ウルトラマン_(戦士)

ページ名:ウルトラマン_(戦士)
Ultraman

ウルトラマン

目次

プロフィール[]

ウルトラマン本人のプロフィールは、劇中で明らかにされてはいないが、雑誌記事等で詳細に設定されている。

  • 身長:40メートル(『ウルトラマンタロウ』第40話のナレーションでは53メートル)[1]※様々な構造物との大きさ比較(1 E1 m)
  • 体重:3万5千トン
  • 年齢:約2万歳(最終話での台詞より)
  • 飛行速度:マッハ5
  • 走行速度:時速450キロメートル
  • 水中速度:200ノット
  • ジャンプ力:800メートル
  • 腕力:10万トンタンカーを持ち上げる
  • キック力:320文の威力がある
  • 職業:宇宙大学教授、宇宙警備隊銀河系局長(のちに支部長と設定)
  • 趣味:読書
  • 家族構成
    • 父:宇宙保安庁長官
    • 母:ウルトラ学校の先生

変身方法[]

ハヤタがウルトラマンに変身する際には「ベーターカプセル」という携帯用懐中電灯状の機器を使う。ハヤタが本体横の赤いボタンを押すとフラッシュビームと呼ばれる光が発生し、ハヤタの周りを渦巻き状に包みこみウルトラマンに変身する。変身・巨大化時のポーズは‘右手を宙空に突き上げ、左手は顔の隣におく’という独特の形であり、ウルトラマンを特徴づけるポーズとして以降の作品でも踏襲されている。

書籍設定では、フラッシュビームにM78星雲人の生命の源である人工太陽プラズマスパークと同じエネルギーが含まれ、この光によってウルトラ族の姿を一定時間取り戻すことができるとされている。また、番組放映当時の資料等には太陽光に含まれるベーター線との記述もある。

ウルトラマンの能力[]

ウルトラマンは様々な特殊能力を持っており、それぞれ固有の名称が付けられている。その中には超能力、架空の光線、既存の格闘技が含まれている。その名称は書籍や年代によってばらつきがあったが、近年は円谷プロ監修で統一されている。劇中で名称が明言されたのは「スペシウム光線」と「テレポーテーション」のみで、他は書籍等の記事で呼称されている。この技の一部は後のウルトラマン達にも継承されている。

