惑星連邦の歴史

ページ名:惑星連邦の歴史
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(複数の異なる時間軸からの情報)
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 惑星連邦の歴史は、人類ヴァルカンテラライト及びアンドリアの連合から発展し、徐々に加盟国が増加し一大恒星間連合へと発展した歴史である。

目次

21~22世紀[]

先史[]

2063年人類ヴァルカンの公式なファースト・コンタクトは新たな時代の幕開けとなり、惑星連邦設立への布石となった出来事であった

 惑星連邦設立の最初の布石は2063年、第三次世界大戦終結後の地球であった。地球のゼフラム・コクレーン博士は人類初となるワープ船フェニックスの開発に成功した。しかしながら、サイバネティクス生命体ボーグは、コクレーン博士のワープ飛行実験を妨害し地球を同化するために24世紀の未来から襲来した。しかし、ボーグを追って24世紀から時間を遡ってきたUSSエンタープライズEによってボーグの計画は阻止され、フェニックスは無事にワープ飛行実験が行われた。丁度この時に太陽系付近を航行中であったヴァルカン科学調査船トゥプラナ・ハスはフェニックスのワープ飛行を探知し、地球へと進路を取った。2063年4月5日、ファースト・コンタクトとして知られる人類とヴァルカンの初めての接触は新時代の幕開けとなった。その後、2110年までにヴァルカンの支援を受けた人類は貧困や疫病や戦争を根絶し、すべての地球の国家が2150年までに地球連合政府の元に統合された。(スタートレック:ファーストコンタクト、VOY:終焉の星、ENT:夢への旅立ちTNG:混迷の惑星ケスプリット

 ファーストコンタクトより約100年間、地球の初期のワープ機関開発はヴァルカンの監督下で比較的遅いペースで行われ、深宇宙への探索はヴァルカンから時期尚早として制止され続けてきた。しかし、2151年に地球独自のワープ5宇宙船であるエンタープライズ(NX-01)の開発に成功し、ジョナサン・アーチャー大佐指揮下で人類は深宇宙探索を開始した。そこで出会ったアンドリア等の新たな種族と友好的な関係を構築し、人類は新たな宇宙時代を迎えた。

 2154年に起こったヴァルカンでの改革は恒星間連合に向けての重要なステップとなった。ヴァルカン上層部の改革によって、隣接している種族(人類やアンドリア)同士の親密な関係構築を後押しすることとなった。この改革は、ヴァルカン星の地球大使館に対する爆破テロが発端となった。このテロはヴァルカン最高司令部によってシラナイト(ヴァルカン最高司令部によると「スラクの教え」を捻じ曲げて解釈している一派とされる)による犯行であるとされた。しかしながら、実際はロミュランによる影響を受けたヴァルカン最高司令部が、改竄されたスラクの教えに基づいてシラナイトを弾圧し、アンドリアへの侵攻を開始するための陰謀であったことが発覚した。しかし、ジョナサン・アーチャーとシラナイトのリーダーであったトゥパウはスラクの教えが刻まれた古代の遺物であるキルシャラを最高司令部に届けたことにより従来の最高司令部は解散し、ヴァルカンの政策と哲学の改革が行われ、それまで人類の自立を阻止し続けてきたヴァルカンの政策は廃止され、人類は恒星間の歴史の舞台で独り立ちすることになった。同時に、真の意味でのヴァルカンと人類のパートナーシップが築かれ、連邦設立のための重要なパートナーとなった。(ENT:狙われた地球大使館ENT: 陰謀の嵐ENT: バルカンの夜明け

ジョナサン・アーチャー大佐は、2154年にロミュランに対抗するために地球とヴァルカンの共同艦隊に、アンドリアとテラライトを加えるために双方の和解を後押しした。

 2154年後半、ロミュラン帝国はヴァルカンと地球及びその近隣の勢力が協力関係を築き始めたことに脅威を感じ始めた。そのため、ロミュラン帝国は領域全体の安定を攪乱させるためにバベル危機を引き起こした。これは、別の艦にカモフラージュ可能な2隻の無人艦を用いて別の勢力の艦になり済まし、別の勢力の船に対して不法な攻撃を行うことによって、領域内の各勢力同士の不信感を高めさせ互いに争わせようとする計画であった。しかしながら、ジョナサン・アーチャーによってこの計画が察知され、ドローン艦を破壊するためにかつては敵対的な関係同士にあったアンドリアとテラライト、そしてヴァルカンらと同盟を結成し共同でロミュランの脅威に対して対抗した。この結果、ロミュランの当初の目的とは全く正反対の方向へ事態が進み、ロミュランは計画の変更を余儀なくされた。(ENT:バベル1号星ENT: ロミュランの陰謀ENT: 氷窟の民

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2155年、後の惑星連邦へと発展する惑星連合を結成するための最初の会議が開かれた

 バベル危機以後、地球とその他の多くの惑星は連合のために協調路線を歩み始め、2155年には惑星連合結成のための最終段階にまで扱ぎ付けていた。しかし、ジョン・フレデリック・パクストンを中心とする異星人排除を唱える孤立主義グループであるテラ・プライムが惑星連合に強硬に反対を唱えて運動を行っていた。テラ・プライムは異星人同士の共存は決して成し得ないと主張し、太陽系からすべての異星人が退去しなければ宇宙艦隊司令部を破壊するとテロ活動を起こした。彼らの行動はエンタープライズ(NX-01)によって阻止されたが、この出来事により惑星連合結成は時期尚早であると加盟予定国が離脱を検討し始めた時に、ジョナサン・アーチャーは各国代表者に向けて連合の重要性を演説し、連合結成のための会議は再開された。(ENT:テラ・プライム・前編ENT: テラ・プライム・後編

