冥府の覇者ガジラビュート

ページ名:冥府の覇者ガジラビュート

登録日:2023/05/19 (金) 01:12:46
更新日:2024/07/05 Fri 13:25:58NEW!
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漆黒の巨体から吹き出る瘴気が、精霊すら怯ませる。





冥府の覇者ガジラビュートとは、TCG『デュエル・マスターズ』のクリーチャー。
DM-10「聖拳編(エターナル・アームズ) 第1弾」で登場したで登場した闇文明のデーモン・コマンド。
DMC-19「ザキラ龍武(ザキラドラゴン・コマンダー)デッキ」、DMC-61「コロコロ・ドリーム・パック4(エターナル・ヘヴン)」などでも再録された。



【解説】

冥府の覇者ガジラビュート VR 闇文明 (6)
クリーチャー:デーモン・コマンド 3000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手のシールドを1枚選び、持ち主の墓地に置く。(その「S・トリガー」は使えない)

カードパワーだけを見れば重量コストの割にはパワー設定が低く、デーモン・コマンドとしては貧弱な性能。
ところが注目すべきはそのcipであり、バトルゾーンに出た瞬間に確定で相手のシールドを1枚選んで墓地に置かせる。
シールド焼却はこのカード以前に《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》が出ていたが、あちらと違って動作の必要がなくシールドを焼却可能なカードとして《コアクラッシュ・リザード》と共に聖拳編から初登場した。


単純に相手のシールドをがS・トリガーなどを起動させずに削れるため、シールドに何かしらのカウンターカードを仕込む系統のデッキに強い。
ブロッカーで固めるようなタイプのデッキに対しても疑似的にすり抜けたシールドブレイクのような動作が可能なため、相手のシールドに手が出せずに場が膠着する可能性を減らせる。
特に相手のシールドが1枚のみの場合はゲームエンドに一気に傾かせるトドメの1枚としても有効に機能するだろう。
cip効果なので何かしらの手段で使い回せれば、相手のシールドを攻撃せずにじわりじわりと減らすコントロール戦略としても使える。


欠点としては上述したように素のパワーが低いため、シールド焼却系統の能力を持つカードもインフレしている現在だと地味さが増しているという点か。
純粋な上位互換は現在まで登場していないが、後述の派生カードや文明こそ違うが強烈なカードパワーを持つ《熱き侵略 レッドゾーンZ》などの後年の上位種と比較すると使いにくさはある。
ただし、登場当時よりもコマンドの重要性が大きくなっているため、何かしらの進化クリーチャーの素材や封印関連の要員として使える展開は増えている。


基本的にはシールド系統の能力が環境で目立つと評価が上がる傾向にあり、このカードの評価が大きく向上したのは戦国編環境である。
戦国編環境ではシールド・フォースやシールド・プラスなどのシールド関連の強力な効果やカードが増え、それらに対して強烈なメタとなるガジラビュートの使用率は大きく向上した。
そのため、シールド関連の能力が環境で流行った場合には是非ともデッキに入れることを検討したい。


【派生カード】

混沌の覇者ディス・ガジラ R 水/闇/火文明 (7)
クリーチャー:デーモン・コマンド/エイリアン 5000+
スペース・チャージ:多色
SC−相手は自身の手札を1枚選んで捨てる。
パワーアタッカー+3000
このクリーチャーがシールドをブレイクする時、相手の手札が1枚もなければ、相手はそのシールドを手札に加えるかわりに墓地に置く。
W・ブレイカー

エイリアンに取り込まれたらしいガジラビュートの姿。多色になり、スペース・チャージによるハンデスやパワーアタッカーを獲得した。
シールド焼却効果も元ネタ同様に持っているが、こちらはブレイク時の特定条件下というどちらかと言えばボルメテウス系統に近いカードと化している。


偽りの羅刹 ミスディレクション VR 光文明 (8)
クリーチャー:デーモン・コマンド/アンノウン 9000
自分のコマンドが相手プレイヤーを攻撃してブロックされなかった時、自分の山札の上から1枚目を裏向きのまま、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに加えてもよい。
W・ブレイカー

光文明デーモン・コマンドとして光堕ちした姿(背景ストーリー上では同一人物なのかは不明だが)。
シールド焼却を持つ元ネタとは逆にこちらは相手プレイヤーへの攻撃時にブロックされなかった場合はシールド追加を行う。
ガジラビュートの派生カードとしては元ネタと真逆を行くこのスペックは、正にある種のアンチテーゼというか正に「光堕ち」に相応しい1枚。


革命龍 ガビュート VR 闇文明 (7)
クリーチャー:デーモン・コマンド・ドラゴン/革命軍 7000
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のシールドをひとつ選び、持ち主の墓地に置く。
革命2−自分のシールドが2つ以下なら、自分の闇のクリーチャーすべてに「ブロッカー」と「スレイヤー」を与える。

革命軍の悪魔龍と化したガジラビュート。
元ネタの上位種であり、cipによるシールド焼却にと革命効果による自身を含めた自軍へのブロッカーとスレイヤー付与を行う。
種族が元ネタよりも受けられるサポートも増え、攻守共に広く使える革命能力など純粋なカードとしてのパワーも高いため、正直コストが1上がっているとは言っても元ネタよりもこちらの方が現在は優先されやすい。
強いて言えばブロッカー付与はクリムゾン系統のカードなどのブロッカー除去に対しては逆に弱みになるという点が無視できないデメリットになるか。


