東域との境に広がるロウガンダルクは東西交易路を旅する者にとって、砂漠の金の海原を越えて初めて目にする緑である。
色とりどりの花を咲かせ、森の恵みを豊かに実らせた森は、ツリーフォークの楽園である。
ほとんどが土着で、他の土地に出ることを嫌うツリーフォークだが、中央領の中を巡る程度の外出はできる。
帝国南征の際には、ロウガンダルクのツリーフォークも戦に参加している。
殊にエンデルクスの火除けの祝福を受けたロウガンダルクのツリーフォークは赤の魔術に強い耐性を持ち、生来の強い肉体と相まって屈強な兵士として戦線に加わった。
ツリーフォークはあまり他の種族に関わらないと言われているが、ロウガンダルクは東西交易路に沿って広がる森でもあるため、その沿線には宿場が点在している。
その宿場には、森で狩りをしたツリーフォークが獲物を持ち込んで物々交換に訪れることもある。
狩りや採集で得た獲物は、油粕などの肥料や酒と交換することが多い。
ロウガンダルクのツリーフォークは南域や王国のそれより樹人種のツリーフォークが多く、緑が濃いという特徴がある。
樹人種のツリーフォークは恵まれた体格を持つ戦士であり、罠を使って獲物を取る狩人でもある。
ツリーフォークに伝わる魔術は身体強化の秘術が多く、物理的側面が強い。
森の中でツリーフォークと戦うのは、森の木々全てを敵に回すようなものだと言われるほどである。
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