IBL

イタリアンベースボールリーグ(英：Italian Baseball League、略称IBL)は、イタリアにおけるプロ野球リーグである。統括は、イタリア野球・ソフトボール連盟(FIBS)。

概要

構成は1リーグ8球団。2010年に、旧セリエAから改組された。MLBの資金協力を受けて創設された、名実ともに欧州最高峰の野球リーグである。EU加盟国の国籍やパスポートを持っていれば、外国籍選手として扱われないことから、イタリアは無論、欧州各国のトップ選手が数多く名を連ねている。また、北中米出身の選手も多く、MLBやMiLBの経験者も少なくない。

旧セリエA時代は、下部リーグとの昇降格制度が導入されていたが、IBL移行後はこれが廃止された(理由については後述)。ただし、資金難などによる脱退と新規参入のため、2010年と2011年では参加球団の顔ぶれが一部変わっている。

レギュレーション

レギュラーシーズンは、6試合総当たりの42試合制。レギュラーシーズンの勝率上位4チームが、3試合総当たりの2次リーグに進出する。2次リーグで上位2位までに入った2チームが、チャンピオンシップラウンドであるスクデット(5回戦制)に進出し、シーズンチャンピオンを決定する。

公式戦は週3試合、同一カードが3連戦方式で戦われる。試合は1日1試合ずつ行われ、平日2試合と土日のいずれかに1試合を戦うケースがほとんど。平日に行われる試合はナイター開催である。

参加球団

2011年シーズンの参加球団は、以下の通り。

• カリパルマ・パルマ
• UGFフォルティチュード・ボローニャ1953
• T&Aサンマリノ・タイタンズ
• テレマーケット・リミニ・パイレーツ
• ダネッシ・カフェ・ネットゥーノ
• グロッセート・オリオールズ
• ノースイースト・ナイツ
• ノヴァーラ・ユナイテッド

旧参加チーム

• カターニア・ウォリアーズ(2010)

改組と昇降格制度廃止の理由

2009年までは、IBLはサッカーなどと同じ、｢セリエA｣という名称のセミプロリーグとして運営されていた。しかしながら、その運営方法は決して万全と言えるものではなかった。最大の理由は、遠征における渡航費用をねん出することの困難さである。イタリア球界における強豪球団は、ネットゥーノやボローニャなど北部に本拠地を持つ。ところが、財政的に裕福ではない、セリエA2以下の下部リーグに所属する球団は、イタリア全土に本拠地が点在していたため、晴れて1部昇格を果たした場合でも、かえって遠征費がクラブにとって負担になることとなった。

このため2010年度からは、イタリアの中で特に財政的に有力であり、盤石な基盤を持つ8球団がセリエAから脱退し、新たに上位リーグとして純然たるプロリーグを結成するという形で、IBLが創設されることとなった。一方、旧セリエA2以下のピラミッドは、そのままセミプロリーグとして維持された。これにより、従来の体制下で頻発していた、リーグ開幕直前のキャンセルといったトラブルがなくなり、スムーズな運営ができるようになった。

関連項目

• IBAFワールドカップ
• イタリア代表
• イタリアンベースボールウィーク
• IBL2

テンプレート:プロ野球リーグ

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