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タラン将軍は、アニメ『宇宙戦艦ヤマト』シリーズに登場する、架空の人物。ガミラス軍総司令部将軍で、デスラー総統の股肱の忠臣とも言うべき人物(声:『宇宙戦艦ヤマト』11話のみ青野武、第1作21話以降は全て矢田耕司)。
ガミラス帝国大マゼラン星雲防衛総司令官として、イスカンダルへ向かうヤマトに対して、デスラー機雷による防衛線を構築し航海を妨害した。この時、「総統のお名前を頂いたデスラー機雷」とタランが説明しているが、デスラー機雷を突破された後にデスラーは何故かヒスに向かって「あの機雷は何という名だったかね?」と嫌味を言っている。また、ドメル将軍がバラン星基地を失った責任を問われた軍法会議では、メンバーとして詰問している。ガミラス本星の決戦では、デスラーと共に脱出したが、地球到達直前にヤマトの空間磁力メッキにより敗北する。
本作では細身で、どちらかといえば小心な軍官僚タイプのキャラクターであり、また役柄や出番も「その他大勢のうち一人」でしかなかった。
また、ひおあきらによる漫画版ではタランに相当するデスラーの副官的人物は「シャベラスタ」と呼ばれる軍人で、ヒス副総統とゲル将軍の反乱では、居並ぶ高級将校の中で唯一、総統(影武者であったが)暗殺の罪を問い詰めている。最終的にはデスラーと共に本土決戦に敗れたガミラスを脱出。旗艦に乗り組んでヤマトとの最終決戦へ臨んでいた。
ヤマトに敗北し宇宙に漂流している所を、白色彗星帝国に救出される。デスラーと共にたった2人生き残ったガミラス人としてヤマトと戦うが、デスラー艦の誘爆に巻き込まれて死亡する。
白色彗星帝国にデスラーと共に亡命する。小マゼラン方面軍の残存艦隊を再編し、デスラーの副官としてヤマトへの復讐戦の立案策定をするなど、生き残ったガミラス人として献身的な活躍を見せる。
デスラーがサーベラーの陰謀に嵌った際に、「タラン、後の事は頼んだよ」と言い残し素直に投獄された。これは、その場で反抗して二人とも殺されるよりは、タランを残して自分が捕まる方が良いというデスラーの判断である。デスラーにしては珍しく、部下を信用して完全に身を預けており、この言葉にタランは涙を流しながら応えた。二人の厚い信頼関係が垣間見える名場面であるといえよう。後にタランは帝国の隙をついて、脱出用の戦闘機を巧みに操り見事デスラーの救出を成功させている。また、ヤマトとの白兵戦では部下達(注・アンドロイド兵ではなくガミラス人である)の前で陣頭指揮を取っている他、デスラーに対し、航行不能となったデスラー艦からの脱出および旗艦を空母に移す事を促している。
なお、本作から容貌が変更されており、従前の学者肌的で神経質そうな顔立ちから、武人らしく意思強固で忠誠心の強そうな容貌になっている。また軍服も緑地に黒の6対点線、肩部に3対点線だったものから、緑地に白の6対点線、肩部に点線が無いものへとデザインが変更されている。
その後もデスラーの忠臣的な副官として付き従い、暗黒星団帝国との戦いでもデスラーを補佐した。デスラーがゴルバの砲口に戦闘空母を突入させて、自分ごとゴルバを撃てとヤマトに叫んだ時も、運命を共にする覚悟を貫いた。
ガルマン・ガミラス帝国では、特に役職にはついていない。御前会議等の軍議の席にも姿は見えず、ガイデルらのように銀河系攻略の戦いには参戦していない様子である。初めて登場したのはヤマトの歓迎式典の場面で、デスラー艦内では常にデスラーの副官として側についている。
デスラーの側近として全軍を指揮代行するキーリングとは対照的に、デスラーと共にヤマトに表敬訪問し沖田十三の遺影に跪いているところから、あくまでもデスラー個人の副官として随行している様子が受け取れる。また彼だけが、ガルマンガミラスの軍服では無く、襟章の無い旧ガミラスの軍服を着用している為、階級が不明である。
なお、小学館のムック本に掲載された西崎プロデューサー自身の筆による小説によれば、大マゼラン星雲防衛総司令官でありながらヤマトの本星への進入を許してしまった事を理由に、デスラーからの副総統就任要請を固辞し続けている、とある。
また、ゲーム版(『新たなる旅立ち』にあたる『イスカンダルへの追憶』)では、オリジナル展開で別働艦隊を率い、暗黒星団帝国の大艦隊から縮退物質輸送船を守り抜いている。このことから、指揮官としての能力も低くないと思われる。
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