都市国家同盟の要アルチュカリド - 箱庭のレイグラフ
ローランディア大陸の中央部は肥沃な穀倉地帯であり、中小の都市国家群がひしめき合っている。その都市国家群の中心的役割を担っているのが中央府アルチュカリドである。王国より独立したアルチュカリドは都市国家群随一の騎士団を持ち、重装騎馬兵隊は建国以来の伝統である。また、旧王国時代の制度を
ローランディア大陸の中央部は肥沃な穀倉地帯であり、中小の都市国家群がひしめき合っている。その都市国家群の中心的役割を担っているのが中央府アルチュカリドである。王国より独立したアルチュカリドは都市国家群随一の騎士団を持ち、重装騎馬兵隊は建国以来の伝統である。また、旧王国時代の制度を
一された制式軍装、というものはない。が、それぞれの都市国家ごとの特徴的な装備というものはあるので、それを見ていくこととする。ヒュームが中心のアルチュカリドやダーミアンなどは王国の制式軍装に準ずるものが多いが、その中でもアルチュカリドの重装騎馬兵隊は王国にはない装備で身をかためてい
ローランディア大陸の平原部に位置する中央では、王国同様、疾く、長く走る馬が良馬とされた。しかし、主に王国とのつながりの深いアルチュカリドでは、早くから重装騎馬兵隊の編成が始まり、斥量の小さい「王国種」の馬はこれに向かなかった。そのため、アルチュカリドでは独自に北領の馬を買い求める
王国領だったころのアルチュカリドの別名。その頃は王国行政府の出張機関であったことから、この名がつけられた。都市国家同盟の中心となった現在でも、政治の中心地という意味合いでアルチュカリドを指す使い方もしばしばされる。
長年隊商として砂漠を歩き続けた経験は伊達ではなく、膂力だけなら下手な兵士より強い。また、襲撃から荷を守る手際も熟練の兵長並みである。若い頃はアルチュカリドに住み、ロウガンダルクのツリーフォークと取引をしていたというだけあって薬草や白の魔術に詳しく、本人もツリーフォークの老木に教わ
ろ脚で、粗食に耐える北領馬が作られた。疾駆の速度はさほどでもないが、重い鎧を着込んだ騎士を乗せて駆けることができ、帝国式の重装騎馬兵や中央領アルチュカリドの重装騎馬兵では北領馬を使うのが主流である。ただし、軍馬の輸出には帝国から制限がかけられており、アルチュカリドの騎馬兵の馬は北
鰭山脈やダーミアン付近で産出する、魔鉱石の輸出国。王国時代の領主管轄地などでは大型の魔導発動機を使った製粉機を入れているところもある。また、アルチュカリドでは王国同様大型の魔導発動機を使い、毎夜魔導灯が灯る。鉄鉄鋼に関しては輸入国で、製品は王国から、鉄材としては東域から輸入してい
槍の穂先に斧の刃を増設した長柄武器。非常に重量があり、扱いが難しい。アルチュカリドの重装騎馬兵は伝統的にこの武器を好むが、両手での操作を要求される槍斧は扱いに習熟しないと十分な性能を発揮できない。また、馬上で両手を離すことになるため、アルチュカリド騎馬兵は足だけで馬を意のままに操
アルチュカリドからナーラロゥの森を抜けて北に進むと、大陸を二分する竜と名付けられた山脈が見えてくる。その山脈を縦断する帝国貿易路の入り口にして、豊富な鉱石の鉱床に恵まれているのがウィンザーミアである。この地は対帝国防衛の最前線であり、同時に貴重な鉱物資源の産地でもある。現在のロー
交易商ダリル・ブレイメンの娘で、同じく東西交易路で荷を動かしている。といってもレインの本業はアルチュカリドにあるブレイメン商会の社屋で、荷を管理するための帳簿の管理と、荷の動きの差配であり、自分で隊商を率いて旅をすることはしない。しかし本人は幼い頃に父ダリルと共に旅した日々のこと
アルチュカリドウィンザーミアナーラロゥロウガンダルクダーミアンムルロアン背鰭山脈ブレイメン商会樅の木亭ローリエルの分け前中央の産物について中央の制式軍装について中央の軍馬について
王国の三代国王。この時期の王国は国外遠征に力を入れ、現在の中央領に進出、統治機関として中央府を拓き、それが現在のアルチュカリドの基礎となったと言われている。また、中央において自らの遠征を幾度か行ったほか、冒険者や船乗りに公的な支援を与え、海外航路を開くことにも熱心であったマルコは
大都市や規模の大きな町では下水道が整備され、共同浴場の排水と一緒に流される。王国文化圏ではアルトリオ、アルチュカリド、シャルーヤ、シャルモント、帝国領ではザルゼリア、ソロン、グラツィア、ウェルペイなどの大都市と港湾都市は規模が大きく、排水も容易であることから下水道が整備されている
黄金色の砂漠を東西に横断する交易路。その東端は東域王府であるアルトゥーンまで、西側はムルロアン、アルチュカリドを抜けて王国の中心であるアルトリオにまで至る。砂漠は広大であるが魔獣や野盗などの危険も多く、砂漠の横断に使われる道はいくつかに限られる。特に魔獣の生息地域は時折変わるので
が貴重であることから、子どもにも麦酒や葡萄酒、蜜酒などを飲ませる習慣があり、大人にも酒に強い者が多いと言われている。酒造の特に盛んな中央ではアルチュカリドに酒の製法を人々に伝えたとされるローリエルの社が建てられ、豊年祭には盛大な祭りが催される。半水中生活のマーフォークも酒を求める
歩兵が持つ、背丈ほどもある大型の盾。これを持つ兵は槍などが持てないため、盾兵と呼ばれて区別されることもある。アルチュカリドの重装歩兵などが持つものは盾の下部に突起を備え、地面に突き刺して支えにすることもできる。簡素なものは木製や金属製の一枚板だが、手が込んだものは板金の覆いと木製
も顔が利き、他の冒険者の作っている団や隊、街道沿いの同業者組合、それに付随する各種の業者、さらには王国騎士団にも知人や友人がいる。現在は主にアルチュカリドにある団の宿舎で運営に力を入れている。その主な仕事は団員の派遣や各地の団員の生活支援基盤を支えることで、約百名ほどの団員に同業
ロウガンダルク近辺はまだゴブリンの類も多く、また森には魔獣が姿を現すこともあるため、仕事を求める冒険者でにぎわっている。ここからムルロアンやアルチュカリドにかけての仕事は、東西交易路や王国方面の仕事に結びつくこともあるため、駆け出しの冒険者のみならず、中堅の者もよく利用する。宿屋
東西交易路を往復する隊商をいくつも抱える交易商、ダリル・ブレイメンの開く大型商店。商店といっても、主な業務は隊商による交易であり、アルチュカリドにあるブレイメン商会の店舗には、多くの倉庫を管理する帳簿類と、それを扱う事務員がいるのみで、店主であるダリルも多くの場合自分で隊商を率い
れぞれ等価値であると定められており、金貨は概ね大銀貨一枚と交換されるが、東域では大銀貨二枚分と両替される。その差額を利用して、アルトゥーンとアルチュカリドを往復することから東西交易路は始まったとされている。冒険者は硬貨を持ち歩くのはかさばるため、銀の粒や砂金で持ち歩くことも少なく