A-JAX

ページ名:A-JAX
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A-JAX
ジャンルシューティングゲーム
対応機種アーケード
X68000
開発元コナミ
発売元コナミ
人数1-2人
発売日AC:1987年4月26日
 ・話・編・歴 

『A-JAX』(エー・ジャックス)は、1987年にコナミ(→コナミデジタルエンタテインメント)から発売された縦画面シューティングゲームである。

目次

概要[]

2D縦スクロールステージと3Dステージの2種類のステージで構成され、2Dステージでは超音速ヘリ「トム・タイガー」、3Dステージはジェット戦闘機「ジェリー・マウス」の2機(2機の名前を合わせると「トムとジェリー」となる)に乗り込み、敵を破壊していく。当時としては画期的なVRAM回転・拡大・縮小機能を搭載し、大迫力の3Dステージを始め、回転・拡大・縮小機能を駆使した派手な演出が特徴だった。音声面ではサンプリングによる派手な爆発音や、BGMではオーケストラ・ヒットやパーカッション系のリズムサウンドが多用された。

ゲーム開始時に、空母からジェリー・マウスが離陸する演出があるが、この時、甲板に落ちる影も一緒に離陸している。

発売前に業者向けのショーで展示された際は、コクピットタイプ・ボディソニック仕様の専用筐体だった。操作系は可動式の操縦桿+2ボタン(空中攻撃、地上攻撃)で、スーパーウェポンの発射ボタンが操縦桿に取り付けられていた。また操縦桿はスーパーウェポンを発射した際や自機が打ち落とされた際に振動する作りになっていた。

音楽は古川もとあきが担当している。

プロローグ[]

西暦2007年、人類は全面戦争に突入した。核保有超大国とエイリアン軍団が手を結び、宇宙国家を築こうというのだ。何故、このような事態が起こったのか?突如、地球外生物による侵略を受け、超大国側は、降伏宣言を発表。それを最後に各国との通信全てを打ち切った。

予想も付かぬ地球外生物の力、そして核兵器。最悪の事態を迎え国連は、ついに最終命令を下した。「A-JAX 出撃せよ!」A-JAXとは特殊戦闘部隊のコードネームだ。今、刻々とカウントダウンが迫る。地球存亡を賭けて、戦え!A-JAX!!

パワーアップ[]

赤い敵や破壊するとパワーアイテムが出現し、アイテムを取ることにより各パワーアップを使用できるようになる。また赤い敵の編隊を全滅させるとオプションが出現する。なお、赤い敵や赤い敵の編隊を倒すときにスーパーウェポンを使ってしまうと、出てくるはずのアイテムまで消滅させることがある。

パワーアップウェポンは次のステージへ引き継がれるが、オプションは引き継がれずステージをクリアするといなくなる。また3Dステージはパワーアップに関係なく固有の武器となる。

なおインストラクションカードではオプションが2機まで付けられると表記されているが、実際のゲーム中では1機しか付けることができない。また、パワーアイテムを表示が「★」のタイミングでキャッチするとスーパーウェポンが増えるという表記があるが、実際のゲームでは「★」のマークは出現せずスーパーウェポンを増やすことは出来ないので注意が必要である。

テンプレート:Nowrapウェポン特徴
Vバルカン小型ミサイルのような弾を連射できるようになる。レバーの左右で射撃方向を操作可能。
Bボンブ地上攻撃のパワーアップで、全武装中唯一2段階に強化することができる。破壊力と連射性能、着弾速度が向上する。
33-ウェイ前方と左右の3方向に弾を発射する。
Tトリプル3連ミサイルにより前方攻撃が強化される。左右のミサイルは横に射出されてから前方に攻撃するため、自機の真横もカバーできる。
Lレーザー貫通力のあるレーザーを正面に2本発射する。威力は控えめ。
Oオプション自機と同じ攻撃をするオプションが1機付けられる。

ステージ構成[]

