帝国の制式軍装について

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帝国では兵科は騎馬兵隊、弓兵隊、歩兵隊、工兵隊に分かれ、騎馬兵隊と歩兵隊には魔導騎士から成る魔導騎馬兵隊と魔導歩兵隊に分かれ、その他に傭兵団や特殊兵団から成る奇兵隊が存在する。

 

騎馬兵隊では主に北領馬の斥量の大きさを活かした重装騎馬兵を主流とする。

大型の騎兵槍を携え、全身を覆う板金鎧に鉄兜、その下には鎖鎧を着込む、いわゆる騎士らしい騎士姿である。

腰には剣を下げるが、重装騎馬兵である帝国騎馬兵隊は小回りが利かないため、乱戦にはあまり向かない。

そのため、中には重さを嫌って剣を持たない者もいる。

また、魔導騎馬兵隊に属する者は王国同様、としての機能を付与したものが支給される。

中には、剣を抜く隙を作るのを嫌い、騎兵槍にとしての機能を持たせた者もいるが、それは限られたごくごく少数の物好きだけである。

また、帝国の重装騎馬兵は馬にも馬甲を着せることが多い。

しかし、その威力を活かせる平原部は主に帝国西側の、王国と国境を接する辺りなので、東域近辺の荒れた地面の多い場所ではあまりその姿は見られない。

 

弓兵隊では鎧は若干簡素になり、顔を開けた鉄兜と、鎖鎧に金属製の胸当てと具足、という姿になる。

弓は金属と北領に棲む獣の腱や革を合わせた複合弓が主流で、王国同様一部には滑車弓が配備されている。

王国の弓に比べて、生産性は低いが威力の高い帝国の弓は、数で王国、質で帝国と比較されている。

また、帝国弓兵は東域の弓兵同様、金属製の小札で作られた大袖が標準化されているのが特徴となる。

 

工兵隊では、やはり衝車や井蘭、卵鉄などの攻城兵器を使う部隊となる。

工兵隊は攻城兵器の扱いだけでなく、それを運ぶ運搬、設置する土台を作るための土木の技能に長けており、育成するにも時間と資金を要する。

大規模な工兵隊を組織しているのは、現在では王国帝国東域の三カ国程度に留まる。

 

歩兵隊でも、基本的には顔を覆う鉄兜に、腹までを覆う板金鎧、それに籠手や具足をつけるため、非常に重量がある。

その下には鎖鎧を着るのだが、寒さの厳しい帝国では、金属鎧の内張りに毛皮を用いるのが一般的である。

これを怠ると、冬場には冷えた鎧に体温を奪われ、凍傷や低体温症を引き起こす要因となる。

王国と異なり、歩兵が弓を携帯することは、帝国ではまず見られない。

これは、重装備で足の遅い帝国歩兵では、金属弓である帝国の弓は重量もそれなりにあることから、歩兵の携帯する荷物を増やさないことで行軍速度のこれ以上の低下を避けた、という説が主流である。

それに代わる、というわけではないが、平均学力の高い帝国では、魔導騎士の他にも魔術を使える歩兵がそれなりに交じっているため、赤の魔術を使うことで歩兵が距離のある目標を攻撃する、という戦術が採れるようである。

 

奇兵隊というのは、サンドフォークの傭兵隊で構成された竜鱗奇兵隊などの傭兵集団や、剣歯虎双角馬を使った魔獣を戦力として使役する部隊のことで、これは正式に軍に組み込まれてはいるものの、その装備は傭兵それぞれに違う。

そのため、正式な軍装、という分類には当てはまらず、それぞれの得意分野や資金的な余裕に合わせて自由に武装をしている。

また、魔獣を使役する部隊に関しては、歩兵と弓兵の間くらいの、軽装の板金鎧に具足と鉄帽、という程度の装備でそろえられていることが多い。

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