背鰭山脈から連なる大陸を二分する竜の上顎連山と下顎連峰に挟まれた渓谷で、帝国領と東域領を分ける境界線となっている。
活火山を有する下顎連峰から、この谷にかけては硫黄や黒曜石の産地で、東域経済の収入減のひとつだが、産出する硫黄の利用法は葡萄酒の添加物や棒燐の着火剤程度であり、収入源としては黒曜石の方が利用価値が高い。
両側を岩山に囲まれたこの地はサンドフォークが牧として利用しやすい地形であり、主に獣脚竜種を飼育している。
また、この地の有力なサンドフォークの氏族のひとつでドル氏族は獣脚竜種だけでなく、飛竜種も少数飼育していると言われ、その牧もこの地にあるとだという。
この辺りを根城にしているサンドフォークの中には傭兵稼業や砂漠の案内人、隊商の護衛など、戦うことで生計を立てている氏族も多い。
特にサンドフォークの強靭な皮膚や鋭い爪牙は強力な武器であり、兵士としてみたサンドフォークは極めて優秀である。
帝国内にはサンドフォークのみで構成された竜鱗奇兵隊は南征においても活躍し、東域にも勇名をとどろかせている。
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