「100年ほど前まで、人類は疑問をもっていました。だから星を研究し旅することを夢見た。我々は孤独か。我々の世代は、幸運にも、その答えを知ることができた。皆さんの全員が、空の遥か彼方を夢に見て、それぞれの探検に旅だったことでしょう。しかし…探検が進むにつれ、私は気づきました。どれほど遠くまで行こうと、どれほど速く行こうと、大切な発見は必ずしも星の向こうにあるのではなくて、我々自身…その内にある。…そしてこの宇宙のあらゆる生命との関わりの中で、答えが見える。最後のフロンティアは、この場所から始まります。共に切り開きましょう。」

 2156年に惑星連合は結成された。同年、ロミュラン帝国と地球の関係は急激に悪化し、ロミュラン戦争に発展した。2160年のシャロンの戦いで地球・バルカン・アンドリア・テラライトの同盟軍とロミュラン軍の決戦におけるロミュランの屈辱的な敗北によってロミュラン戦争は終結し、ロミュラン中立地帯が設定された。(TOS:宇宙基地SOSTNG:亡命者ENT:暗黒の地球帝国・後編ENT: 最後のフロンティア

設立と発展初期[]

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ジョナサン・アーチャーは、2161年にサンフランシスコで行われた連邦憲章調印式に参加した

 2161年、ロミュラン戦争終結から一年後、戦争当時の同盟国であった地球ヴァルカンアンドリア及びテラライトは、地球のサンフランシスコで惑星連邦憲章の調印式を行い正式に惑星連邦が発足した。その間もなく後に、惑星連邦宇宙艦隊及び宇宙艦隊アカデミーが設立された。(ENT:最終決戦ENT: 暗黒の地球帝国・後編ENT: 最後のフロンティアTNG:悲しみのアカデミー卒業式TNG: 両性具有ジェナイ星人DS9:地球戒厳令・後編、VOY:帰り行く処)

 連邦発足後の十年間で、発足当初の連邦とその宇宙艦隊はUSSアーコンやUSSホライズンUSSエセックス等の艦を派遣し宇宙探索範囲を広げていった。(TOS:ベータ・スリーの独裁者TOS: 宇宙犯罪シンジケートTNG:亡霊反逆者

 惑星連邦設立の立役者の一人として名高いジョナサン・アーチャーは、2169年に駐アンドリアの連邦大使となり、2175年には連邦評議会議員を勤めた。8年後の2184年には連邦大統領に選出され、2192年に80歳で退任した。(ENT:暗黒の地球帝国・後編

23世紀[]

更なる発展と障害[]

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タルサス4号星のコドス知事は、2246年に4000名もの入植者を虐殺したことで知られている

 2243年のデュオトロニック・コンピュータの開発や、2245年のUSSエンタープライズの様な新型の強力な宇宙艦の開発等、連邦は安定した科学的進歩を遂げながら23世紀に至るまで拡大を続けてきた。しかし、その様な連邦の発展の影で2246年に連邦史上最悪の犯罪が発生してしまう。それは、タルサス4号星コロニーで細菌による食糧危機が発生したときに、コロニーの知事であったコドスが8000名の住民の半分の4000名を虐殺し食糧危機に対応した事件であった。(TOS:恐怖のコンピューターM-5TOS: 殺人鬼コドス、TAS:逆流する時間)

 また、連邦の拡大は隣接する勢力との紛争を招く結果ともなった。2255年には、Hクラス惑星のいくつかをシャリアック共同体へ割譲するというアーメンス条約の締結により、連邦とシャリアック間の紛争は解決した。しかし、ゴーンソリアンといった種族とは当初は平和的解決を見出すことができず紛争が勃発した。(ENT:沈黙の漂流船TOS:怪獣ゴーンとの対決TOS: 異次元空間に入ったカーク船長の危機TNG:移民の歌

連邦とロミュランの不安定な関係[]

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2268年、ロミュラン帝国は能力に勝るUSSエンタープライズに対して数で対抗しようとした

 2266年、ロミュラン帝国は宿敵である連邦の戦力を見極めるために領域侵犯を行った。ロミュラン政務長官は連邦との条約に違反してロミュラン中立地帯に当時のロミュラン軍旗艦であり、最新鋭のプラズマ魚雷遮蔽装置を搭載したバード・オブ・プレイを派遣し、セクターZ-6の国境地帯に配備された連邦の前哨基地を攻撃させた。しかし、前哨基地からの救難信号を受けて駆けつけたジェイムズ・T・カーク大佐指揮下のUSSエンタープライズによる反撃を受け、ロミュランによる奇襲は失敗に終わった。そして、ロミュラン戦争でも明かされなかったロミュラン人の素顔がこの時初めて明かされることにもなった。この事件の後、ロミュラン側は中立地帯付近のパトロールを強化し、中立地帯に侵入する連邦艦に対して数隻の巡洋艦で対峙する戦法を採用した。しかし、2268年にUSSエンタープライズはパトロール任務中のロミュラン巡洋艦に潜入し、連邦にとって最大の脅威とされた遮蔽装置を盗み出すことに成功した。(TOS:宇宙基地SOSTOS: 死の宇宙病TOS: 透明宇宙船

