南海にトゥグリーダがあるように、西方海にも陸上に設けられた交易所から発展した街がある。
それが西方海の玄関口と呼ばれる街、ヴォルタノである。
港街であるヴォルタノには西方諸島や西域から入ってくる物資と、西方海の産物が集まってくる。
西方海ではこの街を起点として物資が流れていくため、ヴォルタノは商業の街として知られている。
同時に、西方諸島の船乗りや西方海に棲む多頭竜種を求めてやって来る冒険者をもてなす歓楽街も備えており、ガルバリオに次いで大きな都市を形成している。
また、西方諸島を通じて帝国から逃げてきたノームやドワーフ等の亜人奴隷や、帝国を追われた竜の民信仰を持つ者が入ってくることも多い。
元々楽天的な思想の強いマーフォークだが、実力があって社会に害をなさないなら拒む理由はないと考える風潮が強いのが西方海の特徴と言える。
そのため、縁故によらず実力のみで勝負ができる地域として、新興の商人や職人も流れて来る。
しかし、店を持つことは簡単でもそれを維持するのは難しく、新しく建てられた店が一年先まで持つのはそれなりに稀であるらしい。
近年では地理的要因から東域との結びつきも強くなりつつあり、西方共働圏の一端でありつつ、政治的には帝国とは多少の距離を持った地域であると言える。
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