狂歌百物語(海坊主) - いにしえwiki
生臭き 門徒坊主と 見るまでに 魚斗の多き 海にこそ住め(長年)013.今すでに 巻き込まれんと 己おのが気も 遠く鳴門の 海坊主見て(下総恩名 弓雄)014.淡嶋を 祭れる加田の 海坊主 針植ゑし如 毬栗あたま(国吉)015.海坊主 消えてあとなく 鳴門灘 汝なれが天窓あたまも
生臭き 門徒坊主と 見るまでに 魚斗の多き 海にこそ住め(長年)013.今すでに 巻き込まれんと 己おのが気も 遠く鳴門の 海坊主見て(下総恩名 弓雄)014.淡嶋を 祭れる加田の 海坊主 針植ゑし如 毬栗あたま(国吉)015.海坊主 消えてあとなく 鳴門灘 汝なれが天窓あたまも
6.何をもて 切られたりけん 生々と 娘の首は 白歯なりけり(有恒)017.鉄漿つけし 女の首ぞ 怖ろしき 只一口の はつ茄子なすの色(下総恩名 弓雄)018.履物の げたげた笑ふ 女首 身のほどの毛を 乱す雨の夜(下総古河 永居)019.飛び歩ありく 女の首の 襟足も 三本にこ
根が生へてや 鳥部山 あちらこちらを 飛び廻るなり(南葉亭繁美)021.月花を 愛せし人の 魂とみて 哥の念仏ねぶつも 詠みて手向けん(下総恩名 文左堂弓雄)022.下襲したがひの 妻に結ばん きもさめつ 引きし五色の いとも凄さに(駿府 小柏園)023.人魂の とんだ所の まが
旧睦合村 棚沢 三田 下川入 妻田 及川 林旧小鮎村 飯山 上古沢 下古沢旧玉川村 七沢 小野 岡津古久旧南毛利村 温水 長谷 愛名 愛甲 恩名 船子 戸室旧依知村 山際 中依知 上依知 下依知 金田 関口 猿ヶ島旧大住郡→中郡相川村 戸田 長沼 酒井 上落合 岡田 下
川の岸の 柳をも なめげにからむ 両頭の蛇(上総大堀 花月楼)018.杜若かきつばた あやめの中を のたくりて かたちも同じ 両頭の蛇(下総恩名 文左堂弓雄)019.踏みかけて はつと思はず 足引の 蟒蛇やまかがちてふ 蛇の両頭(江戸崎 有文)020.後先も 分かぬ野道の 草むら
7.古鼬 いくとせ野にや 棲める物 のぼりて是も 貂となるらん(日年庵)008.干しておく 鑓の柄末に 絡まりて 伝はる貂も 投鞘の如(下総恩名 弓雄)009.掻かい撫なづる 猿を友なる 貂はしも 笛を吹いたる 鼬なるらん(草加 四角園)タグ一覧: カウンターページ全体:今日:昨
)011.彦七は びつくり跡へ 戻り橋 亡びし魂と 菊の下水したみづ(菱持)012.湊川 ほまれは朽ちず 一念の 石とも凝りし 楠の霊(下総恩名 弓雄)013.婆羅蜜はらみつを 悟らば石と ならまじを 般若のやうな 楠の霊(相模中野 松樹園直成)014.水の泡と 消えしながらも
瘡神は 目をつけて 窓の下おりたる 家も覗けり(弓のや)014.居処も 爰と定めぬ 疱瘡神もがさがみ 是こは異国とつくにの 渡り物なり(下総恩名 文左堂弓雄)015.取り付きし 疱瘡神の 御幣餅ごへいもち 寐たる子供の 口も味噌ツ歯(弥生庵)016.柔らかく 牡丹餅顔に なしたる
つむじ風 巻く三日月の 鎌鼬 顔はさやかに 見えぬなりけり(有恒)009.つむじ風 逆立つなかに 三日月の 鎌鼬見る 潦にはたづみかな(下総恩名 明石屋明信)010.旋風つむじ巻く 三日の月の 鎌いたち 見えずなりけり 西の窪町(遠江見附 草の舎)011.三日月の うつる川辺の
)007.人仲間 はちふされしも 宜むべなるや 鈍い男の 一寸法師(松蔭)008.本堂の 勧化檀家を たのむにも 腰低くする 一寸法師(下総恩名 暁檜園明信)009.見たといふ 噂咄しも 嘘まこと 七分三分や 一寸法師(仙台松山 錦著翁)010.魂は 五分ならまくを 五尺なる 人
川新田 大字下片田 大字大和田 大字上片田 大字駒込 大字新和田 大字仁連旧八俣村 大字北山田 大字山田 大字東山田 大字谷貝旧名崎村 大字恩名 大字長左衛門新田→大字長左エ門新田 大字江口 大字尾崎 大字尾崎新田 大字水口新田
02.金入るゝ 財布にとりて 皮剝がん 堤に近き 堀の川獺(三輪園甘喜)003.見世物師 儲けし金を 入れ物の 財布となさん 川獺の革(下総恩名 弓雄)004.末終つひに 喰ひつき合ひに なりぬらし 岸に睦むつめる 獺の戯たはれ男を(紫の綾人)005.かりにきて 得たる其の火に
.泡とのみ 消えても炎 燃やすらん 水に湯気たつ 春の絹川(見附 琴妻女)010.いにしへを 偲ぶ螢の 戦ひに 色も青野が 原の草むら(下総恩名 檜暁園明信)011.花咲きし 人の果かも 骸骨の 上を粧よそほふ 野辺のあさ霜(京 照信)012.鏡見て びつくりしたる 面影に さて
042.乱れ髪 さらさらさらと 引窓の 穴おそろしや 逆さ幽霊(尚丸)043.二階から 見おろす庭の 青柳に ぶらりと下がる 逆さ幽霊(下総恩名 暁檜園明信)044.天井の 足の跡にぞ 知られける いづれ逆さに 出づる幽霊(遠江袋井 延麻呂)タグ一覧: カウンターページ全体:今日
霊も 出さうな破れし 古寺の 達磨の足も 見えぬ本尊(参台)020.菓くだものも 散らせるほどの 嵐にて 庫裏くりも垣根も 破れし古寺(下総恩名 文左堂弓雄)021.蜘の囲は 後光となりて 本尊の 光を散らす 雨の古寺(江戸崎 緑樹園)022.朽ちはてゝ 狐狸の 住むところ 四ツ
らす髑髏どくろの あたりには 骨ばかりなる 破やれ寺の壁(桜本蔭芳)018.蜘くもの網 幾重もかゝる 骸骨は 重き罪せし 人の果てかも(下総恩名 文左堂弓雄)019.雨の夜の 墓場に消えし 提灯の 骨も露はに 見ゆる骸骨(有恒)020.何人の 塚とも今は 白萩の 露と消えたる 野