分が進みたい道は“明心館空手で強くなる”ことであること明かし、
そのために恭也を傷つけてしまったことを涙ながらに謝罪した。

数日後、学園の屋上で現時点での自身が思う“強さ”の結論を恭也に話し、最後はいつも通りレンとの喧嘩で幕を降ろした。

●レンルート
レンの発作により病気を患っていることを知り、
病状が悪化したのは自分のせいではないかと落ち込むが、レンの叱咤によって元の関係に戻った。
しかし発作は再発し、命の危険がある根治手術を恐れて病院から逃げてきたレンに手術を勧めるが、今の彼女にその言葉は届かなかった。
そして閉じこもるレンに自身の思いを伝えるために「負けた方が勝ったほうの言うことを聞く」という条件で勝負を挑み、レンもそれを受ける。
勝負は終始劣勢だったが、レンの『寸掌』を参考にした奥義『吼破・改』で初の勝利をおさめ、レンに手術を決意させた。

【リリカルおもちゃ箱での活躍】
3年生に進級。相変わらずレンとは喧嘩の毎日である。
物語にはあまり絡まないが、なのははクラスメイトの瑞乃の回想を通して晶の人柄に触れた。
瑞乃には男関係で色々言われている。

【OVA】
相変わらず喧嘩三昧の毎日だが、レンとの実力差は埋まってきている模様。
しかし仲裁するなのはの態度が変わり、その見えない圧力にレン共々怯えている。

【余談】
見た目や戦闘スタイル、本編での立ち位置などが似ているためか、
スピンオフの第3期に登場するスバル・ナカジマの元ネタなのではないかと、
一部のファンから勘ぐられているが特に公式からの言及はない。

出典：とらいあんぐるハートシリーズ©1998～2002JANIS©ivory

追記・修正は明心館空手を習ってからお願いします。

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