Chapter 9 - The Browser

ページ名:Chapter 9 - The Browser

Chapter 9 - The Browser

Waveformのブラウザを使うとファイルやループ、プラグイン、プリセットへアクセスしやすくなります。ループをプレビューしたり、タグで今までに作ったトラックをフィルタリングしたり、よく使うフォルダをブックマークしたりできます。ブラウザに表示されたメディアファイルやプラグインはドラッグアンドドロップで編集画面に追加することができます。ブラウザにも通知とクリップボードがあります。このチャプターでは各タブについて説明します。

ブラウザのアイコンでブラウザを閉じたり開いたりできます。ブラウザアイコンをウィンドウの上や左右の端にドラッグすると、その位置に再配置されます。左右の境界をドラッグすることでリサイズすることもできます。

設定パネルのAppearanceページでブラウザの位置を指定することもできます。Browser Positionの設定を左右屋上に接敵できます。

ファイルタブ

ブラウザのファイルタブではシステム上にあるファイルからプロジェクトに含めるオーディオファイルを選択することができます。一覧されているオーディオファイルをプレビューすることもできますし、ブックマークをセットしておくこともできます。楽曲をミックスダウンしてエクスポートした場合は、その結果をここで簡単に見つけることができるでしょう。

ファイルタブの操作

ファイルタブの先頭に操作用のアイコンがあります。

  • ブラウザの開閉
  • ファイルタブ
  • ファイルメニュ-
  • フォルダを一段階上がる

ファイルタブメニュー

ファイルタブはファイルの一覧を表示しています。一覧に表示する場所呂変更するためにはファイルメニューボタンをクリックします。するといくつかのセクションに分かれたメニューが表示されます。特にセクションのラベルは表示されませんが、ここではそれぞれどういった内容になっているのかを下図に示します。

ブックマークの作成

好きな場所をブックマークしておくには、まずファイルタブでドライブ上のどこでも構いませんのでその場所を表示させます。よく使うフォルダを開いたら、ファイルメニューを開いて、「現在のフォルダをブックマークする」を選択します。

Tip: 自分のループライブラリをフォルダに整理してある場合、ブックマークはそこへアクセスするためのとても良い手段といえます。検索タブでファイルを検索することもできますが、最初からアクセスしたいループセットがわかっているのであればこちらの方が素早くアクセスできます。

ブックマークの削除

ブックマークを削除するにはファイルタブでブックマークされているフォルダを開き、ファイルメニューを開いて「現在のフォルダ・ブックマークを削除」を選択します。現在表示しているフォルダがブックマークされている場合でなければブックマークを削除するメニューは使えない点に留意してください。

Tip: 楽曲をミックスダウンしたファイルにアクセスしたい場合、ブラウザのファイルタブを使用するのが簡単です。ファイルメニューを開いて 「プロジェクトフォルダ」を選択し、ブラウザでExportedフォルダを開きます。デフォルトではエクスポートされたファイルはこのフォルダ(プロジェクトフォルダは以下のExportedフォルダ)に出力されます。直接エクスポートした結果のファイルを取得したい場合はそのファイルを右クリックして「このファイルを含むフォルダを開く...」を選択します。

ファイル情報

選択されたファイルについての情報がファイルタブのフッタに表示されます。ここにはサンプリングレートやビット深度、ステレオかモノラルか、再生時間、拍数、BPM、拍子などが表示されます。実際どういった情報が表示されるかはファイルが含んでいるメタ情報によります。

ファイルの選別

ファイルタブに一覧されているファイルはどれでも選択すると再生/停止ボタンが表示され、オーディションレベルで(訳注:?斜体になっているし接続が不明)プレビューできます。デフォルトではオーディオファイルは選択するとその内容がそのまま再生されるようになっています。「自動再生」のチェックを外すことでこの動作をオフにできます(訳注:Waveform9ではこのチェックはファイル情報部のメニューアイコンをクリックしてメニューを開くと表示される)。ループ(訳注:同左)をチェックしておくと停止ボタンを押すか別のファイルを選択するまで再生し続けます。再生している間は波形のサムネイル上で再生中のポイントを縦線で示します。

トラックタブ

トラックタブはトラックのタグ付けと連携して機能します。トラックにタグ付けしておくと、「タグ付けしたトラックだけを表示」を有効にしてトラックのタグをクリックすることでトラックをフィルタリングできます。タグに含まれないものはすべて非表示になります。

