Chapter 37 - Macros

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Chapter 37 - マクロ

Waveformはプログラマブルなキーボードショートカットだけでなく、完全なマクロプログラミング環境も備えています。自分のワークフローに沿った方法で操作を組み合わせるようなキーボードショートカットを開発することができます。標準のキーボードショートカットがあなたのやり方に合わないなら、カスタムマクロを作ってキーボードショートカットに割り当てるとよいでしょう。

マクロをキーボードマクロとして考えるなら、それらをキーボードショートカットに割り当てる必要はありません。メニューパネルにある「スクリプトの実行」を押して実行できるからです。時々使うだけのマクロのキーボードショートカットを覚える必要がありませんから、この方法も便利ではあります。

スクリプトエディタ

スクリプトエディタを開くには設定タブを開き、キーボードショートカットのページを開きます。キーボードショートカットのページの右下にある「スクリプトエディタの表示」をONにします。するとスクリプトエディタが開きます。

スクリプトエディタのキーボードショートカットリストとの間の線をドラッグしてエディタの高さを変更できます。スクリプトエディタはマクロスクリプトを入力したり編集したりできる簡単なテキストエディタです。

Tip:スクリプトエディタを開き、いくつかの既存のキーボードショートカットをクリックしてみてください。スクリプトエディタに実際に指定されているコードが表示されます。それらのショートカットを見てみて実際実行されるアクションのシンタックスに慣れておきましょう。

マクロの作成

新しいマクロを作るには、スクリプトエディタにある「新しいマクロを追加する」ボタンをクリックします。そうするとキーボードショートカットリストの下のマクロセクションに「Untitled Macro」という名前で新しいマクロが追加されます。

新しいマクロが追加されると、その名前はデフォルトでは「Untitled Macro」となり、選択状態になります。そのままタイプしてふさわしい名前をつけてください。マクロの本体部分でスクリプトを作るためにアクションのリストを入力していきます。マクロを作るためのもっとも簡単は方法は右クリックメニューを開いてちょいちょいとするだけです。アクションの間はセミコロンで区切ります。

マクロの削除

ビルトインのキーボードショートカットは削除できませんが、自分で作成したカスタムマクロは削除することができます。キーボードショートカットリストにある削除したいマクロを選択して「削除」ボタンをクリックすると削除されます。

マクロプログラミング

単一のアクションのみでできているものが最もシンプルなマクロの形になります。アクションはスクリプトエディタを右クリックして表示される3種類のアクションのリストから選ぶことができます。自分の実行したいアクションを見つけたらそれを選べば適切なコードがスクリプトに挿入されます。

  • 「行動」>「Standard Shortcuts」にはキーボードショートカットページで一覧できるビルトインのキーボードショートカットがすべて入っています。
  • 「行動」>「Basic Actions」には誰もが必要なわけではないものの基本的なアクションが入っています。
  • 「行動」>「Advanced Action」には選択されたオブジェクトを操作したり画面にメッセージを表示するためのアクションが入っています。これらはより高度なスクリプトプログラミングのために用意されているものです。

マクロの実行

マクロを実行するには複数のやり方があります:

  1. マクロをキーボードショートカットに割り当てる方法。
    キーボードショートカットはビルトインショートカットと同様にマクロを割り当てることができます。割り当てたいマクロをリストから探し、右にある+をクリックしてからマクロを割り当てたいキーコンビネーションを入力します。
  2. 編集タブのメニューパネルから「スクリプトを実行する」>「ユーザーマクロ」をクリックして実行する方法。
    作成したカスタムマクロはすべてここに自動的に表示されます。表示された中から実行したいものを選択します。
  3. カスタムメニューにマクロを追加する方法。
    キーボードショートカットのページの下にある「スクリプトツリーエディタを表示する」ボタンをクリックして有効にします。作成したカスタムマクロ(もしくはビルトインのあアクション)をツリーエディタにドラック&ドロップします。ツリーエディタではドロップした項目をグループを作って追加したり名前を変更したりしてメニューを構成できます。ここで作成したカスタムメニューは編集タブのメニューパネルにある「スクリプトを実行する」>「カスタムメニュー」から使用できます。