スペシウム光線ウルトラマンが使う代表的な必殺技で、腕を十字形に左右の手刀を交差させて右手から発射する破壊光線である。右腕にマイナス、左腕にプラスのエネルギーが蓄えられ、それをスパークさせて発射すると設定されている。相手を爆破または炎上させる効果がある。決まり手として多用される一方、通用しなかった敵も数体いる[2]。連射も可能。この光線には火星に存在しバルタン星人が苦手とする架空の物質スペシウムが含まれているとされ、劇中では第2話でムラマツがそのことを指摘したのを受けてフジ隊員が命名した。「スペシウム」の名称は「スペース(宇宙)」+「イウム(「物質」を意味する接尾語)」から成り、命名とポーズの考案は脚本・監督の飯島敏宏によるもので、飯島曰く十字ポーズは忍者が手裏剣を投擲する際の動作が元になっているとのことである。放映当時の光線の色は白色だが、近年では金色の光線になっている。『新世紀ウルトラマン伝説』によると、全ウルトラマンの光線技の原点とされ、総てのウルトラマンがその構えをしている[3]。八つ裂き光輪(ウルトラスラッシュ)スペシウム光線のエネルギーをリング状に丸めたもので、外周にのこぎり状態の突起がある。相手の体を切断するために使う。まず両手を胸の前に水平に構えた後、挙げた右手を振り下ろす動作で投げるように発射される。第16話でバルタン星人(2代目)に対して初使用。空中で2つに分離してレッドキング(2代目)を3つに切り裂いたこともある。投げ返されたり、バリアーに防がれるなど通用しないことも多い。『ウルトラマンメビウス』以降の作品へのゲスト出演時にも度々使用され、その際には高速追尾機能を追加したり、左手に発生させて直接斬りつけて頑丈なキングジョーブラックの腕を切断したりと、特殊な使用例を見せている。ウルトラアタック光線両腕先に発生させたエネルギーを右腕に誘導してからリング状の光線にして放ち、相手を硬直させたのち粉砕する技。劇中では第31話でスペシウム光線が効かなかったケロニアを倒したのが唯一の使用例である。資料によっては火に弱い敵に有効な熱線、または相手を麻痺させる光線で止めの爆発は念力によるなどの説明もあるが、シナリオによればリング状光線から相手の爆発まで一連の技である。『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では同様にスペシウム光線が効かない怪獣であるアントラーを倒す際に使用した。透視光線両目から放って透明な敵を発見したり、壁の向こう側を見通す光線。バルタン星人(初代)の宇宙船や、透明化したダダを発見するために使った。ウルトラアイスポット(ウルトラ眼光)両目から放つ光線。バルタン星人(2代目)の光波バリヤーを無効化した。スラッシュ光線掌を合わせて連続発射する矢尻状の光線。第33話で使ったが、メフィラス星人の光線に相殺された。キャッチリング(金縛り光輪)相手の動きを封じるための光輪。高速スピンを行いながら発射したリング状の光の鎖で敵を締めつける。ゼットンに使ったが、火球でスピンを止められ、引きちぎられた。リバウンド光線(ウルトラバリヤー)手の先から発するエネルギーで光の壁を空中に描き、攻撃を跳ね返す。ジェロニモンの無重力光線を跳ね返した。ウルトラ念力強力な念力を放って物体を粉砕したり、静止させる能力。アボラスの吐いた溶解泡を吹き飛ばし、ウルトラアタック光線と併用してケロニアを粉砕し、ジェロニモンが放った大量の羽根手裏剣を止めた。『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』では、ハヤタの状態で使用した。ウルトラエアキャッチ(ウルトラ反重力光線)両手から放つウルトラ念力の一種で、手を触れずに敵を空中に浮かばせることができる光線。そのまま地面へ叩きつけることもでき、第25話でレッドキング(2代目)に使った。ウルトラサイコキネシス念力で相手の動きを止めて左右の手の指先により、その動きをコントロール。空中に持ち上げて遠くに飛ばし、爆発させる技。38話でスペシウム光線や八つ裂き光輪が効かないキーラに対して使用した。ウルトラ水流両手を組み合わせ、指先から高圧の水を放出する技。ペスターが起こした石油コンビナートの大火災を鎮火するために使った。また、水を弱点とするジャミラに浴びせて倒したこともある。ハイスピン体を高速回転させる能力。ブルトンが作り出す四次元空間から脱出した。テレポーテーション異なる星に瞬時に移動する能力で、自身の寿命を著しく縮める。第16話で使用。光線白刃取り第31話でケロニアの光線を両手で受け止めて防いだ技。飛行能力大気圏内だけでなく宇宙空間を自由に飛行する能力を持っている。大気圏内での飛行速度はマッハ5。超光速で飛行する時は赤い光の玉に変身する(第1話)。巨大化能力第28話でダダのミクロ化機(縮小光線銃)により等身大にされた際にのみ使用。胸の前で両手を合わせてスパークさせ、変身時と同じプロセスで再度巨大化した。空中体当たり高速飛行しながら空中の敵に体当たりする。ガマクジラスカイドンを倒した。第14・34話では激突時の飛行ポーズが異なる(ガマクジラの時には頭から突っ込んでいるが、スカイドンの際には通常の飛びポーズ人形を使った)。ウルトラチョップ手刀で相手を殴打する。敵目掛けて走り、すれ違いざまにチョップを決める「ウルトラ霞斬り」という応用技もあり、ジラースを倒した。ウルトラパンチ敵の弱点を見極めて打ち込むパンチ技で、インド象50頭分の威力がある。ウルトラキック足にパワーを集中して素早く打ち込むキック技。ウルトラマンの関節は「三重関節」と呼ばれ、キック等の威力が数百倍になる。ウルトラスウィング敵を掴んで振り回し、放り投げる。他にも、レッドキングやテレスドンを倒した背負い投げ、ケロニアにダメージを与えた巴投げ、岩石落としがある。振り回して投げるものは、児童誌に「ハンマー投げ」と紹介されたこともある。防御能力シリーズ中に登場する宇宙人、怪獣の中ではかなり高い防御力を誇り、特に熱に対しては無類の強さを誇る。跳ね返されたスペシウム光線を受けても軽傷で済んだ上に、原子爆弾の爆発に巻き込まれてもほとんどダメージを受けなかった。化学的な耐食性も高く、アボラスの溶解泡を浴びても多少不快に感じる程度の被害で済んでおり、あっさりと弾き散らしてしまった。電撃に対しても耐性があるようで、ネロンガの電撃を胸に受けても平然としていた他、『ウルトラマンメビウス』に客演した時にも、メフィラス星人の電撃を弾いている。本編以外で見られる能力[]ウルトラの星作戦(スパークロック)『帰ってきたウルトラマン』にゲスト出演した際に、ウルトラセブンと共に使用した技。2人で体を交差させてエネルギー域を作り出す。ナックル星人に捕らえられた新マン(ウルトラマンジャック)を蘇生させた。ウルトラスペシウムシュシュファイナル『有言実行三姉妹シュシュトリアン』にゲスト出演した際、バルタン星人を倒すために使用された。前衛で巨大化したシュシュトリアンが必殺技「シュシュファイナル」のポーズを取り「ウルトラスペシウムシュシュファイナル」と技名を叫び、後衛に配したウルトラマンが「スペシウム光線」を「シュシュファイナル」を放つ交差したバトン越しにバルタン星人に向かい放つ事で二つの技が合わさった技。ウルトラセパレーション映画『甦れ!ウルトラマン』で、各地に同時出現した怪獣たちを倒すために使った新技。5人に分身し、それぞれが各地に飛んで怪獣と戦う。関連書籍によると、2010年時点でシリーズ最高の超能力技とのことである。マリンスペシウム光線映画『甦れ!ウルトラマン』で登場した、スペシウム光線の威力を強化させた7色の光線。スペシウム光線の通じないゼットンを倒した。赤い球状での体当たり(名称不明)『ウルトラマンティガ』第49話で、円谷英二監督の想いが実体化して現れたウルトラマンが使用。ティガを羽交い絞めにしていたヤナカーギーを弾き飛ばした。エネルギー付与同じく『ウルトラマンティガ』第49話で使用。ヤナカーギーにエネルギーを吸われたティガにエネルギーを与えた光線。ファイナルクロスシールド映画『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』で、Uキラーザウルスとヤプールの怨念を封印するためにウルトラセブン、ウルトラマンジャック、ウルトラマンAと共に使った大技。光エネルギーのほぼ全てを使い果たしてしまうため、この技を使った後は変身や戦闘を行うことが困難になる。エネルギー照射映画『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』で、セブン、ジャック、Aと共に使った能力。宇宙人連合に捕らえられたメビウスに、4方向からエネルギーを与えた。上記のティガにエネルギーを与えた光線とは別の技。『大決戦!超ウルトラ8兄弟』ではセブン、ジャック、Aと並んで放ち、ブロンズ像にされたメビウスを復活させた。結界『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』で使った、付近一帯に怪獣を寄せ付けなくする結界。レイブラッド星人に肉体を封印された状態で使用し、自らの命を削りながらも人間を守っていた。グリッターバージョン映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』で人々が信じた未来や希望の“光”を得てパワーアップした姿。銀の部分が金、赤の部分が赤みのある金と元々のカラーを金色に変えたカラーリングとなっている。『ウルトラマンティガ』のグリッターティガのように巨大化はせず、身長は通常時と同じ。グリッターバージョン単独での戦闘は無いが、セブン、ジャック、A、ティガ、ダイナ、ガイア、メビウスと力を合わせ『スペリオルマイスフラッシャー』を巨大影法師に放ち消滅させた。