最も一般的な使い方としては「ドラム」とか「ギター」、「ボーカル」といったに多種類のトラックでタグ付けすることです。するとそのタグでフィルタリングできます。

トラックをタグ付けする

タグを追加するには一つ以上のトラックを選択してプロパティパネルにあるタグフィールドにタグを入力します。カンマ区切りで複数のタグを入力することができます。

Note: タグは大文字小文字を区別します。"GTR" は "gtr" とは違うタグになります。

タグでフィルタリングする

タグを使用して表示されるトラックをフィルタするためにはトラックタブの下にある「タグ付きトラックのみを表示する」を有効にします。タグが設定されたトラックのみを表示するにはタグをクリックします。複数のタグをクリックすると、表示されるトラックが追加されます。タグが選択されていない場合にはすべてのトラックが表示されます。「タグ付きトラックのみを表示する」をOffにした場合でもすべてのトラックが表示されます。

タグを削除する

トラックからタグを削除するためにはトラックのプロパティパネルにあるタグを編集します。トラックタブのタグフィールドにあるタグを右クリックして「タグを削除」を選択することですべてのトラックからそのタグを削除できます。このとき、ダイアログが表示されてほんとに削除してよいか確認します。OKをクリックするとすべてのトラックからタグが削除されます。

検索タブ

検索タブではループやプリセット、プラグインなどをタグやキーワードを使って絞り込むことができます。ループを選定するためにプリセットタブにあるようなプレビュー機能を使うこともできます。

検索する

ファイルを検索するには検索ボックスでキー入力するだけです。結果は即座に一覧に表示されます。検索対象には名前、タグ、カテゴリ、製造元が含まれ、一覧の各カラムに表示されます。カラムのヘッダをクリックすれば各項目でのソートができます。カラムヘッダをドラッグして並びを変更することもできます。検索キーワードは大文字小文字を区別しません。

Tip:検索結果のカラムがすべて見えていないようであれば、ブラウザの右端をドラッグして表示領域を広げてみてください。

何を探すか?

検索結果をよりよくするためにどういったものを探すかという検索対象を指定することができます。検索アイコンをクリックして表示されるメニューをひらき、ループ、プリセット、プラグインから検索結果に含めるものを選択できます。タグフィールドは、有効になっている項目の種類に適したタグのみが対象になる点に注意してください。

タグフィールド

任意の複数のタグを組み合わせてフィルタリングすることができます。複数のタグを選択した場合にはAND条件になります。例えば次のようなことになります。「Drums」タグと「Mallets]タグの両方を選択すると、一覧に表示されるのは両方のタグを付けられているもののみが表示されます。

タグの設定

右クリックすることで、一覧の一つ以上の項目に対してタグをセットしたり変更したりできます。プラグインか、プリセットか、ループかで細かいやり方は違いがあります。プラグインとプリセットの場合、右クリックしてから「タグの設定」を選択します。クリックした場所に一行分の入力欄が表示され、タグを新しく入力したり変更したりできます。タグを複数入力する場合はカンマで区切ります。

一方でループの場合は、同様に右クリックして「タグの設定」を選択すると大きめのタグダイアログボックスが表示されます。既に存在するタグから選択したり、新しいものを入力したり編集したりできます。

プリセット名の編集

右クリックしてプリセットの詳細ダイアログボックスを開くと、名前、説明、タグの入力欄があり、編集して更新することができます。

オーディション(選定)

検索した結果からループを選択して再生/停止ボタンを押すとオーディションレベルでプレビューすることができます。デフォルトではループを選択すると即座に再生されるようになっています。「自動再生」の選択を解除することでこの挙動をOFFにできます。「繰り返し」が有効な場合、停止ボタンを押すか別のファイルを選ぶまで繰り返し再生されます。プレビュー時は内容を見た目にわかりやすくするために波形のサムネイルも表示します。

検索結果の利用方法

使いたいものが何か見つかったら、検索結果の一覧からドラッグして使うことができます。ループはトラックにドラッグしたり、プラグインであればミキサーやオーディオクリップにドラッグして使用します。インストゥルメントプリセットはミキサーへ、トラックプリセットはトラックのエリアへドラッグできます。

ループライブラリをインデックスに登録する

Waveformで追加のループライブラリを検索できるようにしたい場合、そのループライブラリにインデックス付けをする必要があります。設定タブのループデータベースのページで、ループをスキャンを実行できます。ここに追加のループ用に検索パスを入力する場所があります。

Note:もしWaveformの検索から特定のループを対象外にしたい場合、上記のようなスキャンを実行してインデックスに登録する必要はありません。ファイルタブから対象のフォルダをブックマークしておくのがよいでしょう。