 連邦とロミュラン帝国の関係は敵対的ではあったが、最低限の外交関係は維持されていた。2267年に連邦とロミュラン帝国及びクリンゴン帝国はニンバス3号星に共同の植民地を建設し、それが「平和の惑星」であると宣言した。しかし、この平和の試みは直ちに有名無実のものとなってしまい、各国の代表による定例会議は20年先まで持ち越された。この翌年、連邦とロミュラン帝国間で極性イオンエネルギーの使用を禁止する極性実験禁止条約が調印された。(スタートレック5:新たなる未知へVOY:24時間の過去

連邦・クリンゴン冷戦から平和へ[]

詳細は連邦・クリンゴン冷戦及び第一次連邦・クリンゴン戦争を参照。

 クリンゴン帝国との紛争は23世紀において最も大きな紛争であった。連邦直後よりクリンゴンとの関係は緊張状態にはあったが、連邦の領域が急速に拡大し、クリンゴン帝国の領域に徐々に接近して行くにつれて緊張は高まっていった。そして、2223年には遂に冷戦にまで発展した。冷戦中、様々な星系の領有権に関して衝突が頻発し、ケイレブ4号星ドナトゥ5号星及びアーケイナス・セクター等では小競り合いが発生した。(スタートレック6:未知の世界TOS:新種クアドトリティケール、DS9:可変種の脅威 第二幕・後編、DS9: 今一度あの雄姿を)

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2267年、USSエンタープライズは、オルガニア星でD-7級クリンゴン巡洋戦艦と対峙した。

 2267年、連邦・クリンゴン両陣営の交渉が決裂し開戦直前の危機に陥った。クリンゴン側は連邦に対して、国境線沿いの紛争地域すべてから撤退するように要求したが、連邦はこれを拒否した。この回答に対してクリンゴンは直ちに攻撃を開始し、戦略上重要な拠点であるオルガニア星を含むいくつかの星に対して侵攻を開始した。しかし、一見すると原始的文明を営むオルガニア人は実際には非常に高度な知性を持つ純エネルギー生命体であった。オルガニアの長老議会議長は、その能力をもって連邦及びクリンゴン双方のすべての武装を使用不能にした後に、連邦評議会及びクリンゴン最高評議会に対して一方的に戦争の終結を通告しオルガニア条約の締結を行わせた。この条約により、数ヵ月後に発生したシャーマン惑星の領有権争いも迅速に解決した。また、連邦、クリンゴン、ロミュランによるニンバス3号星の共同コロニーも同年設立された。しかしながら、その後10年間に紛争や代理戦争(カペラ4号星、ニューラル、テラン星系及びベータ12Aでの紛争)やニンバス3号星の失敗が発生し再び関係は緊張状態へと発展していった。2285年、連邦が開発したテラフォーミング技術であるジェネシス装置を巡りクリンゴンは2隻の連邦艦を破壊したことによって、お互いの不信感は更に高まることとなった。(TOS:クリンゴン帝国の侵略TOS: 新種クアドトリティケールTOS: 宿敵クリンゴンの出現TOS: カヌーソ・ノナの魔力TOS: トロイアスの王女エランTOS: 宇宙の怪!怒りを喰う!?スタートレック3:ミスター・スポックを探せスタートレック4:故郷への長い道スタートレック5:新たなる未知へ

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2293年、連邦とクリンゴン帝国はキトマー条約締結により新たな平和な時代を歩みだした。

 2289年、コルヴァット・コロニーで連邦とクリンゴンは更なる交渉を行ったが、緊張関係の解消には至らなかった。しかし、2293年にクリンゴン帝国の経済上重要な資源衛星であるプラクシスが爆発し、非常に厳しい経済危機を迎えたことに端を発して状況は大きく変化した。クリンゴン帝国のゴルコン総裁は直ちに連邦に対して恒久的平和条約締結を求めて会談を要求し、キトマー会議が行われた。この結果、キトマー条約が締結されて連邦・クリンゴン間の対立は終結した。この2大国の和平に伴うパワーバランスの崩壊を恐れたロミュラン帝国のナンクラス大使と一部の宇宙艦隊の和平反対派を率いて会議の妨害工作を画策したが失敗に終わった。(DS9:血の誓い、スタートレック6:未知の世界

地球への攻撃[]

 他国との紛争とは別に、惑星連邦の首都惑星である地球は2度に渡り直接攻撃の危機に直面した。1度目は2272年に発生したヴィジャー事件と呼ばれる事件であり、ヴィジャーと呼ばれる知性を持つ巨大なマシンが地球に接近し、地球上のすべての生命を破壊を目論んだが、USSエンタープライズによってヴィジャーのプログラムの改変に成功し、危機を脱することができた。

 2度目は2286年に発生したクジラ探査機事件であった。正体不明の巨大な探査機が地球へ接近し、ザトウクジラとの交信のために発した非常に強力なエネルギーによって、地球の生態系と気候が攪乱され全滅の危機に直面した。エンタープライズのクルーは既に絶滅した種であるザトウクジラを過去の地球から持ち帰り、2286年の地球の太平洋に放すことに成功したため、探査機は地球を去っていった。(劇場版スタートレックスタートレック4:故郷への長い道

24世紀[]

連邦とクリンゴンの緊張緩和、その他の紛争、寄生体の浸透[]

 2311年、トメド事件と呼ばれる連邦とロミュラン帝国間の紛争が勃発した。この事件ではアルジェロン条約が調印され、ロミュラン帝国は53年間に渡る長い孤立時代に突入する。また、この条約では連邦は遮蔽装置の開発と使用を禁止された。(TNG:突然の訪問者TNG: 難破船ペガサスの秘密ENT:最後のフロンティア

