サンダルカスの鎌

ページ名:サンダルカスの鎌

サンダルカスの権能の象徴である大鎌で、「死を賜る大鎌」、「命を刈り取る鎌」、「デスピノ」など様々な別名を持つ。

普段は父月にあると言われる宮殿でサンダルカスの娘であるヘッケルが管理しているが、一度サンダルカスの手に戻るとであれであれ、数多の命を奪い去ると言われており、神話に語られる神々ととの大戦では数多くの知恵あるを屠ったと伝えられている。

また、ミルドラシアの首を落とし、仮初めの命を与えてミルドラシアの首という神器としたのもこの大鎌である。

神話では、その長い柄にはヘッケルが姿を変えた蛇が巻き付いている。

これはサンダルカスがその権能の半分を娘であるヘッケルに与えたため、その大鎌を振るう際にはこのようにしてヘッケルと共に鎌を振るわないと本当の力が出せないためである。

死を賜る大鎌はタクダルの手によって作られたもので、夜の帳を練り込んだ真銀の柄と、父月の陰と娘月の光を混ぜた日緋色金で出来た刃に、ほんの少しの星の煌めきを薄く打ち延ばしたものを覆い被せてその形を成したとされている。

 

サンダルカスの鎌は死の象徴でもあるが、同時に安らかな眠りの象徴でもあり、病などで苦しみ、夜も眠れぬという者には痛みや苦しみを遠ざける護符としてこの大鎌が描かれた札が使われてきた。

そうした歴史から、黒の魔術王国律令によって禁じられる以前には施療院の紋章としてサンダルカスの鎌が用いられていた時期もあった(現在ではセルモンテスが鹿に牽かせた車に乗る姿が描かれるのが一般的)。

 

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