野球における国家代表資格

野球における代表資格は、サッカーやバスケットボールなどの他競技とは異なり、国籍主義ではなく血統主義に立脚している。以下では、野球の国際試合における代表資格の定義について解説する。

概要

ワールドベースボールクラシックにおいては、各国の代表入りに関する条件が、以下のとおり定められている。

• 当該国の国籍を有する。
• 当該国の永住権を有する。
• 当該国で生まれた。
• 本人の親のどちらかが当該国の国籍を有する。
• 本人の親のどちらかが当該国で生まれた。

以上の5条件のうち、いずれか1つ以上を満たしていれば、代表資格が得られるとしている。

代表資格に関する具体例

• イチロー(日本代表)

イチローは、愛知県春日井郡出身の日本人である。また、両親もいずれも日本生まれの日本人である。そのため、イチローは日本代表の資格のみを持っている。

• ファン・パブロ・アングリサーノ(イタリア代表及びアルゼンチン代表)

ファン・パブロ・アングリサーノは、ブエノスアイレス出身のイタリア系アルゼンチン人であり、イタリアとアルゼンチン双方の国籍を持つ。そのため、アングリサーノはイタリアとアルゼンチン、双方の代表資格を持っている。

• カート・スズキ(アメリカ代表及び日本代表)

カート・スズキは、ハワイ州マウイ島出身の日系アメリカ人3世である。彼自身はアメリカの単一国籍であるが、日系人には日本の法令に基づき、日本の永住権が与えられている。そのため、スズキはアメリカと日本、双方の代表資格を持っている。

• エドウィン・ジャクソン(アメリカ代表及びドイツ代表)

エドウィン・ジャクソンは、旧西ドイツのノイ＝ウルム出身のアメリカ人である。アメリカの単一国籍であるが、生まれはドイツである。そのため、ジャクソンはアメリカとドイツ、双方の代表資格を持っている。

• レオン・ボイド(オランダ代表及びカナダ代表)

レオン・ボイドは、バンクーバー出身のオランダ系カナダ人である。母親がオランダ人であり、ボイド自身もオランダのパスポートを保有する。そのため、ボイドはオランダとカナダ、双方の代表資格を持っている。

• マイク・ニッケアス(イギリス代表、アメリカ代表及びカナダ代表)

マイク・ニッケアスは、バンクーバー出身のイギリス系カナダ人である。彼自身はカナダの単一国籍であるが、父親はイギリス、母親はアメリカの出身である。そのため、ニッケアスはイギリス、アメリカ、カナダの3か国の代表資格を持っている。

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