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2344年、ナレンドラ3号星の戦いでのUSSエンタープライズCの犠牲は連邦とクリンゴン帝国間の平和的関係をより強固なものとした出来事であった。

 24世紀前半、キトマー条約によってもたらされた平和は、時間の経過とともに若干の陰りを見せていた。2340年代までには小規模な対立が散見されるようになっていた。しかし、2344年に発生したナレンドラ3号星の戦いロミュラン軍による奇襲攻撃を受けたクリンゴンの前哨基地を防衛するためにUSSエンタープライズCが現地へ駆けつけ交戦後、ロミュランによって破壊された。エンタープライズのクルーの犠牲をクリンゴンは「名誉ある行為」と見なし、それまでの連邦に対するイメージを向上させることとなった。そして、この事件がきっかけとなり両国は同盟を締結するに至った。(TNG:勇者の名の下にTNG: 亡霊戦艦エンタープライズ“C”

2340年代後半から、連邦はその勢力を拡大する中でいくつかの隣接国家との紛争を経験した。

 連邦・カーデシア戦争(連邦では一般にカーデシア戦争と呼ばれている)はその中でも最も壮絶な紛争の一つであった。この戦争では大小様々な戦闘が行われ、その中でもセトリック3の大虐殺と呼ばれる戦いは最も凄惨な戦いであったと記憶されている。この紛争は連邦・カーデシア条約の締結により終結し、ジャンカタ協定に従って2国間には非武装地帯と呼ばれる国境地帯が設けられた。(TNG:不実なる平和TNG: 流浪のベイジョー星人TNG: 新たなる旅路

 2353年、連邦とソリア連合の軍事衝突が発生し、連邦側の宇宙基地がソリアの攻撃を受けて生存者が僅か1名という悲惨な結果となった。(TNG:イカルス伝説

 2350年代後半に発生したガレン国境紛争は、連邦とタレリア共和国間の小競り合いであった。タレリアは連邦に対して技術的に劣っていたが、彼らは型破りなゲリラ戦法と決死の攻撃で連邦に対応したため多くの犠牲が出た。2357年、タレリアは連邦のガレン4号星やカストル1号星等の境界領域の惑星に対して攻撃を加え、生き残った捕虜を連れ帰った。その後、2国間で和平協定が締結され、捕虜の返還が行われた。(TNG:宇宙孤児 ジョノ)

 2360年代前半には、連邦はツェンケチとの戦争を経験した。(DS9:地球戒厳令・前編DS9: 地球戒厳令・後編

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2364年、神経寄生体の影響を受けた宇宙艦隊司令部

 2364年、謎の神経寄生体が宇宙艦隊司令部に浸透したときに連邦は重大な脅威に直面した。寄生体は宇宙艦隊の上級将官ら数名に寄生し、多数の前哨基地コロニーの司令部スタッフを交代させることによって本格的な連邦への侵入を開始しようとしていた。交代で派遣された新しいスタッフは、寄生された将官らとの接触により、新たな感染者となっていた。USSエンタープライズDの乗員は寄生体に支配されたグレゴリー・クインとノラ・サティ両提督の治療に成功し、それら未知の寄生体の陰謀の解明に近づいた。しかし、寄生体の母体を排除することには成功したがその陰謀の全容は謎のままであった。また、母体は排除される前に自動誘導メッセージを送信していたことも判明している。(TNG:宇宙戦士への道TNG: 恐るべき陰謀TNG: 疑惑

ボーグの脅威[]

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2367年に発生したウォルフ359の戦いは、連邦史上最も多くの血が流れた戦いの一つである

 2365年、連邦史上最強の脅威となるボーグと遭遇した。ボーグは連邦領域から遥か離れたデルタ宇宙域に勢力を持つサイバネティクス・ハイブリッド生命体として知られている非常に高度な種族であった。2367年のボーグによる第一次太陽系侵攻における宇宙艦隊との決戦となったウォルフ359の戦いでは、たった一隻のボーグ・キューブを相手に40隻から成る宇宙艦隊の迎撃艦隊は壊滅してしまった。ボーグによる侵攻は辛くも回避ができたが、長年の連邦と宇宙艦隊の信用は大きな音を立てて崩れ落ち、士気への影響は甚大なものであった。そのため、宇宙艦隊は従来の平和的任務に特化した艦隊運用から、より戦闘に特化した艦隊運用へと方針を転換し、ディファイアント級ソヴェリン級プロメテウス級といった戦闘に特化したクラスの新型艦の開発を行った。しかし、これら新造艦の有用性はドミニオン戦争で発揮されることとなった。(TNG:無限の大宇宙TNG: 浮遊機械都市ボーグ・前編DS9:ドミニオンの野望・前編VOY:プロメテウスの灯を求めて

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2373年のセクター001の戦いでは、ウォルフ359の戦いとは対照的に宇宙艦隊の勝利に終わった。

 2373年ボーグによる第二次太陽系侵攻が開始された。ディープ・スペース・5アイヴォール・プライムの連邦コロニーがボーグによって破壊されたことを報告した後に、宇宙艦隊はタイフォン・セクターで最初の迎撃戦を行った。ヘイズ中将指揮下の艦隊は初戦でボーグの侵攻を食い止めることができなかったため、セクター001地球軌道で最終決戦が行われた。そして、この戦いで宇宙艦隊はボーグに対して勝利を収めることができたのであった。(スタートレック:ファーストコンタクト

アルファ宇宙域の不安定化[]

 2370年、二度目のボーグの攻撃の前に連邦はベイジョー・ワームホールの発見により短期間での往来が可能となったガンマ宇宙域で、ドミニオンと呼ばれる一大勢力と接触した。

