新百人一首(徳川光圀撰) - いにしえwiki
とも (邦高親王)021.朽ちぬとも 猶折々は 訪ふ人の 心にかかる 谷のかけはし (元政法師)022.年をへて 祈るしるしか つれなさを うき身のとがと 思ひしりきは (本多丹後守重世)023.梅が枝に 春雨にほふ 鶯の 声にこぼるる 花のした露 (由良信濃守頼繁)024.なご
とも (邦高親王)021.朽ちぬとも 猶折々は 訪ふ人の 心にかかる 谷のかけはし (元政法師)022.年をへて 祈るしるしか つれなさを うき身のとがと 思ひしりきは (本多丹後守重世)023.梅が枝に 春雨にほふ 鶯の 声にこぼるる 花のした露 (由良信濃守頼繁)024.なご
道 (細川満元)040.霜むすぶ 野原の浅茅 うら枯れて 虫の音よわる 秋風ぞ吹く (義嗣公)041.世を捨つる 数にさへこそ 洩れにけれ うき身の末を 猶たのむとて (大森左衛門尉氏頼)042.一目見し かた野の小野に 刈る草の つかのまもなど 忘れざるらむ (今川上総介範政)
武蔵前司義氏)010.武隈の 松も緑も うづもれて 雪をみきとや 人にかたらむ (源光行)011.いたづらに 行きてはかへる 年月の つもるうき身に ものぞ悲しき (源親行)012.吹き払ふ 嵐にすみて 山の端の 松より高く いづる月かげ (北条貞時)013.人しれず いつしか落
)023.山深み 思ひ入りぬる 柴の戸の 誠の道に 我をみちびけ (横笛)024.今さらに ふたゝび物を おもへとや いつもかはらぬ おなじうき身に (實園)025.子を捨つる かたみの卒塔婆 いかばかり さらでは何と 親をたすけむ (道女)026.玉くしげ かけごにちりも すゑ
29.あたにのみ 思ひし人の 命もて 花をいくたび をしみ来ぬらむ (字都宮頼綱入道蓮生)030.いたづらに 行きてはかへる 年月の つもるうき身に 物ぞ悲しき (式部亟源親行)031.思ひあれば たのめぬ夜半も 寝られぬを 待つとや人の よそに見るらむ (平重時朝臣)032.つ
蔵野の原 (春人)061.今もまた しほくむあまの 乙女子が ころもをかくる 三保の松枝 (千本)062.月のまへ ひと村雨の はら/\と うき身の袖に かゝる白露 (名賀岡)063.青柳の みどりの髪を なでつけて 毛すぢをわける 松葉かんざし (雛綾)064.つとめする 身は
朝臣)028.武隈の 松のみとりも うつもれて 雪をみきとや 人にかたらむ (源河内守光行)029.いたつらに 行てはかへる 年月の つもるうき身に ものそ悲しき (式部丞源親行)030.あたにのみ おもひし人の 命もて はなをいくたひ 惜みきぬらん (蓮生法師)031.おもひあ
太夫公宗母)042.神なひの みむろの梢 いかならむ なへての山も 時雨するころ (八条院高倉)043.あちきなく なにと心の かはるらむ うき身をみつの あまのかるもに (安嘉門院大弐)044.時しらぬ 恋はふしのね いつとなく 絶えぬ思ひに たつけふりかな (宜秋門院丹後)0
く見えける (紫上)028.ほとゝぎす 語らふ声は それなれど あなおぼつかな 梅雨の空 (中川女)029.世語に 人や伝へん たぐひなく うき身を覚めぬ 夢になしても (薄雲女院)030.鐘撞て とぢめん事は さすがにて 答へまうきぞ 且はあやなき (侍従)031.から衣 君が
りせぬ わかの浦哉 (祝部成仲)040.教へおく かたみのことを しのばなん 身は青海の 波に流れぬ (太政大臣師長公)041.かくばかり うき身の程も 忘られて 猶こひしきは 都なりけり (平康賴)042.落かはる 二毛の鹿の くもり星 やゝあらはるゝ 夏は來にけり (源仲正)
かひも なき身なりけり (中島広足)066.山の端の みどりにつゞく 大空の 色はまぢかく 見えわたる哉 (千家尊澄)067.夕ぐれの 空はうき身の 何なれや 見れば思の ちぢにそふらん (小林歌城)068.心あてに 見し白雲は ふもとにて 思はぬ方に はるゝ富士の嶺 (村田春海
)005.荻の葉に 風のおとせぬ 秋もあらば 涙のほかに 月は見てまし (入道二品親王道助)006.心をも 跡をもとめず あくがれて あはれうき身の 友千鳥かな (法印公順)007.たかせさす 六田のよどの 柳原 みどりもふかく かすむ春かな (権中納言公經)008.鷲の山 いか