ボウルガンドの竜の牙

ボウルガンドのマーフォークの中でも、魔術を修め、外界に出て様々な活動に従事する者たちを指す。

主な目的は外の世界での協力者づくりと龍信仰の民を増やすことであり、協力者の大部分は犯罪組織となる。

多くの者が現在では失われてしまった「凍結」や「飛行」のような青の魔術の扱いに長けており、陸上での活動を可能とする「水産み」の術はほぼ全員が修めている。

内陸部ではマーフォークは非常に目立つ存在のため、頭から貫頭衣や外套を被ってマーフォークであることを隠して活動しており、仮面で顔を隠す者も少なくない。

北海のボウルガンドが本拠地であるため、地理的に近い範囲で活動する鉄塊の盗賊団や、西方諸島までを広く活動範囲としているサンダルカスの鎌団とのつながりが深く、資金や薬物、武器と引き換えに戦力としての人員を供出している。

ただし、表向きには失われたはずの魔術である「凍結」「飛行」の類は秘匿しており、表だって使うことは滅多にない。