 ドミニオンは創設者と呼ばれる可変種によって支配される一大支配勢力であり侵略勢力でもあった。ワームホールの存在が明らかになった時、ドミニオンは混沌としたアルファ宇宙域に秩序をもたらすという目的をもってアルファ宇宙域への侵入を開始した。連邦とは敵対的なファースト・コンタクトとなり、以降三年に渡る連邦・ドミニオン冷戦へと進むことになった。そして、ドミニオンはアルファ及びベータ宇宙域の主要な勢力に対して揺さぶりを掛けることで、より容易にアルファ宇宙域への進出を果たそうとしていたのであった。

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2372年時点の連邦大統領ジャレシュ・インヨ

 ドミニオンによる政治的工作の特徴は、敵対政府の主要人物と可変種を入れ替え、内部的に崩壊させることであった。2372年、連邦とロミュラン帝国間で行われたアントワープ会議では可変種によって会議室が爆破されるという事件が起きた。この事件をきっかけに、宇宙艦隊内部に留まらず連邦政府内でも大規模なパラノイアが引き起こされることとなった。しかし、連邦大統領のジャレシュ・インヨは当初は市民に不要な混乱をもたらすとして厳重な警備政策を採用しようとはしなかった。そこで、宇宙艦隊のレイトン中将は可変種による破壊工作と見せかけた大規模な事故を部下に起こさせることにより、宇宙艦隊による連邦政府の軍事政権化を目指すクーデターを画策した。このクーデターにより、連邦政府と地球市民はドミニオンから身を守るためには強硬な防護措置も必要であるという機運が高まるが、計画は失敗に終わった。また、地球には既に4名の可変種が潜入していることも明らかになっていた。(DS9:地球戒厳令・前編DS9: 地球戒厳令・後編

 2372年にはドミニオンは、連邦大使クラジェンスキーを可変種と入れ替え、連邦とツェンケチ間の戦争を再燃させようとした。また、ドミニオンはクリンゴン政府内部への工作(この一連の工作でマートク将軍が拉致され、可変種と入れ替わっている)によってクリンゴン帝国カーデシア連合間の戦争(クリンゴン・カーデシア戦争の項を参照)を誘発することにも成功した。続いて2373年前半にはアーケイナス・セクターでの連邦とクリンゴン帝国の古い論争を再燃させ、アジロン・プライムやガナルダ4号星での軍事衝突(第二次連邦・クリンゴン戦争の項を参照)を誘発させた。しかしながら、クリンゴン軍のマートク将軍が可変種と入れ替わっているという事実が発覚し、連邦とクリンゴン間の戦争は迅速に解決されることとなった。(DS9:忍び寄る可変種の脅威、DS9: クリンゴンの暴挙DS9: 可変種の脅威 第二幕・前編DS9: 可変種の脅威 第二幕・後編DS9: 戦う勇気

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2373年、ドミニオンによる全面攻撃が差し迫る中、クリンゴン総裁ガウロンはキトマー条約に再調印し連邦との同盟を復活させた。

 ドミニオンは、カーデシア連合のドミニオンへの接合を機に、アルファ宇宙域への本格的な足掛かりを獲得した。差し迫るドミニオンのアルファ宇宙域への本格侵攻開始を前に、一度は瓦解した連邦とクリンゴン帝国の同盟関係は、2373年中盤にキトマー条約再調印という形で復活し、ドミニオン対連邦・クリンゴン同盟という対立構造が構築されたのであった。(DS9:敗れざる者・後編

ドミニオン戦争[]

参照:ドミニオン戦争全面戦争の勃発と連邦の後退[]

 クリンゴン帝国との戦争を終結させ、ボーグによる第二次太陽系侵攻においてかなりの損失を出した連邦は、冷戦からドミニオンとの全面戦争へと突入していくことになった。ドミニオン戦争は連邦史上最も多くの血が流れ、多くの犠牲が出た最大規模の戦争であり、この戦争は連邦のみならずアルファ宇宙域及びベータ宇宙域の恒星間の政治舞台で大きな変化を引き起こした。

 連邦とドミニオンの対立が激化する中、カーデシア連合はドミニオンに併合され、ミラドーンやソリア連合ベイジョーはドミニオンとの相互不可侵条約を締結した。また、ベータ宇宙域の大国ロミュラン帝国までもがドミニオンとの相互不可侵条約を締結し、連邦・クリンゴン同盟は徐々に包囲されていった。アルファ宇宙域へのこれ以上の進出を防ぐため、連邦はドミニオン本国との唯一の連絡地点であるベイジョー・ワームホールを機雷による封鎖を実施し、ガンマ宇宙域からこれ以上ドミニオンの援軍がアルファ宇宙域へ侵入することを防ぐことを決定した。(DS9:預言者シスコDS9: DS9撤退の日

