神話ではラミアテスカトリと共に神に反旗を翻した龍と戦った氷竜種の龍王。
透き通るような青い鱗と白く輝く角を持った逞しい雄龍で、鋭く尖った雹を降らし嵐を呼んだと言われるが、最も多くの敵を葬ったのはその額から生えた角である。
刀剣以上に鋭い切れ味を誇ったその角は、悪しき龍たちを切り裂いたと伝えられている。
邪な龍との戦の後はほかの七賢竜同様にカルザミスの命を受けて人里離れた場所で暮らしていると伝えらえるが、世界に散らばる伝説や伝承を繙いてみても、ベルテミスカのその後を語るものは存在しない。
一方で南海マーフォークの四大貴族であり代々探検家の家系であるシーレダー家には、南方調査団の団長を務めたミゴール・シーレダーの手記が残されており、それには巨大な青い氷竜種を目撃したとの記述がある。
南方はいまだ氷竜種の生息する地であると共に人跡未踏の地であることから、ベルテミスカが今も生き残っているとするならば雪と氷に閉ざされた南方にいるのではないかとする見方が、研究者の間では通説となっている。
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