変身時間[]

本作の劇中において、3分間と言及されているわけではない。「ウルトラマンの太陽エネルギーは地球上では急激に消耗する。エネルギーが残り少なくなると胸のカラータイマーが青から赤に変わり点滅を始める。そして、もしカラータイマーが消えてしまったら、ウルトラマンは二度と立ち上がることが出来なくなってしまうのである」というナレーションが入るに留まっていた。なお劇中で「ウルトラマンのエネルギーは3分間しか続かない」と初めて明言されたのは、『帰ってきたウルトラマン』の第1話である。

TBS番組宣伝課発行の「ウルトラマンあらすじ集」には「ウルトラマンの持続時間は胸に点滅するカラータイマーのランプの色と警告ブザーが示す。最初は青色で3分間、途中黄色に変わった時が注意信号で、赤色になるとあと30秒で全ての力を失う危険信号になっている」と記述されているが、これは仮タイトル時の2月15日にTBS第一会議室で作成された「レッドマン最終申し合わせ事項」をほぼそのまま引用したもの。放映直前の「週刊テレビガイド」1966年6月24日号ではぐっとシンプルになり、「ウルトラマンの胸に赤ランプがつくと、彼の超能力もあと30秒で消滅するのだ!」と、青の具体的な持続時間及び黄色の注意信号の件が省略。続く「ジュニアTBSニュース号外」では「ウルトラマンの胸に赤ランプがつきブザーが鳴るのは、もうすぐエネルギーがゼロになるという警告である」と、ラスト30秒の件までが省略され、完成作品におけるナレーション(前述)に極めて近いものになっている。ただし第7話には「あと30秒だ!」というイデ隊員のセリフがあり、当初の基本設定が踏襲されている。