 連邦によるワームホール封鎖に対してドミニオンは直ちに反応した。ドミニオンはウェイユンを全権大使として宇宙基地ディープ・スペース・9へ派遣し、ベンジャミン・シスコ大佐と会談を行った。ウェイユンは封鎖解除の代わりに今後のガンマ宇宙域からの増援は経済を立て直すのに必要な建築資材や医薬品に限って行い、兵力移動は行わないことで表面上合意を行った。しかし、実際はドミニオン側はディープ・スペース・9攻略のために着々と準備を行っていた。2373年後半、ドミニオンの軍勢はディープ・スペース・9に対して攻撃を加え(第二次ディープ・スペース・9の戦いの項を参照)ドミニオン戦争は勃発した。この戦闘により、宇宙艦隊はベイジョー及びディープ・スペース・9から撤退することとなったが、ワームホールは遮蔽機雷によって封鎖は完了しており、ガンマ宇宙域のドミニオン本国とカーデシアの連絡は絶たれることとなった。また、ディープ・スペース・9攻略にドミニオン・カーデシア連合軍が兵力を集中している隙に、連邦・クリンゴン同盟軍の機動部隊はカーデシア国境を超え、トーロス3号星のドミニオン造船所へ奇襲攻撃を加え、これを破壊することに成功した。この攻撃で、ドミニオンの造船能力を数ヶ月停滞させることにも成功している。(DS9:DS9撤退の日DS9: レジスタンスの苦悩

 2374年の最初の一月で、戦況はドミニオンにとって非常に有利であった。すべての前線で同盟軍は撤退を始め、ドミニオンの侵入を防ぐためにタイラ星系に派遣された第7艦隊は、112隻中たったの14隻しか無事に帰還できないという壊滅的な敗北を被った。(DS9:明日なき撤退)

反攻と行き詰まり及びバクー事件[] Federation_fleet_prepares_to_engage_Dominion_fleet.jpg

2374年、ディープ・スペース・9奪還のために第375宇宙基地から出撃する機動部隊。

 2374年の4月、ドミニオンがワームホールの機雷原を無力化する方法を発見したことがディープ・スペース・9で活動するレジスタンスからの情報で明らかとなり、ベンジャミン・シスコ大佐ディープ・スペース・9の奪還がこの戦争の最優先事項であると宇宙艦隊に進言した。コバーン少将はシスコ大佐のDS9奪還作戦のプランに対して、作戦に投入するための兵力を割くために、地球の防衛が疎かになることを懸念し反対を表明した。しかし、シスコ大佐はこの戦争の最大の要所は地球ではなく、ガンマ宇宙域のドミニオン本土とアルファ宇宙域を結ぶワームホールと、それを監視するディープ・スペース・9こそが最大の要所であることを宇宙艦隊上層部に納得させた。そして、ディープ・スペース・9を奪還するためのDS9奪還作戦を立案した。ドミニオンによる機雷原の無力化まで残り三日という状況で、作戦に参加した約600隻から成る機動部隊は1254隻のドミニオン・カーデシア連合艦隊と激突した。戦闘の途中で援軍に加わったクリンゴン艦隊を加え、連合軍はドミニオンの防衛線を突破しディープ・スペース・9へ到達したが、機雷原はドミニオンによって無力化されてしまった。しかし、ワームホール内でベンジャミン・シスコ大佐は預言者に対してドミニオン軍を排除することを求めた結果、ガンマ宇宙域からのドミニオンの援軍は消滅し、ディープ・スペース・9を防衛していたドミニオン・カーデシア連合艦隊は撤退を余儀なくされた。この戦いでワームホール及びディープ・スペース・9は連合軍側に奪還された。(DS9:ディープ・スペース9奪還作戦・後編

 しかし、ディープ・スペース・9奪還後も依然としてドミニオン軍側が優勢であり、2374年後半には連邦の主要な加盟国であるベータゼットが、防衛のために駐留していた第10艦隊が演習のために現地を離れた隙にドミニオン軍に攻撃され、占領されてしまった。(ベータゼットの戦いを参照) ベータゼットの占領により、近隣のヴァルカンアンドアテラー・プライム及びアルファ・ケンタウリがドミニオンの直接的脅威に晒され、連邦は窮地に立たされた。その上、これまでの戦闘で多数の死傷者を出したことによる人的資源の不足に悩まされており、造船所も再建途上であったが、ドミニオンの造船所はフル稼働し、ジェムハダーは次々に増産され新しい兵力を投入していた。この状況を打開するために、ベンジャミン・シスコ大佐はロミュラン帝国連邦連合軍に参加させるための工作を実施し、その結果、ロミュラン帝国はドミニオンに対して宣戦を布告した。(DS9:消された偽造作戦

 ロミュランの参戦により、ベンザール等の被占領下にあった連邦領の奪還に成功した。しかし、2375年前半の時点で依然として戦線は膠着したままであった。だが、戦況を変化させる非常に重要な出来事がドミニオン内部では発生していた。後にセクション31と呼ばれる連邦側の秘密機関による工作であることが判明しているが、ドミニオンの創設者が形態ウィルスと呼ばれる不治の病に感染していることが発覚した。これにより、創設者の指導能力に陰りが出始めたのであった。(DS9:砂漠からの呼び声、DS9: 予期せぬ亡命者

ファイル:Ru'afoDougherty2375.jpg

2375年のソーナとの取引の決定は、連邦評議会の倫理的欠如が明らかとなった。

 ドミニオン戦争だけではなく、ボーグによる第二次太陽系侵攻においても、連邦は莫大な損失を受けていた。連邦評議会はこの危機的状況を打開するために、ワープ・ドライブの開発に成功し宇宙進出を果たしたばかりのエヴォラ等の国家を直ちに連邦に加入させる等、連邦の勢力を強化するために、従来の政策からの転換を行った。しかし、ここで連邦評議会は倫理的に欠如した政策を実施しようとした。それは、ドミニオンに対抗するための技術と引換に、惑星バクーのリングに含まれる老化を止める特殊な作用を持つメタフェイズ放射をソーナに供与するというものであった。しかし、この取引を実行するには約500名のバクー人を彼らの星から強制退去させる必要があった。しかしながら、この計画はUSSエンタープライズEの乗員による告発によって中止された。(スタートレック:叛乱

