「オペレーション・マウストラップ」

ページ名:シナリオ01

 

「オペレーション・マウストラップ」


プレイ人数:2人~4人

1.プロローグ


ここのみPLたちに専用のキャラクターを選択させる。余ったキャラクターはGMがNPCとして操作すること。四人は戦闘は初陣の新人である。

1「スクウェレル」24歳女性 活発
2「ウィスク」23歳男性 やや軟派
3「チョーク」25歳男性 真面目
4「ブックマーク」26歳女性 大人しい

[四人共通のキャラクターデータ]
HP10 速度3
・【接近戦攻撃】
 近接2 間合0
・【羅刹】
【接近戦攻撃】の処理が終了したとき、もう一度だけ続けて【接近戦攻撃】を行う。
・【幻想解除】
既に公開されたデータのエネミーに対しては、回避と命中の目標値は常に2下がる。
・【楔撃ち】
攻撃が命中したときに発動。次に相手が攻撃を受けたとき、一回だけそのダメージを1点上昇させる。
【投擲】
武器を投げて攻撃する。間合2以内の標的1体にダメージを3点与え、その攻撃のスペシャル値を10にする
・【逃走】
1D3+1分後退できる

 

プレイヤーたちは特殊心理対策局、実働部隊の一員として任務に向かっている。現地に向かう車両の中で分隊長の「イレイザー」から任務内容のおさらいがある。特心対にローグ派閥と密通していた嫌疑を掛けられた事で、一度は姿をくらました奥村康人教授が、夢現領域内に存在する特心対が仕掛けた偽の取引地点に姿を見せた。ローグ派閥に特心対への研究データを譲渡し、亡命するねらいがあると思われる。また教授は夢現領域内での戦闘能力は皆無である。我々の任務は生きた状態で教授の身柄を確保する事である。


[車両が現場である湾港のコンテナ地帯に到着する。ここから先は小規模な夢現領域となっており、ダイバーである隊員たちのみが立ち入る]

【情報判定】
教授の姿を確認する。:難易度4

イレイザー:この先が取引地点です。確保要員以外は離れて待機。あなたたち(PL)は、私と来てください。

[ここでイレイザーがNPCを援護要員として現場から離し、自身とPLのみが戦闘に参加する状況になる]

奥村康人
HP9 速度3
【接近戦攻撃】
近接2 間合0
【神風】
間合0 自他ともにダメージ8
【倍返し】
一度のみ今まで減ったHP分を自身のダメージに上乗せできる。


[教授は約束通り一人でその場に来ていた。隊員たちが突入し教授に銃を向ける。騙された事に気づいて焦燥する教授にイレイザーがコンタクトする]

イレイザー:我々と共に来てもらいます。教授。

奥村教授:思い通りになると思うなよ!私はお前たちと同じ力を手に入れた!

[教授が啖呵を切ると右腕が肥大化し、筋骨隆々の剛腕となる]

[教授は内垣以外のPLのいずれかにランダムに襲い掛かる。ここから戦闘開始とし、攻撃する事ができる]

【戦闘開始】

→[結果的には戦闘により教授を殺害するが、イレイザーは確保が任務のため、最初は攻撃しないでおく。なかなか勝負がつかない場合はイレイザーも攻撃に参加するが、なるべくPLか教授の自爆で戦闘を終えるのが望ましい。イレイザーは本シナリオでは戦闘を行わないためスキルを持っていないが、必要に応じて5点射撃攻撃などを行ってもよい]

【戦闘終了】

[PLたちは教授を殺害した]

イレイザー:本部へ、こちらイレイザー。対象から抵抗を受けやむを得ず殺害しました。データを回収し撤収します。

[データを回収し、その場を撤収する。その途中、遥か後方からコンテナが飛来する。地面に当たってひしゃげたコンテナはNPCとPLを分断する。コンテナが飛んできた方から凄まじい速度で悪夢が追ってきているのが見える。PLたちは咄嗟に別の脱出路を発見する]


[これ以降、内垣と不使用隊員は、ストーリー上で【なりそこない】を討伐し撤収するまで、設定上は夢現領域に元からいる悪夢と戦闘していることになる。内垣たちがセッション中になにをしていたのか聞かれた場合はそのように答えるといいし、予めそういう描写をしてもよい]

【戦闘開始】

【なりそこない】(PL人数二人/三人/四人)
HP40/50/60 速度4
【接近戦攻撃】近接2 間合0
【右腕打撃】近接6/7/8 間合1 一ターン内で連続攻撃する場合は【左腕打撃】と交互に行う
【左腕斬撃】近接2/2/3 間合0 【右腕打撃】が外れた時にも使用可能。攻撃命中時に2d6>5で判定を行い、成功した場合対象に【疫病】(次に回復を受けるか3ターンが経過するまで、攻撃スキルの難易度+2、攻撃時に1d2ダメージ)のデバフを付与。
【連撃の構え】攻撃の代わりに使用可能。次のターン二回行動可能。一ターンに5以上のダメージを受けた時に1d10>5を振り、失敗したら解除される。
【追う者たち】PLが後退した次のターン、全力移動後に攻撃が可能。
【腫瘍破裂】近接5 間合0 範囲 ダメージ受けた際に発動可能。HPが20減少するごとに使用回数1増加。

 

イレイザー:相手をするな!離脱を優先しろ!

