数ある魔導騎士の家系でもオサリバン家が特徴的なのは、王国では禁じられている黒の魔術を使う家系であるということである。
ダーミアンは王国文化圏の一端に属しておりながら、黒の魔術の禁止を定める王国律令を批准していない。
これには王国律令制定時に、黒の魔術の研究や使用を制限する内容が盛り込まれる際、多くの黒の魔術に関わる魔導学者や魔導騎士が反対し、王国の外にあるダーミアンではその研究を認めることで反対派を抑え込んだという経緯がある。
それ以来、多くの黒の魔術を研究する魔導学者や魔導騎士がダーミアンに移り住んだ。
オサリバン家はその当時、反対派の急先鋒であり、律令制定が決まった直後に王国領内にあった土地屋敷を処分し、率先してダーミアンに移り住んだという。
現在でもダーミアンの魔導学院で教鞭を取り、黒の魔術研究でも名高いコービィ・オサリバンや、ダーミアン魔導騎士団で黒の魔術騎士団の筆頭騎士を務めるセブル・オサリバンなど、様々な場で活躍している者が多い。
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