バトル・オブ・ドーバー

バトル・オブ・ドーバー

年月日

1946年10月16日～1946年10月18日

結果

イギリス側の勝利

交戦勢力

勢力１

イギリス海軍　イギリス空軍

勢力２

ドイツ海軍

指導者・指揮官

指導者・指揮官１

イギリス海軍　イギリス空軍

指導者・指揮官２

ドイツ海軍

バトル・オブ・ドーバーは、第二次世界大戦中にドーバー海峡で発生したドイツ軍とイギリス軍の海空戦である。イギリス上空で発生した史上最大の空戦であるバトル・オブ・ブリテンからとった。この戦闘ではイギリス軍が勝利し、ドーバー海峡の制海権、制空権を確保。ドイツ本土への空襲が始まるきっかけとなった戦闘である。

経緯

第二次世界大戦において、イギリスはドイツにより窮地に追いやられていた。フランスのヴァーモンド作戦の失敗は、イギリス陸軍を壊滅させた。しかしバトル・オブ・ブリテンの勝利により辛うじてイギリス海軍、空軍は残っており、少しでも戦後の講和会議において優位な立場を確立するべく、独ソ戦により劣勢であったドイツ本土へ空襲を行うことが計画されていた。これの第一段階として、ドーバー海峡の制海権を確実なものとし、ブリテン島から欧州大陸に渡るまでの空路の安全性を確保する必要があった。そのため、ドーバー海峡の上空にいるドイツ航空機、海上にいる対空艦の破壊を目的とした戦闘が計画された。

戦略

イギリスの戦略

イギリス側は、ドーバー港から航空戦艦を含んだイギリス艦隊を出撃させ、イギリスの航空機も飛行場を離陸、ドーバー海峡を目指した。ドイツ海空軍と接敵すると、イギリス海軍側はアウトレンジで敵艦を砲撃しながら、発艦した航空機、イギリス空軍で空からさらに攻撃、ないしは支援を行うサーストン戦法を採用。航空戦艦から発射された砲弾はドイツ海軍の対空砲員を戸惑わせ、ドイツ軍の対空命中率を低下させた。イギリス海軍の航空隊と、イギリス空軍の連携のとれたこの動きは、ドイツ軍を圧倒、イギリス側のこの戦略は成功した。しかしこれ以前に、ドーバー港から出撃後、想定以上に敵軍が発見できず、戦闘開始予定が午後からであったのが戦闘のしずらい夜に無理やり延期となった。これには、イギリス軍の早期的な任務完了が目的とされており、敵を視認しずらい夜や、その他どんな状況でも早期に戦闘を完了させ、勝利することが重視された。

ドイツの戦略

一方ドイツ側も負けておらず、当時主要な艦種であった航空戦艦技術は乏しい中でも、艦艇を密集して配置し、近づいてきた敵航空機を弾幕で防ぐことによって、イギリスからの攻撃を防いでいた。しかし、これは失敗に終わった。艦艇が密集しすぎたあまり、敵航空機から発射された魚雷の命中率を増加させ、その魚雷の回避行動により艦隊体形が維持できなくなった。それによりドイツ側は一層連携がとれなくなり、突出した艦艇から各個撃破。敗北した。

戦闘

• 1946年10月15日早朝　イギリス海空軍がドーバー港から出港、離陸し、ドイツ海空軍との決戦に向けドーバー海峡を目指した。
• 同日13時27分　イギリスのライオン級航空戦艦一番艦ライオンがドイツ海軍を発見。追跡する。
• 同日20時16分　イギリス軍から本格的な攻撃命令が出される。
• 同日21時54分　イギリス艦隊が北部からドイツ艦隊に接近。航空機発艦準備を開始。
• 同日23時32分　ドイツ空軍がイギリス艦隊がドイツ海軍を攻撃しようとしているのを発見。
• 同日23時41分　ドイツ艦隊が緊急戦闘準備を開始。
• 同日23時55分　両軍が戦闘態勢になる。
• 10月16日0時2分　イギリスのライオン級航空戦艦三番艦コンカラーがドイツ艦隊に砲撃。戦闘が開始する。
• 同日0時4分　イギリスの航空機がドイツ海軍を攻撃。空中でもドイツ空軍との戦闘が始まる。
• 同日0時25分　イギリス空軍の爆撃がドイツのビスマルク級戦艦二番艦ティルピッツに命中、甲板上で炎上。
• 同日4時13分　ドイツ空軍の発射した魚雷がイギリスの巡洋艦に命中、浸水が発生する。
• 同日7時23分　イギリス海軍の砲撃がドイツの駆逐艦に奇跡的に命中。そのまま轟沈する。
• 同日9時11分　イギリス空軍の攻撃が積極化、密集したドイツ艦隊に魚雷を打ち込み、次々と命中。
• 同日12時34分　イギリス巡洋艦がドイツ空軍に集中攻撃され、撃沈される。
• 同日13時13分　ドイツのビスマルク級戦艦二番艦ティルピッツにイギリス航空隊の魚雷が一本命中。
• 同日午後　ドイツ軍が徐々に劣勢となる。
• 同日17時3分　両軍は夜を迎えるため一時帰還撤退し、戦闘は一時終了する。
• 10月17日

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