古今狂歌袋 - いにしえwiki
みこむ 恋のぬかるみ (膝上胡糊)027.用たゝぬ 旗さほ竹は をさまれる 代々につたへて ねかしものなり (鳴滝音人)028.あれし野に 旅寝をしたる 宿賃は 露こそはらへ あかつきの袖 (石亭士稜)029.笛ならて 吹ならひたる 嵐さへ つゐにこのはの いたみとそなる (紀定
みこむ 恋のぬかるみ (膝上胡糊)027.用たゝぬ 旗さほ竹は をさまれる 代々につたへて ねかしものなり (鳴滝音人)028.あれし野に 旅寝をしたる 宿賃は 露こそはらへ あかつきの袖 (石亭士稜)029.笛ならて 吹ならひたる 嵐さへ つゐにこのはの いたみとそなる (紀定
(大伴旅人)011.かくしつつ 遊び飲みこそ 草木すら 春は咲きつつ 秋は散りぬる (大伴坂上郎女)012.神風の 伊勢の浜荻 折りふせて 旅寝やすらむ あらき浜辺に (碁檀越妻)013.吉野なる 夏実の河の 川淀に 鴨ぞ鳴くなる 山かげにして (湯原王)014.千万の 軍なりと
島泰盛)052.呉竹の うきふししげき 世なれども みどりの色は かへずやあらなん (平山兵助)053.大君の うきを我が身に くらぶれば 旅寝の袖の 露はものかは (児島強介)054.武蔵野の あなたこなたに 道はあれど 我が行く道は もののふの道 (蓮田藤蔵)055.世の中の
9.思ふこと なくてや春を 過ごさまし 浮世へだつる 霞なりせば (兵庫頭源仲正)010.行く人を まねくか野べの 花すすき 今宵もここに 旅寝せよとや (平忠盛朝臣)011.入知れぬ 大内山の 山もりは 木がくれてのみ 月をみるかな (従三位源頼政)012.恋しくば 来ても見よ
皇)050.さみだれの 晴れしなごりの 雲まより もれて涼しき 月のかげかな (島津斉彬朝臣)051.ふるさとは なれぬあらしに 道たえて 旅寝にかかる 夢の浮はし (兼好法師)052.初霜の 岡の萱原 いつのまに あき見し露の むすびかふらむ (尊円法親王)053.唐土の 虎伏
大伯皇女)012.な思ひそと 君は言へども 遭はむ時 いつと知りてか 吾が恋ひざらん (柿本人麿妻)013.神風の 伊勢の浜荻 折りふせて 旅寝やすらむ 荒き浜辺に (碁檀越妻)014.君なくは なぞ身よそはむ 櫛笥なる 黄楊の小櫛も とらむとも思はず (播磨娘子)015.わが背
伴宿禰家持)008.たたなめて いづみの河の みをたえず つかへまつらん 大宮処 (境部宿禰老麿)009.神風の 伊勢のはま荻 をりふせて 旅寝やすらん あらき浜べに (碁檀越妻)010.我せ子は いづく行らん 沖つもの 名張の山を 今日かこゆらん (当麻真人麻呂妻)011.大君
子)052.あさぢふの 宿には玉と 見えねども 露のこの身は ふりまさりつつ (露の五郎兵衛)053.ふるさとを けふ立ちそめて 草まくら 旅寝そ夢の はじめなりけり (菊車)054.身一つは さもあらばあれ たらちねの 老ひにはつらき 年のくれかな (岡西惟中)055. (谷崎