サンフランシスコ襲撃と勝利への転換点[] San_Francisco_attacked.jpg

2375年、サンフランシスコ宇宙艦隊本部ブリーンによる攻撃を受けた。

 ロミュランの参戦により一時的に形勢は逆転したかと思われたが、ブリーン連合がドミニオンと同盟を結んだことにより再び形勢はドミニオンに有利となった。ブリーンは参戦早々、地球に対して直接攻撃(サンフランシスコ襲撃を参照)を加え、連邦の士気に大きな打撃を与えた。また、宇宙艦隊ロミュラン軍の艦船はブリーンのエネルギー抑制兵器によって全滅させられてしまい、対抗策が見つかるまでの間はこの兵器に免疫のあったクリンゴン艦隊のみが連合軍の唯一の戦力という危機的状況に陥った。クリンゴン軍のマートク将軍は、戦力差をカバーするために小規模な戦闘群による散発的な攻撃を加えるゲリラ戦法を採用することにより、ドミニオンによる大規模攻勢を防ぐための時間稼ぎを行った。(DS9:偽りの契り、DS9: 変節の時DS9: 嵐の予兆

 連合軍側に圧倒的に不利な状況下ではあったが、ドミニオンの支配体制に不満を持つカーデシア軍の一部がカーデシア解放戦線を組織し、ドミニオン内部での闘争が発生したため、連合軍側への大規模攻勢が食い止められた。連邦は、カーデシア解放戦線に対して支援を行い、反乱軍は強奪に成功したエネルギー抑制兵器を搭載したジェムハダー戦闘機を連合軍側に供与することができた。これにより、エネルギー抑制兵器への対抗策が発見され、連邦軍とロミュラン軍が戦線に復帰し、戦況は再び拮抗状態となった。(DS9:嵐に立つ者たち、DS9: 自由への叫び

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2375年、ベイジョー条約の締結をもってドミニオン戦争は終結した。

 カーデシア解放戦線はドミニオンによって壊滅させられたが、形勢が逆転したドミニオン軍はすべての占領地域から軍勢をカーデシアまで撤退させ、強固な防衛及び軍需増産体制を取り始めた。戦闘が終了し、一時的に平和が訪れた様に見えたが、連合軍はアルファ宇宙域のドミニオンの司令部であるカーデシア本星の攻略を最終目標と定め、ウィリアム・ロス中将マートク総裁、ヴェラル将軍らに指揮された連邦・クリンゴン・ロミュラン連合軍はカーデシア・プライムへの侵攻(カーデシア・プライムの戦いを参照)を行った。この戦いで、ドミニオンは連邦連合軍に対して降伏した。戦いの数カ月後に調印されたベイジョー条約により、ドミニオンはガンマ宇宙域へ撤退することが定められ戦争は終結した。この戦争で、カーデシア全土は荒廃し民間人は約8億名が犠牲となった。また、アルファ宇宙域の主要国も戦争による大打撃を受けており、復興まで非常に長い時間を要すると見込まれた。(DS9:自由への叫び、DS9: 終わりなきはじまり

USSヴォイジャー帰還のためのパスファインダー・プロジェクト[]

 2370年代後半、連邦は超長距離通信の突破口を開くことができた。2371年にバッドランドで消息を絶ったUSSヴォイジャーが、デルタ宇宙域へ飛ばされたことが発覚した後、宇宙艦隊通信技術センターパスファインダー・プロジェクトをスタートさせた。このプロジェクトは2376年に、デルタ宇宙域に位置するUSSヴォイジャーとの双方向通信の確立に成功した。2378年には、USSヴォイジャーがデルタ宇宙域から地球へ帰還することに成功した。ヴォイジャーの帰還により、連邦にはそれまで未知であったデルタ宇宙域の膨大な量の情報と、ボーグの貴重な戦術データがもたらされ、更には銀河系の至る所に張り巡らされたボーグのトランスワープ・ハブの一つを破壊することにも成功した。これにより、ボーグの戦術上の貴重なインフラに打撃を与えたのであった。(VOY:プロメテウスの灯を求めてVOY: 遥か彼方からの声VOY: ジマーマン博士の屈辱VOY: 幻の帰還計画VOY: 道は星雲の彼方へ

レムスのクーデターと不実な平和[]

Shinzon.jpg

2379年、ロミュランの新しい政務長官であるシンゾンによる、セラロン放射を使用した地球壊滅計画は、USSエンタープライズEにより阻止された。

 2379年、USSヴォイジャーの帰還から一年後に突如、ロミュラン帝国は連邦に対して和平の申し出をしてきた。しかしながら、それは地球が今世紀に直面した最も危険な脅威の一つであることが判明した。ロミュラン帝国はレムス人によるクーデターでロミュラン上院議会の大多数が暗殺され、新しい政務長官に就任したシンゾンは連邦に対して和平交渉のために使節派遣を要請した。宇宙艦隊旗艦であるUSSエンタープライズEロミュラスへ派遣したが、実際には同艦の艦長ジャン=リュック・ピカード大佐を拉致し、セラロン放射兵器を使用して地球を壊滅させ、アルファ宇宙域を侵略する計画であることが明らかになった。圧倒的な破壊力を持つシンゾンの旗艦での侵攻が開始されたが、エンタープライズと、シンゾンに反抗する一部のロミュラン艦隊が協力して侵攻を阻止し、シンゾンの侵攻計画は阻止された。(シンゾンの政変を参照)