なぜ制限が3分間であるかについては、円谷特技プロの満田かずほ監督によれば、経費節減のために30分番組の1割に当たる3分間という事とともに、当時の時代背景が大きく影響しており、ボクシングにおける1ラウンドの試合時間や、チキンラーメンの調理における待ち時間、長嶋茂雄の背番号などからヒントを得たとしている。

カラータイマー[]

撮影費用のかかる特撮部分の経費削減と、ウルトラマンが完全無欠のヒーローでありすぎると話に面白みが欠けるので、子どもにも判りやすい弱点を作ることが目的で、当初のデザインでは存在していなかったカラータイマーと変身時間の制限が導入されたといわれている。カラータイマーの点滅については、当時主流だった白黒テレビを考慮しての面が大きい。

カラータイマーはデザイン上の要請とは無関係に考案されたものであり、デザイン担当の成田亨はこれを嫌い、自身が作成したウルトラマンの絵画や塑像にはカラータイマーをつけていない事が多い[4]。また、ウルトラマンの変身・巨大化時の右手を宙空に突き上げたポーズの映像ではカラータイマーがついていないように見える。しかし、劇中であまりにも印象的だったので、ウルトラマンに不可欠なデザイン上の特徴として以後のウルトラシリーズに継承され、他の類似作品にも大きな影響を与えた。

名前の由来[]

劇中では、第1話でハヤタが最初に「ウルトラマン」と命名した。しかし、この時のハヤタはウルトラマンに意識を支配されていたため、ウルトラマンが自ら名乗ったとも解釈できる(ハヤタ本人はウルトラマンと一体化していた間の記憶がなかったことが最終話で判明している)。光の国での本名は明らかにされず、敵対宇宙人やゾフィーまでが、この呼称で彼を呼んでいる(ゾフィーは自ら名乗っている)。因みにメビウスには『ハヤタ兄さん』と呼ばれている。

制作上の経緯として、企画書段階で主人公は「ウルトラマン」ではなく当初は「ベムラー」、後に「レッドマン」と呼ばれていたが、最終的には前作『ウルトラQ』を引き継ぎ、「ウルトラマン」と命名された(ベムラーは放送第1話の怪獣の名称として流用される)。

ウルトラマンのデザイン・造形[]

ウルトラマンのデザインは、前作『ウルトラQ』でも怪獣や宇宙人のデザイン、セットの美術デザインを依頼された彫刻家の成田亨が担当した。最終的な過程で紙面上の作業に見切りをつけたため、デザイン画の決定稿は存在しない。成田の指示のもと、美術スタッフの佐々木明が粘土による造型作業を繰り返す中で、あのマスクと身体の模様が出来上がった[5]。漫画家のみうらじゅんは「ウルトラマンの顔は弥勒菩薩の顔を元にしている。」「弥勒菩薩が怪獣と言う名の煩悩と戦い排除する」「スペシウム光線は、角度を変えると仏像のポーズになる」と言う指摘をしているが、成田や制作陣もそれを認めている。

造形は目立つところで2度モデルチェンジが行われており、一般にはAタイプ(第13話まで)、Bタイプ(第14~29話)、Cタイプ(第30話以降)と呼ばれて区別されている。Aタイプのマスクは材料がラテックスで制作されていたが、これは当初、ウルトラマンの口が開閉する予定があったためである(中の演者が口を開けばウルトラマンの口が閉じ、反対に演者が口を閉じればウルトラマンの口が開く仕掛けがマスクの中に付けられていた)。しかし、中の演者が口を動かすと必然的にウルトラマン自体の動きに影響が出てくることが判明したために、結局はマスクの中の仕掛けを外すこととなった。その名残りがAタイプのマスクの口の横にあるシワである[6] 。そして撮影が1クール分終了し、撮影による傷みと劣化のためにスーツとマスクを新調することとなった際に、ウルトラマンの口が開閉することがないのならばラテックスでマスクを作る必要もないだろうという判断がなされ、その後、Bタイプ以降のマスクはFRPで制作されるようになった[7]。ややアゴの部分が張っていて四角い顔の雰囲気があるのがBタイプのマスクの特徴で、Bタイプに比べると細身な感じがするのがCタイプのマスクの特徴である。Cタイプの原型は、後の『帰ってきたウルトラマン』にもデザインが流用されている。マスクと共にスーツの見映えも大きく変更されており、特にBタイプ以降はそれまでに比べて胸部がボリュームアップされ筋肉質の体型となっている。実際には撮影に伴う劣化などのために、3種類だけでは区切れない細部の変更(Aタイプは黒いウェットスーツの上から銀と赤の塗料で何度も塗り直していた。Cタイプスーツの足先は、第30・31話ではBタイプを流用したラテックス成型だったが、第32話からブーツの底を取り除いたものに変更された)が認められる。

