Chapter 4 - Audio Device Setup

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Chapter 4 - Audio Device Setup

Waveformを使用するには、オーディオインターフェイスで動作するようにWaveformを設定する必要があります。Waveformはコンピュータの内臓オーディオで動作できますが、外部のオーディオインタフェースが使用されることが多いでしょう。WaveformはMacOS上ではCore Audio、Windows上ではWindows Sound(WASAPI)をサポートしています。

警告:Waveformを録音用に設定するためにはハードウェアループバックと一緒に自動検出機能を使用する必要があります。そうしないと、オーバーダビングされたトラックは既存のトラックと一致しなくなります。難しいことではありませんが、オーディオデバイスのページを変更するたびにこの手順を毎回手動で実行する必要があります。この手順についてはこの章の公判で説明します。

この章ではWaveformでオーディオデバイスとしてオーディオインタフェースを設定するために必要な手順を説明しています。

macOSでのオーディオデバイス設定

  1. 設定タグをクリックし、オーディオデバイスのページを開きます。
  2. 出力デバイスを選択します。必要なデバイスドライバがインストールされていて、デバイスが接続されていれば、出力プロパティの欄に選択できるようになっているはずです。
    Note: macOSではUSBオーディオClass1またはClass2に準拠したUSBオーディオインタフェースであれば、追加でドライバをインストールしなくても機能するでしょう。そのようなドライバについての製品仕様は"class compliant" などという表記で列挙されています。
  3. 入力デバイスを選択します
    Tip: キャプチャで "AG06/AG03"という 2入力/2出力のインタフェースを選択していますが、このように入力と出力には同じデバイスを使用することを強く推奨します。
    Note:macOSとWindowsでは入力と出力のデバイスは別々に選択できるようになっています。ほとんどの場合同じものを設定しておくのがよいでしょう。

テストボタン

出力デバイスの選択欄の隣には便利なテストボタンがあります。クリックすると短いテスト音をオーディオデバイスの出力に送信します。このボタンを押してテスト音を聞くことができれば設定は正しくできています。

Windowsでのオーディオデバイス設定

もしまだ開いていないなら、設定タブを開いてオーディオデバイスのページを開いてください。

オーディオデバイスタイプ

Windows環境では4種類のオーディオデバイスを選択することができます。

  • Windows Audio
  • Windows Audio (Exclusive)
  • DirectSound
  • ASIO

上記のいずれもほとんどのコンピュータで動作しますが、これらの間には明確な違いがあり、ベストな選択肢も異なります。

Note: WaveformはWindows XPとVistaをサポートしていません。Windows 10 を最も強く推奨します。

  • ASIO
    • 外部オーディオインタフェースを使用しているのであれば、これが最も良い選択となります。これを使用するためには製造元のドライバをインストールする必要があります。一般的にはASIOを使用するとレコーディングや再生時に最高の低レイテンシーを実現することができます。モダンなオーディオインタフェース製品には低レイテンシーミキシングを制御するためのミキサーアプリを同梱しているものが多くあります。ASIOを利用する場合は、単に入力と出力のデバイスを選択するだけです。
  • Windows Audio
    • Windows 7/8/10のPCを使用していて、内蔵音源を使用するのであれば、こちらを選択してください。ASIOオーディオインタフェースがなく、ラップトップの内蔵音源を使用するの場合は最も良い選択肢になります。デバイスタイプはWASAPI(Windows Audio Session API)を選択してください。アプリケーションソフトウェアからオーディオ入出力へのアクセスが適切に最適化されます。Windows AudioはUSB Class1 オーディオインタフェースとも使用することができます。

Tip: Windows VistaまたはWindowsを使用している場合、Windows Audioを使用することをお勧めします。ただし、Waveformはこれらの古いバージョンのWindowsはサポートしていません。

  • Windows Audio (Exclusive Mode)
    • これはWindows Audioと同じですが、Waveformは実行されている間他のいかなるアプリケーションにもオーディオインタフェースを使用させません。もし内蔵音源を使用しているのであれば、最低遅延の実現とクリティカルな作業をこなすためにこのオプションを使用してください。

