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ジャンル | 将棋ゲーム |
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対応機種 | アーケードゲーム |
開発元 | コナミデジタルエンタテインメント |
人数 | 1人~2人 |
稼働時期 | 1:2010年1月20日 2:2011年2月9日 |
利用料金 | 100円~200円(変更可能) |
その他 | ネットワーク対戦可能 e-AMUSEMENT対応 e-AMUSEMENT PASS対応 |
表・話・編・歴 |
『天下一将棋会』(てんかいちしょうぎかい)はコナミデジタルエンタテインメントが2010年1月20日に稼働開始したアーケード将棋(本将棋)ゲームである。e-AMUSEMENT対応で全国のプレイヤーと対戦できる。麻雀格闘倶楽部と同じ「格闘倶楽部シリーズ」(ファイトクラブシリーズ)と位置付けられており、麻雀格闘倶楽部と同じ筐体を流用している(スタンダードキャンビネット・ニューキャビネット。センターモニターは使用せず、ランキングはクライアントで閲覧可能)。コンピュータの思考エンジンはBonanzaを使用している。
続編である『日本将棋連盟公認 天下一将棋会2』(にほんしょうぎれんめいこうにん てんかいちしょうぎかい ツー)では日本将棋連盟所属のプロ棋士・女流棋士20名が登場する。
本項では続編を含めたシリーズ全体について述べる。
以下1作目を「将棋会1」、2作目を「将棋会2」と記述する。
e-AMUSEMENT PASSまたは電子マネー機能付き携帯電話をカードリーダーに当て(将棋会1ではe-AMUSEMENT PASSをカードスロットに挿入する)、クレジット(現金投入)かPASELIのどちらを使用するか選択する(PASELI非対応・PASELIの非使用設定・将棋会1の場合は自動的にクレジットプレイとなる)。カードなしのゲストプレイも可能。
ゲーム中の操作タッチパネルを1回タッチすることで動かす駒を指定し、次に盤上の指したい場所をタッチすることで駒を指す。駒を指定した時点で動かせる場所が明るく表示される。禁じ手(二歩、打ち歩詰めなど)は指せない。
将棋そのもののルールについては将棋の項目を参照のこと。
独自ルール200手を超えても決着がつかない場合も引き分けとなる。
思考時間[]持ち時間は5分(秒単位の切り捨てなし)。5分経過すると1手10秒の秒読みとなる。秒読みの状態で10秒経過すると考慮時間を1回消費し30秒が与えられる。3回の考慮時間をすべて消費してなお10秒以内に指せない場合は時間切れ負けとなる。
ライフ制先述の思考時間とは別にライフ制が導入されており、自分の手番になるとライフが消費され、ライフが0になった場合に対局を続けたい場合は追加クレジットが必要になる。コンティニューしない場合は投了負けとなる(ライフなどに関わらずゲーム中に投了することも可能)。プレイモード選択時に「買い取り」を選択すればライフ制にはならない(店舗設定によっては追加クレジットが必要な場合もある)。
コンティニュー対局終了時のコンティニューに必要なクレジット数はライフまたは残り時間に依存する。ライフ制時には残りライフが一定値以上で、買い取り時には全国段位別対局限定で1回のプレイ時に3勝すると無料コンティニューができる(コンティニューせずに終了した場合はカウントが0勝に戻る)。どちらのモードでも勝利時にはコンティニュー判定のボーナスが加算される。PASELIが使用可能な状態ではプレイ毎に料金決済手段の切り替えが可能。
e-AMUSEMENT PASS使用時には、段位・勝敗数などのプレイデータの保存のほかにも対局履歴や使用した駒の種類別回数、囲いや飛車の位置などの戦績データが保存される。これらはプレイ終了時、もしくはe-AMUSEMENT PASSメンバーズサイト(要利用権購入)、携帯電話サイトコナミネットDX内のe-AMUSEMENTページ(要月額会員登録)で閲覧できる。