冥光連結 ピカガジラ P 闇文明 (7)
クリーチャー:ディスペクター/デーモン・コマンド/エンジェル・コマンド 7000
G・ストライク(このクリーチャーを自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない)
EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)

背景ストーリーでは多分縁もゆかりもない《光輪の精霊 ピカリエ》とディスペクターとして連結させられたガジラビュート。
所持文明的にはガジラビュートの成分が強いようにも思えるが、能力はガジラビュートのあまり面影はなく、G・ストライク持ちのブロッカーとピカリエ寄りな再現具合。
多色にはならなかった闇文明エンジェル・コマンドでもあるので、そちらの種族デッキでの運用を考えると面白いかもしれない。


【関連カード】

コアクラッシュ・リザード SR 火文明 (7)
クリーチャー:メルト・ウォリアー 6000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手のシールドを1枚選び、持ち主の墓地に置く。(その「S・トリガー」は使えない)

ガジラビュートと共にDM-10で収録された上位種のメルト・ウォリアー。コストがガジラビュートよりも1上がった代わりにパワーが大きく向上している。
パワーこそ登場当時の7コストクリーチャーとしては普通の部類(現在の基準だとやや低めだが)だが、パワー6000超えとしては珍しいW・ブレイカーを持たない攻撃力の低さや所持種族の弱さなどもあってガジラビュートの方が評価は高い。
一応所持文明は異なるため、そちらでガジラビュートとの差別化は可能。


リベンギオス・ドラグーン VR 闇文明 (5)
クリーチャー:ティラノ・ドレイク 5000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、シールドを多く持っている方のプレイヤーは自分自身のシールドを1枚選び、墓地に置く。両プレイヤーのシールドが同じ枚数であれば、それぞれが自分自身のシールドを1枚ずつ選び、持ち主の墓地に置く。

cipでシールドが多い方のプレイヤーのシールドを焼却する(互いの同数の場合は同時に削る痛み分け)というやや変わったシールド焼却を持つティラノ・ドレイク
ガジラビュートと比べると安定性の低さや自軍への被害の可能性を持つ反面、コストやカードパワーなどのパフォーマンスはガジラビュートを上回る。
平等に不平等な精神で互いのシールドを削れる性質から、各プレイヤーのシールド枚数を参照にする鬼タイムなどの類の効果とはかなり相性が良い。


偽りの星夜 ブラック・オブ・ライオネル SR 闇文明 (7)
クリーチャー:エンジェル・コマンド/アンノウン 7000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手のシールドをひとつ選び、墓地に置く。その後、自分の墓地からコマンドを1体、新しいシールドとして、シールドゾーンに裏向きにして加える。
W・ブレイカー

「俺」の頂 ライオネル》の派生カードとして現れたガジラビュートの上位種。cipでのシールド焼却と同時に墓地からコマンドのクリーチャーをシールド追加できる。
シールド焼却と同時にシールド追加を使えることでシールド数でアドバンテージを得られるのが強みであり、シールド消費が激しい闇文明エンジェル・コマンドの種族デッキにおけるシールド回復要員としての活躍に期待が持てる。


デュエル・マスターズ プレイス

DMPP-04「混沌の軍勢 -REBELLION SYMPATHY-」にて収録。レアリティがレアに降格した。
性能面での変化はないのでTCG版と基本的な状況は変わらないが、レアリティが下がったので入手難易度も落ちてデッキには組みやすくなっている。


【余談】

  • 項目冒頭にも記載しているが、DM-06版のフレーバーテキストは背景ストーリーでは敵対する光のエンジェル・コマンドすら怯ませる身体の能力を持つことを示している。
    ところが、上述したように戦国編環境で注目を集めると当時の環境で暴れたエンジェル・コマンドの《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》に対する強烈なメタカードとして機能したため、フレーバーテキストが予言のような内容となった

  • 目玉カードとして再録されたDMC-19はザキラがコンセプトのデッキなのだが、原作においてガジラビュートはザキラとは何の縁もなかったりする。
    むしろ強運によるS・トリガーでの一発逆転戦法が目立つザキラにとってはガジラビュートは相性の悪い相手ですらある(まあこれはザキラの相棒である《暗黒王デス・フェニックス》にも言えるが)。

  • アニメ、漫画のいずれでも黒城が使用しており、アニメ「チャージ」ではミミが《深緑の魔方陣》で仕込んだ《アクア・サーファー》を、漫画「SX」番外編では白凰が《啓示の精霊サンスクリッド》で仕込んだ《スーパー・スパーク》を焼却している。




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  • 当時、町内大会の決勝で勝敗を決めた思い出のカード -- 名無しさん (2023-05-19 11:33:31)
  • 仕方ないんだけど、CRYMAXジャオウガと比べると可哀想になるスペックだな。いくら1マナ軽くて、コマンド付いているとは言え…。 -- 名無しさん (2023-05-19 15:58:38)
  • エウロピカで無限に出し入れするぜ!→バキューム・クロウラーで無限に出し入れするぜ! -- 名無しさん (2023-05-19 17:57:10)
  • DMC-19で看板扱いなのは当時看板再録はベリーレア縛りな上、11弾までの闇ベリーレアで一番ザキラの雰囲気に合ってたのがこのガジラだったからかな… -- 名無しさん (2023-05-21 09:43:37)
  • 戦国編の頃にデネブログがあったら解説されてそうなカード -- 名無しさん (2023-05-21 12:57:59)

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