Chapter 39 - MIDI Chord Player
MIDIコードプレイヤーはMIDIデータを変形する特別なプラグインです。一つのノートを入力すると、3和音を出力します。もしあなたがキーボードが得意でなくても子のプラグインをバーチャルインストゥルメントの前に挿すことで簡単に和音を作ることができるのです。音を聞きながらコード進行を作るための作曲ツールとしても使えます。
MIDIコードプレイヤーは左手を使って様々なコードの種類を選択し、右手を使ってコードのルート音を鳴らすような キースイッチングマップ機能(キースイッチモディファイア:後述)を備えています。また楽曲のコードを正しいキー(訳注:訳者の音楽に関する知識不足により単語の意味が不明瞭)に保つモードもあります。このチャプターではこれらをどうやって使うかについて解説します。
はじめに
まず最初にキーボードやなんらかのMIDIコントローラがあればそれらが正しく接続されトラックの入力から入るように設定しましょう。バーチャルインストゥルメントを読み込んでパッチを選択するなどして演奏してみて思った通りに音が出るようにします。例として Tracktion Collectiveから Warm Concert Grandを選びます。
MIDIコードプレイヤーをバーチャルインストゥルメントの左に挿入します。MIDIコードプレイヤーはビルトインWabeformプラグインに含まれています。
これで接続したMIDIキーボード(や、何かしらのコントローラ)から1音を入力すると、3音の和音が聞こえるようになります。デフォルトではこれはメジャーコードの3和音になります。
(一音を演奏すると)
(和音を構成する2音が自動的に演奏される)
(画面上部には演奏しているコード名が表示される)
キースイッチモディファイアを使う
一般的に最も調和のとれた和音の種類で演奏するために、キースイッチレンジにある一音を押さえておきます。演奏できるのはシンプルなメジャーコードの3和音だけではありません。
(キーボード左側の青いハイライトのかかった領域がキースイッチレンジです)
(左下の矢印をドラッグしてキースイッチレンジを変更できます)
(キースイッチレンジにあるキーを同時に押すことで演奏するコードの種類を指定できます)
キースイッチレンジは表示されているキーボードの青色でハイライトされている領域で、デフォルトではC4から始まっています。左側にある矢印をドラッグして、使用しているキーボードなどに合わせて使いやすい位置へ調整できます。
コードをレンダリングする
もしMIDI演奏をMIDIクリップにレコーディングした場合、録音されたMIDIクリップには一音しか表示されません。トラックのMIDIクリップにコードを構成するすべてのノートをレンダリングするにはMIDIコードプレイヤーにある「クリップをレンダリング」ボタンをクリックします。
クリップのレンダリングを実行すると、コードプレイヤープラグインは自動的に削除されます。意外に思うかもしれませんが、問題ありません。レンダリングされたコードをさらにMIDIコードプレイヤーを通して演奏してもたいてい望ましい結果になりません。
MIDIコードプレイヤーをプロパティパネルにロックする
MIDIコードプレイヤーを使って作業していると、実際演奏されたキーをバーチャルキーボードに表示します。これは演奏しているキーがキースイッチレンジに入っているか確認するためには特に便利です。ですがWaveformではクリップなどの画面上のほかのオブジェクトに触れるとMIDIコードプレイヤーを隠してしまうという問題があります。これを回避したい場合にはロックアイコンを使うことで、プロパティパネルに表示したままにできます。これはMIDIキーボードで演奏したり手作業でMIDI打ち込みをする際には便利なトリックです。終わったらアンロックするのを忘れないようにしましょう!
Chord in key only モード
MIDIコードプレイヤーのデフォルトでは全コードモードになっています。これは演奏されたノートをベースにしたコードを作成しますが、特定のキーに収めるために何かをすることもありません。Chords in key only モードを選択すると、MIDIコードプレイヤーはキーの範囲外の音が使えないように制限します。範囲外のキーを演奏しようとしても、音はならなくなります。
テンポトラッカーのヘッダをクリックすることでキーを設定します。
何か音を鳴らせば、それはそのキーの中のコードの一つを代表するノートになります。そのため好きなキーの範囲でコード進行を演奏して聞きながら試してみることができます。
このモードではキースイッチモディファイアは二つしかありません。キーによって既にコードの形態(訳注:Chord Formula. 日本語の対訳ある?)は決まってしまうため、6th か 7th の2つの異なる4和音から選んでいるのです。左側にある矢印をドラッグしてキースイッチレンジを変更する前のように。(訳注:??)
Chord in keyモードはキーボードが得意な楽器ではない場合特に作曲のための素晴らしい助けになるでしょう。
まとめ
MIDIコードプレイヤーはWaveformの音楽的機能のうち優れたものの一つです。あなたが何かクリエイティブな刺激を必要としているときには便利で楽しいアシスタントとなるでしょう。
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