手袋には手術用の薄手のゴム素材のものが使われ、ブーツとスーツの継ぎ目はやはりゴム素材で巻かれ、ともに装着後スーツと同色に塗装することで、視聴者に「人が着ぐるみを着て演じている」印象を薄める処理がなされている。

これらウルトラマンの撮影用スーツは現存するものがあり詳細は以下のとおりである。

  • Aタイプ - 素材がラテックスの為、経年劣化により現存していない。
  • Bタイプ - 撮影終了後に円谷倉庫にて保管されていたが、1970年代に盗難に遭い消息不明とされる。
  • Cタイプ - 撮影終了後に番組スタッフの下に渡っており、マスクのみ当時のものが現存する。

ウルトラマンのスーツはゴム素材を使っているため、経年劣化による傷みが激しく、数年以上完全な形で保存することができない。そのため、後のウルトラシリーズの各番組や映画、またイベントや展示、CM撮影に使われるスーツは、数年毎に新調されたものが使われている。作品の制作が終了した後もこうして多くのスーツが作られ、またこれらは基本的に手造りであるため、細部の異なったさまざまなバリエーションのスーツが存在することになった。スーツは中に入る演技者の体形に合わせて制作されるため、身長の違いによるバリエーションが最も大きい。

ウルトラマンの会話能力[]

ウルトラマンは原則として地球人とは会話せず、「シュワッチ」(飛び立つ際の掛け声)あるいは「シュワッ」などと表記される多種の掛け声のみを発している(声は中曽根雅夫が担当した)。宇宙人同士、あるいはハヤタや子どもたちと会話している描写があったり、第10話では笑ったりしている。このためウルトラマンの心理状態はパントマイムで表現されている。ちなみに「会話」時の彼の声は、中曽根ではなく編集技師の近藤久が担当しているが、同族のゾフィーを始め後に登場する全ウルトラマンの中でも飛びぬけて茫洋としており、しかも抑揚に乏しい。また、第1話でハヤタと初遭遇した際と、後の回でメフィラス星人と会話する場面などを比較すると、その茫洋さにも差が出ている。

シリーズでのゲスト出演[]

第2期ウルトラシリーズでは、スタッフから他の兄弟とは別格と意識されていたため、単独で客演することはなかったが、平成以降は単独で客演するケースが多くなる。

下記の他に、他社作品『有言実行三姉妹シュシュトリアン』第40話に単独で客演し、その人間体としてハヤタそっくりの円谷特技プロ職員も登場しているが、ウルトラシリーズとの関連は語られていない。

()内の数字は登場した話数。◎のついている回はハヤタの姿で登場。

  1. 映像上の縮尺は厳密なものではなく、場面によって他のものとの対比が変わることがある。
  2. 直撃しても効かなかったのはアントラー、ケムラー、ケロニア、キーラの4体(バリアで防御・吸収・光線で相殺といったケースを除く)
  3. 指揮についていたゾフィー・父・母・キングと、スペシュッシュラ光線の構え(スペシウム光線の逆)をとっていたゼアスを除く
  4. ただし、国道4号に設置された青森県立美術館の案内看板に使われているイラストにはカラータイマーを描いている。
  5. デザイン画は存在しないものの、佐々木明の制作した雛形は残されている。
  6. 青柳宇井郎/赤星政尚『懐かしのヒーロー・ウルトラマン99の謎』二見書房、1993年、66-67頁
  7. 同上
  8. 第51話では直接姿を見せてはいないものの(過去フィルムでの登場は除く)、ウルトラマンジャック=郷秀樹にテレパシーを送っている。
  9. ハヤタは登場していないが、声はハヤタ役の黒部進が担当。


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