全8ステージ。ステージは全て敵の洗脳電波の中継局を破壊するシナリオになっている。2面、5面、8面は3Dステージ。

ステージ1海岸線から敵要塞に乗り込み前線基地を破壊する。ボスは巨大要塞「クローマ」ステージ2衛星軌道上空から急降下する3Dステージ。ボスは航空母艦。ステージ3敵海域を進み敵艦隊と軍港を破壊する。ボスは物資供給拠点のセンサーとコア。ステージ4上流から敵の砦に突入し要塞を破壊する。ボスは迎撃要塞「イオタ」ステージ5空中を前方向に進む3Dステージ。ボスは頭脳要塞「デルタ」ステージ6砂漠地帯、渓谷を抜けて敵要塞を破壊する。ボスは要塞「タルタートル」ステージ7高度数千メートル上にある浮遊要塞を破壊する。ボスは敵エイリアン。ステージ8宇宙空間上を進む3Dステージ。ボスは最終基地の宇宙要塞。

7面BOSSの、巨大紫弾を壊し続ける事により実力永久パターンとなる。BOSSから発射される緑の高速弾は、左右の口をSHOTで撃ち込むことにより一時的に高速弾を封じ込めることができる。

海外版[]

海外では国内版と同一内容の "A-JAX"と、ステージ構成の異なる "TYPHOON"の2バージョンが発売された。

TYPHOONは国内版とステージの順序が異なり、国内版の2面 → 3面 → 1面 → 4面~8面(国内版と同じ)の順になっている。このため、本作のサウンドトラック『ミュージック・フロム スーパー魂斗羅 & A-JAX』(1988年、キングレコード、1993年に再発売)、および『コナミ・ゲーム・ミュージック VOL.4 -A- JAX-』(1988年、アルファレコード、後に "GAME SOUND LEGEND SERIES" としてサイトロン・デジタルコンテンツから2005年に復刻版が発売)での表記はいずれも「2Dの1st」「3Dの1st」となっている。

またBGMは1面(国内版の2面)で未使用曲が使われ、8面のBGMが国内版の2面の曲に差し替えられ、国内版の8面の曲が未使用になっている。この海外版1面の曲は矩形波倶楽部によるアレンジ「Final Command A-JAX」の一部に使用され、CD『サンダークロス』などに収録されたり、矩形波倶楽部のライブでも盛んに演奏されたりした。

移植版[]

X68000のみに移植されている。発売はコナミだが、移植はSPSに委託された。ステージが変わる度にFDDのアクセスが長く続き、その間にはあらすじが表示された。このゲームのようにアーケード版で画面を縦に使用しているものは横画面のPCや家庭用ゲーム機で再現する場合、ゲーム画面の構成をアレンジすることになるのだが、このゲームではまず仮想の縦画面を設定しており、その中を自機が上下に動くのに合わせてディスプレイに映る範囲をスクロール表示させるという方法でアーケード版に近い感覚を出そうと試みていた。X68000は回転・拡大・縮小機能をハードウェアでサポートしていないため、3Dステージでは処理が追いつかず若干回転などがガタつくことがあった。後に登場したX68000XVI上で動作させると各処理落ちが改善されたが、代わりにFM音源部分へのアクセスが不安定になり、まれに異音が発生するようになることもあった。

後続への影響[]

F1スピリット』(MSX)には本作で未使用だった曲が使われている。

『極上パロディウス 〜過去の栄光を求めて〜』にはスペシャルステージの「COMMAND 770」の一部がメドレーとして聴ける。

またAC用ゲーム『beatmania IIDX 10th style』には本作のBGMが「A-JAX (3-WAY MIX)」と言う曲名でメドレーで選曲できる。『エアフォースデルタ』では、自機のジェリーマウスがゲスト出演している。

トリビア[]

  • 海外版でタイトルが変更されたのは、海外で「A-JAX」という名前の洗剤が発売されていたためと言われている。
  • レーザーが他の武器に比べて弱くなっているのは、「レーザーが普通に一番強いのが面白くないので、他の武器を強くしていったらレーザーが弱くなった」という開発側の天の邪鬼的な発想によるものである[1]

参考文献[]

  1. 月刊ゲーメスト(新声社) 開発者インタビュー

外部リンク[]

  • The Arcade Flyer Archive (TAFA): A Jax #28
  • A-JAX紹介ページ


テンプレート:Video-game-stub



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