王都隊商警備とは、東域軍の一部がその設備を使って東西交易路の数か所に軍営を置き、野盗や魔獣などから隊商を警護する部隊を指す。
東西交易路を行き交う隊商の中には王国や中央の都市国家が出している国営隊商も存在し、それらに何事かあると国際問題にも発展するため、その安全を確保するために組織された。
以来、王国側も護衛隊を組織し、互いに領内の隊商の安全を保障しあう関係となっている。
が、その道程の困難さや治安の面で東域側の負担は大きく、それを減じる意味でも王国側の隊商はシェラハザードで戻ることが多い。
王都隊商警備の本部はウェルテミドに置かれているが、軍営はその時の情勢によって砂漠での野営となる。
これは、魔獣や野盗の出現状況によって、東西交易路は微妙に通る路を変えるためで、それに合わせて軍営も移動する。
そのため、正確な位置を把握するために軍営には鳩を使った定期的な位置の報告が求められる。
この通信に使われる鳩は付近の林泉で飼育されており、本部に向けて飛ばせば砂漠のどこからでも二~三日で本部まで到達する。
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