マーカータブ

マーカータブはマーカートラックにバーやビート、タイムコードのマーカーを付ける際に使用します。マーカー名をダブルクリックすることで、そのマーカーの位置にジャンプすることができます。またこれらのマーカーはプロパティパネルから選択中のマーカーを削除したり、名前を変更したりできます。

クリップボードタブ

クリップボードタブは最近コピーもしくはカットされたものを表示します。コピーは一般的にCmd+C/Ctrl+C、カットはCmd+X/Ctrl+Xでできます。画面上にも状況に応じてこれらの操作のボタンが表示されます。

一番最近コピー、カットされたものを使用したい場合にはCmd+V/Ctrl+Vを使います。代わりにクリップボードタブを開き、表示されているものを必要な場所へドラッグアンドドロップすることもできます。これは複数のエディットタブ間でドラッグしてペーストしたりできるのでプロジェクトをまたいでコピーやペーストをしたい場合に特に便利です。

クリップボードについてもう少し説明しましょう:

  • クリップボードにアイテムを追加する
    • 選択したクリップをコピーするために一番良いのはキーボードショートカットを使うことです(Cmd+C/Ctrl+C)。カットも同様に使用できます(Cmd+X/Ctrl+X)。通常これらの操作は右クリックで開くメニューでも可能です。
  • クリップボードのアイテムをドラッグ&ドロップして使用する
    • クリップボードタブのアイテムをドラッグするとドラッグ中にいろいろ操作ができますが、最終的にドロップされたか否か、必ずどちらかの状態になります。ドラッグ開始前、必要ないアイテムは右クリックして「クリップボードから削除」を選択することで削除できます。
  • クリップボードをクリアする
    • いずれかのアイテムを右クリックして「クリップボードのクリア」を選択するとクリップボードの内容がすべて削除されます。

マルチブラウザペイン

Waveformでは簡単に複数のビューを同時にブラウザに表示できます。ブラウザペインを追加したくなったら、ブラウザの右上にある小さな+アイコンをクリックします。

ペインを増やすと、それぞれのペインには上部にファイル・トラック・検索・通知・マーカー・クリップボードの選択ができるドロップダウンメニューが表示されます。

これにより開いた複数のブラウザは好きなように使うことができます。一つにはファイルを表示しておき、もう一つにはプラグインで検索した結果を表示しておくといった風にして使えます。

上図はブラウザ上部の画像です。ブラウザペインを閉じるには右上のXボタンをクリックします。

同期プレビュー

もしループファイルを探す目的で複数のブラウザを開区必要があるようでしたら、エディットタブのテンポに合わせたかたちでループのプレビューができます。

ブラウザを複数のペインで開けるので、複数のループを同時にプレビューできます。ブラウザのプレビューオプションはこの点を念頭に置いてアップデートされました。プレビューオプションボタンをクリックすると、メニューが開きます。

  • すべて再生
    • 開いているすべてのブラウザにわたって、選択されているすべてのループのプレビューを開始するための新機能です。
  • すべて停止
    • すべてのブラウザパネルで再生中のループすべてを止めます。
  • 再生時に再トリガー
    • 新しく再生するループを選択した場合、全ブラウザにわたって現在再生中のループがあればそれらも最初からリスタートします。開いているすべてのブラウザで同期したプレビューをしたい場合この機能が有用でしょう。
  • 自動再生
    • この機能を有効にすると、ブラウザで新しいループを選択するか、クリックするだけでプレビューが再生されるようになります。
  • ループ
    • この機能を有効にすると、プレビュー再生が明示的に停止するまで自動的に繰り返し再生されるようになります。無効にするとプレビューは1回だけ再生されて停止します。

Tip: 基本的にブラウザを複数開いて同時にプレビューを再生したい場合「再生時にトリガー」を使用します。

マルチブラウザペインを使って気に入った組み合わせの複数のループをみつけたとして、普通ならそれらをそのままエディットタブにドラッグしたくなるでしょう。シフトキーを押しながらループをドラッグすれば一回の操作で済みます。シフトキーを押しておくことですべての選択されたループをドラッグ操作の対象に含めるという操作になります。そしてそのままドロップすると、いくつかの選択肢がメニューで表示されます。選択した複数のクリップを、どのようにエディットに追加するのかを決定します。

Video Clip: このチュートリアルビデオでこの機能を説明していますが、ドラッグ後のメニューが実装される前のものになります。

まとめ

ブラウザの機能のすべてについて理解することは、Waveformの可能性についてより深い洞察を与えてくれるでしょう。レコーディング、エディット、ミキシングの基本的なワークフローに慣れてくればさらにその意味が大きくなります。

 

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