トニトゥルス家

目次

　概要
　家族構成

概要

セレナの生家であり、代々有力な魔女や魔法使いを排出している名家でもある。
セレナはこの責任をしっかりと意識しており、本名を捨ててなお家名を名乗り続けている。

本邸は今日の街の外であるが、兄と二人の姉は商売や情報収集のために今日の街に居を置いている。

家族構成

父、母、長男、長女、次女、三女のセレナの5人家族。

全員が全員セレナのことを胸中で溺愛しているのだが、それを素直に本人に伝えられず捻くれた態度を取りがち。
兄姉同士では、しばしば幼少期のセレナから貰ったプレゼントを回りくどく仕方なく持ってるだけと言わんばかりの口調で意気揚々と自慢し合ったりしている。仲良しかよ。

セレナが出奔した際には揃ってショック死しかけた。

現在のセレナのまっすぐ好意を伝える姿勢は、家族を反面教師にしたが故のものなのかもしれない。

父

トニトゥルス家を束ねる主らしく厳しい人物であり、彼の元で育ったことが現在のセレナのストイックさの基礎を作ったと言える。

非常に負けず嫌いな性格。この親にしてこの子あり。
意地の張り合いで失言をしたり、得手不得手を理解しつつも負けを素直に認められなかったりする辺りもセレナに通じるものがある。

幼い頃のセレナがチェスの駒をすり替えるいたずらをした際には、セレナからのコミュニケーションを喜び暫くそのままにしていたらしい。

母

他の家族に比べると言及は少ないが、セレナ自身がパーティーでの振る舞いについて、お喋りが過ぎて怒られたと語っている。

長男

トニトゥルス兄妹の中では最年長。
魔力がないわけではないが妹たちほど優れていたわけではなく、商才を伸ばす道を選んだ。
魔法への関心が薄れているわけではなく、パレットの兄が生前残したレポートなどには目を通している模様。

他人には見栄を切れるのに身内には見栄を張ってしまう典型的トニトゥルス。

使用人がセレナの一人暮らしの様子を報告した際には余計なことをするなと言いつつ報告の続きを催促していた。

宝物は昔セレナが兄に似合うと摘んできた花。
最近まで不得手な魔法で枯れない様寿命を伸ばしていた模様。

長女

淡々と魔物を討伐して実績を積み上げる武闘派魔女。
魔物討伐中に深手を負い止む無く撤退しようとしたところを、邪魔だったからという理由だけで助けられ、手柄を譲られた経験からチェータに良い印象を抱いていない。

セレナ出奔後は暫く機嫌が悪く、討伐対象の魔物は片っ端から木っ端みじんにされていた。
補佐として付いていた国の兵の寿命は縮んだ。

宝物は幼いセレナが作ってくれたお守り。
出来も悪ければ加護がある訳でもないと語りつつも常に持ち歩いているらしい。

次女

研究に重きを置く長女と比較するとインドア気味な魔女。
徹夜で開発した魔道具の安全性の問題を鋭く指摘された上に、その場で完璧な改善案を出された経験からチェータに良い印象を抱いていない。

セレナ出奔時は研究開発に全く身が入らず「レナちゃん（セレナの幼少期の呼び名）」とうわごとのように呟いていた。
半ば幼児返りしていたのかもしれない。

宝物は小さい頃のセレナが門限を破ってまで拾い、自分に渡してくれた水晶。
しっかりと磨き上げられた大粒の宝石で身を飾ることができる立場であるにも関わらず、未だに身に付け続けている。