 シンゾンの死後、連邦とロミュラン帝国は改めて平和共存のための話し合いのテーブルに着くことになり、USSタイタンに率いられた任務部隊は、ロミュランとの会談のためにロミュラン中立地帯へと派遣された。(スタートレック:ネメシス

26世紀と31世紀[]

 26世紀までには、連邦にはクリンゴンイセナイトズィンディなどの勢力が加盟している。2550年代に球体創造者による銀河系侵入を阻止するために連邦の存在が不可欠であることが判明している。(ENT:爬虫類族の攻撃

タイムトラベルと時間冷戦[]

USS_Relativity.jpg

USSレラティヴィティは29世紀の宇宙艦隊タイムシップであり、正常なタイムライン維持の任務に就いている。

 26世紀には、タイムトラベル技術は確立されており、タイムシップとタイムトラベル・ポッドを使用して歴史的な出来事を観察することが可能となった。しかしながら、歴史に干渉することで歴史が乱れることを防ぐために時間協定が締結され、乱れた歴史を修正するために時間統合委員会が設置されている。しかしながら、この時間協定に反対する勢力は歴史を変革するために時間侵入を開始したため、連邦は時間冷戦へと突入した。(ENT:時を見つめる男ENT: テンダーの虜囚ENT: 沈黙の漂流船TNG:26世紀のタイム・トラベラー、VOY:29世紀からの警告・後編、VOY: 過去に仕掛けられた罪

 連邦成立を阻むために、エンタープライズジョナサン・アーチャー船長が体験する様々な歴史的出来事は攻撃の目標とされた。31世紀から連邦の時間エージェントダニエルスは、乗員としてエンタープライズに乗り込み、アーチャーとその乗組員が歩む正しい歴史を維持する任務に就いていた。しかし、2152年にダニエルスが約900年後の未来にアーチャーを連れていった事で歴史を大幅に改変させてしまい、歴史から惑星連邦が消えてしまったが、元の時代にアーチャーが戻ることで歴史は修正された。(ENT:夢への旅立ちENT: 時を見つめる男ENT: 暗黒からの衝撃波・前編

 その他にも、連邦の設立が歴史から消える危機は、ズィンディの超兵器によって地球が攻撃され、700万の犠牲者が出た時に発生した。球体創造者と呼ばれる異空間種族が26世紀に連邦によって破られたため、彼らはズィンディを利用して地球が将来彼らを攻撃し滅ぼすと思い込ませて、人類を全滅させる計画を実行させた。人類を全滅させることによって将来の惑星連邦設立を阻止しようとしたのであったが、ダニエルスの助けでアーチャーらは球体のネットワークと超兵器の破壊に成功し、球体創造者による計画を阻止することができた。(ENT:帰還なき旅ENT: 爬虫類族の攻撃ENT: 最終決戦

ファイル:Daniels2.jpg

31世紀時間エージェントであるダニエルスは、惑星連邦設立の歴史を守るために、ジョナサン・アーチャーの周辺で起きる歴史的出来事を守る役割を担った。

 しかしながら、29世紀の時間冷戦の派閥の一つであるナクールが、1944年の地球の歴史に介入し、ナチス・ドイツがアメリカの征服に成功するという新しい歴史を作り上げた。その結果、歴史は再び改変され約200年後の連邦成立が歴史から消えてしまった。エンタープライズはナクールが未来に帰還するための装置を破壊し、時間冷戦で行われた様々な時空侵入はすべてが歴史から消え、時間冷戦は終結した。そして、本来の正しい歴史へとすべてが戻ったのであった。(ENT:時間冷戦)

 29世紀の宇宙艦隊大佐ブラクストンは、2373年デルタ宇宙域を航行中のUSSヴォイジャーを発見し、ヴォイジャーが29世紀の太陽系で発生する時空爆発の原因であると主張し、ヴォイジャーを破壊しようとした。ヴォイジャーはブラクストンの攻撃を回避したが、制御不能に陥ったブラクストンの時間艦とヴォイジャーは20世紀の地球へタイムスリップし、20世紀の人間に奪われた時間艦が29世紀の時空爆発の原因であることが判明した。幸いにも、時空爆発の原因はヴォイジャーのクルーによって回避され、時間軸は正常に戻された。(VOY:29世紀からの警告・前編、VOY: 29世紀からの警告・後編

主要な出来事[]

関連項目[]

付録[]

背景[]

 『ENT: 最後のフロンティア』で、ディアナ・トロイ惑星連合の憲章調印式を「…この連合が後の惑星連邦につながるって、彼らに教えたいわ」と述べているが、惑星連邦設立は2161年とされている。これは暗に、惑星連合の結成後に同盟国が増加し惑星連邦へと発展していくため、惑星連邦の成立は2161年としていることを示すが、『ENT: 最終決戦』では、この調印式が「連邦憲章の調印式」であると明確に述べている点で、矛盾点とされている。

 『スタートレック:ジェネレーションズ』では、ピカードのファミリー・アルバムの中の記載で2161年10月11日が惑星連邦設立の日と記載されている。しかし、ファンの間では2161年5月8日が設立の日であると認知されている。5月8日という日付は、正史としての何の根拠もない日付であり、この日付は実際には1914年のパラマウント・ピクチャーズの設立日と同じ日付であることに注意するべきであろう。

 アルファ・ケンタウリの地球コロニーが連邦設立メンバーであったかどうかは明確にされていない。しかし、ピカードのアルバムにはアルファ・ケンタウリが設立メンバーに含まれていることが記されているが、劇中では読み取ることができない。



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