ダリル・ブレイメン

東西交易路を往復する隊商をいくつも抱える交易商店、ブレイメン商会の長。

道程の険しいことで知られる東西交易路で長年商売をしているだけあって人望も厚く、東西交易路で仕事をする者で、ブレイメン商会のダリルを知らない者は潜りだとまで言われる。

アルトリオに居を構えているが、豪商とは思えぬ程に質素な家で、年に一度か二度帰るだけで、彼自身はほとんど隊商を率いて歩いている。

特に東域ではサンドフォークの氏族にも知り人が多く、氏族間の問題を避けるために彼の隊商を襲うのを避けるサンドフォークもいるくらいである。

商人ではあるが長年隊商として砂漠を歩き続けた経験は伊達ではなく、膂力だけなら下手な兵士より強い。

また、襲撃から荷を守る手際も熟練の兵長並みである。

若い頃はアルチュカリドに住み、ロウガンダルクのツリーフォークと取引をしていたというだけあって薬草や白の魔術に詳しく、本人もツリーフォークの老木に教わったという「癒し」や「解毒」の魔術を使える。

本人もそれを重宝し、学ぶことの大切さを若い隊商の構成員に説くときにはその話をする。

 

現在アルチュカリドに開かれているブレイメン商会で荷の管理をしているレイン・ブレイメンは実の娘に当たる。

レインは父と同じように隊商を率いる交易商を志しているが、ダリルは荷の管理がレインの適性だと感じ、過酷な交易商としての道は歩ませたくないと思っている。