Javascript プログラミング

アクションをステップごとに並べた単純なマクロだけでなく、Javascriptのパワーを使ってより高レベルのマクロプログラミングをすることができます。スクリプトエディタではJavascriptのシンタックスを使用して分岐や繰り返しを記述できます。スクリプトエディタはスクリプトの要素に応じてコードをカラーでハイライトします。

Note:Waveformのアクションは ”.” (ドット)でつなげたメソッドとして呼び出せるようになっています。つまり、Waveformのアクションの呼び出しはWaveformという単語から始まり、次にドットに続いて呼び出すメソッド名が続くことを意味しています。メソッド名の後ろには続けて一つ以上のパラメータを丸カッコで囲んで指定することができます。

ホバー ツールチップ

スクリプトエディタ内に記述されたアクション名の上にマウスのカーソルを1,2秒ホバーさせると、アクションがとるパラメータを説明するツールチップバブルが表示されます。もしアクションが結果の値を返す場合、そのシンタックスも確認できます。これらのツールチップはマクロをプログラミングする上でキーとなる情報を提供します。Waveformの開発者は個別のアクションがどんなものか知るための重要な手がかりとなるようにこのツールチップを使用しています。

上図の例では zoom アクションは2つの double型(訳注:倍精度浮動小数点数)のパラメータを取るという事がツールチップにて表示されています。最初のパラメータは X方向(縦方向)の倍率で、2番目の値はY方向(水平方向)の倍率です。

RTZ マクロの例

デフォルトではWaveformは真の意味でのRTZ(return-to-zero:開始点に戻す?)キーボードショートカットがありません。ビルトインのコマンドの場合、最初のInマークが現れたところで止まってしまいます。そのため本当に最初まで戻りたい場合、二回実行する必要があります。しかし、この2度の操作をマクロとにしてしまえば、いつでも開始点まで戻すようにできます。

例えば、Homeキーにこのマクロを割り当てるとよいでしょう。

クリップをマージするマクロの例

他によく使いそうな機能としてはクリップのマージがあるでしょう。通常クリップをマージしようとすると、まず一つに結合したいとクリップをトラックの中から選び、プロパティパネルにある「クリップをレンダリング」>「選択したクリップをマージ」を実行するでしょう。もしこれをよく使うのであれば、たとえば Cmd + G (Mac) / Ctrl + G (Windows) といった1アクションのキーボードショートカットにできます。

マクロのインポート/エクスポート

マクロは実際のところ単なるテキストです。スクリプトエディタからコピーして別のテキストエディタにペーストしたり、逆に他でコピーしたものをスクリプトエディタにペーストしたりできます。またWaveformにはマクロを拡張子 .tracktionscript のXMLファイルとしてエクスポートしたりインポートする専用のボタンがあります。

コードサンプル

(訳注:コードサンプルは単に転記になるのでセクションタイトルを訳すにとどめます)

トラックからクリップの名前を決める (Rename Clips From Track)

トラックの ソロ/ミュート をリセットする (Reset Tracks Solo/Mute)

次の有効なオートメーションのパラメータ (Next Active Automation Parameter)

プリセットしたプラグインを追加する (Insert Plugin with Preset)

二番目のタブへジャンプする (Jump to Tab 2)

選択したトラックをリネームする (Rename Selected Tracks)

選択したプラグインをプリセットとして保存する (Save Selected Plugins as Preset)

InマーカーとOutマーカーを設置する (Park the In-Marker & Out-Markers)

プラグインを検索する (Search Plugins)

選択したクリップをDrumsにリネームする (Rename selected clips to ‘Drums’)

ズームレベルをアンドゥ/リドゥする (Undo and Redo Zoom Levels)

ピンのプロパティ (Pin Properties)

クリップのグルーピング(グループ・アングループ) (Group Clips - Group and Ungroup)

まとめ

ここにあるのはかなりシンプルな例です。Waveformでできるパワフルなマクロプログラミングの世界の入り口に立っただけです。マクロを使ってほとんど何でもキーに割り当てることができますし、単にアクションの並びをつなぎ合わせたり、細かなところにまで気を配って記述されたアクションを開発することもできます。マクロは新しく面白いやり方でWaveform自身の拡張を可能にする、素晴らしく強力な機能です。

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