Note: Winsows10 の 2017 年の Creators Update と呼ばれるアップデートより前のバージョンではUSB Audio Class 2のデバイスのネイティブサポートがありません。しかし現在Windows10の最新のアップデートであれば、Windows Audioを使ってUSBデバイスを使える可能性があります。これは最近のUSB2およびUSB3のインタフェースに適用できます。もしご利用のWindowsが以前のバージョンである場合、Class 2のインタフェースはUSB オーディオ Class1 にフォールバックして機能するようです。ですがやはり、最高の場フォーマンスとすべての機能を有効にするために、製造元によるドライバをインストールし、ASIOを使用することを推奨します。

  •  DirectSound
    • これはかつてTracktion が Windows XP をサポートしていた時代に内部音源の使用に際して推奨されていたものです。Windows 8やWindows 10の場合あまり良い選択肢ではありません。これらのOSの場合、DirectSoundは非推奨で、かつ完全には動作しない可能性があります。すでにWindows XPはサポートされていないため、このオプションについては触れないことをお勧めします。

Tip:Windows XPをご利用でない場合は、DirectSoundデバイスタイプを使用しないでください。また、Windows XP上でのWaveformのご利用はTSCやMicrosoftのサポート対象になりません。

オーディオインタフェースを選択する

オーディオデバイスタイプが設定されている場合は、コンピュータに接続されているオーディオインターフェイスまたは内部音源を選択することができます。デバイスプロパティにまだデバイスが選択されていない場合はデバイスを選択してください。

  • コントロールパネル
    • すべてののオーディオインターフェイスで可能なわけではありませんが、[コントロールパネル]ボタンをクリックすると、メーカーのドライバコントロールパネルを使用してバッファサイズを設定できます。多くのオーディオインタフェースではホストソフトウェアを使用してサンプリングレートもしくはバッファサイズを設定することを許していません。そのような場合はサンプリングレートやオーディオのバッファサイズを設定できるコントロールパネルソフトウェアをインストールして使用します。場合によっては、変更を有効にするためにWaveformを再起動する必要があります。

サンプリングレートを設定する

サンプリングレートのデフォルトは44100 Hzで、これはCDのサンプリングレートに一致します。特別ほかのサンプリングレートを使用する理由がなければ、このサンプルレートを選択してください。

オーディオプレイバックをテストする

サウンドを可能な限り完成像に近づけるために、プレイバックを試すことをお勧めします。
そのためには以下のようにします:

  1. プロジェクトタブに戻り、デモトラックから一つを選択してください。Subways という曲がおあつらえ向きです。
  2. 右に現れるエディット(SubWays T4)をダブルクリックして開きます。
  3. 再生ボタンをクリック(またはスペースバーを押す)とその楽曲を聞くことができます。

遅延(レイテンシー)について

トラックをミキシングしてデジタルエフェクトを計算し、インストゥルメントのサンプルを鳴らすプロセスはどのDAWでも時間がかかるものです。デジタルミキシングは即座にはできません。コンピュータが入力から出力までの計算、処理、ミックス、および再生に必要な時間は、レイテンシーと呼ばれています。レイテンシーは、通常わずか数ミリ秒から数百ミリ秒程度で、コンピュータが音声処理に使用して良いミリ秒単位の待ち時間です。再生中は、再生音がトリガーされるタイミングと実際再生音が聞こえるまでの間に遅延が発生します。この音声に生じるほとんど検出できない遅延は、大きな問題となることはありません。オーバーダビングをする際には気を付ける必要があります。もし既存のトラックを(レイテンシにより)少し遅れて聞いている場合、レコーディングしているものはタイミングの基準が早い方か遅い方へずれてしまうために正しくタイミングが合いません。数ミリ秒でさえずれていればわかるでしょう。30から60ミリ秒もずれるとタイミングが外れているように聞こえます。これは、レコーディングの感触に影響を与えるどころか、完全にタイミングを外す結果になりかねません。これらの理由から、すべてのDAWには「レイテンシ補正」機能が含まれています。録音後、オーディオトラックは基本的にA / D処理、ミキシング、プラグインDSP処理のレイテンシを補正するためにシフトされます。

遅延の管理

 

入力遅延補正を調整する

 

そのほかのオーディオデバイス設定

 

デフォルト設定にリセットする

 

まとめ

 

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