[ここでGMはボスデータを開示せず【なりそこない】の相手をし、スキルを出させれば能力が開示されていく事と、ボスHPは引き継がれる事をPLたちに伝える。逆に撤収に専念し、スキルを使用させない場合は能力が明かされず、【なりそこない】の体力が多い状態でPLたちは本戦に臨むことになる。GMは【なりそこない】で適度にスキルを使用しつつ、わざと死にに来た場合を除き、PLたちを上手に逃がしてやるのが望ましい]


[悪夢は深度-2からPLたちが射程に入るまで全力移動し、射程に入った時に攻撃する。PLたちは0からスタートしてスキルで後退していき、フィールドから出れば戦闘終了となる]

[ここでプロローグは終了となる。フィールドから離脱できなかったPLが操作している隊員は死亡し、のちにPLが探索する時に情報判定の対象となる]


2.PLたちの物語

プロローグの出来事から4時間後……。PLたち(各々の作成キャラクター)の元に特心対から任務あるいは依頼が届く。ある任務に当たっていた特心対実働部隊からの応答が途絶え、持ち帰るはずだったデータ諸共消息不明の状態となっているという。PLたちの第一目標は消息不明隊が持ち帰るはずだったデータを持ち帰る事。第二に消息不明の隊員の捜索である。

 

[現地に到着すると先に突入している実働部隊の非ダイバーたちが車両で待機している。そこで突入したまま消息不明となっている部隊の事を少し聞くことができ、余剰物資から瓶詰の夢を獲得することができる]

【瓶詰の夢】獲得
現場指揮官:俺たちには必要のないものだ。持っていけ。帳尻は合わせておく。

[外でやる事を済ませたのち、夢現領域に侵入する。夢現領域内ではいくつかの情報判定を振る事ができる]

【情報判定】
生きている隊員の捜索:難易度3
隊員一人につき一回情報判定を振る。

死んでいる隊員の捜索:難易度6
隊員一人につき一回情報判定を振る。

[生きている隊員からは会話で情報を取得し、死亡している場合は隊員のカメラを入手する。それぞれの隊員が見た【なりそこない】のスキルが開示される。スキルを受けた本人でなくても、スキル発動時に離脱していなければ開示される]

生存した隊員は発見後夢現領域から離脱する。

【情報判定】
悪夢のいどころ:難易度8/6/4
[発見した隊員(生死問わず)の数により難易度緩和。発見数0/1/2]


[PLたちは【なりそこない】を発見する事に成功する。【なりそこない】はこちらを発見するやいなや、怒りに任せ突撃してきた]


[戦闘開始]

【なりそこない】(PL人数二人/三人/四人)
HP40/50/60 速度4
【接近戦攻撃】近接2 間合0
【右腕打撃】近接6/7/8 間合1 一ターン内で連続攻撃する場合は【左腕打撃】と交互に行う
【左腕斬撃】近接2/2/3 間合0 【右腕打撃】が外れた時にも使用可能。攻撃命中時に2d6>5で判定を行い、成功した場合対象に【疫病】(次に回復を受けるか3ターンが経過するまで、攻撃スキルの難易度+2、攻撃時に1d2ダメージ)のデバフを付与。
【連撃の構え】攻撃の代わりに使用可能。次のターン二回行動可能。一ターンに5以上のダメージを受けた時に1d10>5を振り、失敗したら解除される。
【追う者たち】PLが後退した次のターン、全力移動後に攻撃が可能。
【腫瘍破裂】近接5 間合0 範囲 ダメージ受けた際に発動可能。HPが20減少するごとに使用回数1増加。

[プロローグで登場した【なりそこない】と同個体だが、プロローグにてPLが減らした分のHPは減らしておく。また情報判定で明かされているスキルは開示し、残りは【???】とする]

[戦闘終了後【なりそこない】は黒いクオリアとなる。シナリオにおける戦闘はクリアしたため、事実上のクリアである]

[戦闘を終えて夢現領域から戻る途中に突如夢現領域が解かれる。本来の夢現領域の元凶である小悪夢を討伐したイレイザー(PLが選ばなかった隊員たち含む)と合流する]
[イレイザーがPLたちをねぎらう]

イレイザー:面倒をおかけしました。これより撤収します。

[生還したダイバーたちは夢現領域外で待機していた仲間と合流し、現場から撤収する。当初の予定から大きく外れた任務となったが、応援ダイバーたちの活躍により完遂する事ができた。なによりも、凶悪な悪夢を解き放つ事を阻止できたのだ]

 

3.エピローグ

[イレイザーこと内垣真善が、特心対の幹部と会話をしている]
幹部:データは持ち帰ったかね。

内垣真善:はい。ここに。

特心対幹部:よろしい。ではこれに免じて君に失態は不問にしよう。教授を殺害した事(も、部下を無駄に損耗させた事も)。

内垣真善:……はい。ありがとうございます。

特心対幹部:これからも励んでくれたまえ。もう行っていいよ。

[内垣は頭を下げて幹部室をあとにする。今回の任務の反省点を頭に巡らせながら、上の空で廊下を歩いていた。そして、事後報告をしに特心対に来ていたPLたちの一人と衝突した]

内垣真善:あいっ!……すみません、余所見を……。あなたたちでしたか。今日はどうも、お世話になりました。

[そのあとは仲良く談笑するもよし、ライバルとして火花を散らせるもよし。PLたちは内垣真善と顔見知りになり、シナリオを終える]

END

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