将棋会2では棋譜の保存が可能になった。保存された棋譜はPASELIを使って購入することで、e-AMUSEMENT PASSメンバーズサイトで閲覧できる。
段位システム[]麻雀格闘倶楽部シリーズに類似した段位システムが取られている。
級位初プレイ時に棋力判定を行い、級位が決められる。級位では経験値制が用いられており、経験値が一定値に達すると昇級できる。経験値は減少することは初段からの降格を除き存在しないため、プレー数を重ねることで昇級・初段へ昇格可能である。なお、経験値授与の画面では九字護身法の漢字が刻まれており、級位が上昇すると点灯する。
段位初段に昇格すると、それまでの指し方に応じて
のいずれかの属性が与えられる。段位戦では対戦相手に勝利すると「宝玉」が与えられ、敗戦すると宝玉が奪われる。八段の状態で宝玉が47個に達すると「極位昇格の道」が行われ、宝玉47個以上を維持しつつ3連勝すると「極位」に昇格する。但し、極位でも宝玉数が46個以下になった時点で八段に降格する。
天位極位に昇格すると最高位である「天位」に昇格する「天位昇格の道」が行われ、10連勝すると天位に昇格する。天位に昇格すれば、いくら連敗が続いても天位から極位以下に降格される心配はない。
将棋会2では天位同士の対局では「天宝玉」が移動するようになった。段位との対局では宝玉が移動する。
ランキング[]宝玉数・連勝数・天位撃破数はそれぞれランキングとして集計されており、2010年4月のアップデート以降、全国100位以内にはそれぞれ「鬼神王」・「鬼神帝」・「鬼神聖」の称号が、全国1位にはそれぞれ「大鬼神王」・「大鬼神帝」・「大鬼神聖」の称号が与えられる。将棋会2では天宝玉数ランキングによる「天鬼神王」(全国1位には「大天鬼神王」)が追加された。
指し手評価[]プレイヤーの指し手は常にコンピュータに評価されており、有効な手を指した場合には「輝手」と呼ばれ、段位者の場合は「輝力メーター」が増加する。この輝力メーターがいっぱいになると輝石に変換される。輝石は格上の相手に勝利した場合でも獲得することがあり、輝石が10個たまると宝玉1個になる。
輝手以外にも振り飛車や棒銀など有名な定跡通りに指すと「定跡」、思わぬ手ながら効果的な場合は「妙手」などの評価や分析が行われる。これは、勝敗のみで指し手が評価されない『清水市代の女流将棋教室』や『おてなみ拝見』などの従来のアーケード将棋ゲームとは一線を画すシステムである。
持ち時間に余裕がある場合に限り、対局中にコンピュータが次の一手を示すモード。さらに4手先までコンピュータと試し指しができる。このモードの間も、持ち時間とライフは消費されるので、終盤に使おうとすると持ち時間がなくなってしまう。予め計画的に使用しないとこの機能を生かし切れない。また、CPUはレベルにもよるが必ずしも瞑想中の通りに指してくれるわけではない。使用できる回数は級位・段位が上であるほど少なくなる。(例、5級は1対局につき6回、極位および天位では1回など)
対局開始から30手ごとに演出が変化する。盤面の背景はそれぞれの季節風景が映し出される。また、BGMも季節風景にあわせて変化する(大会に参加している場合は、別の風景とBGMが用意され、盤には家紋風の模様が描かれている)。
対局途中、基本的な玉の囲い(矢倉、美濃、穴熊など)が完成した時に戦法に関連する風景画が出現する演出もある(基本的な戦法は居飛車以外小さな演出のみ)。また、成る事が出来る駒(王と金以外)が成った場合も小さな演出が用意されている(例えば、指し手が「角成」の場合、着手した直後に成駒が丸く赤い光に包まれて、「成!」の音声と同時に成駒の字幕が現れる)。対局の進行状況によっては、コンピュータの判断により「優勢」「形勢逆転」「勝勢」の判定演出として、その1手を指した時に竜巻が起こる(その時のBGMのリズムが2倍に早く演奏され、背景も「暗闇と雷」の風景に変化するが、劣勢から優劣不明に持ち直せば、BGMは元のリズムで演奏され、背景も元に戻る。また、進行状況によっては優劣不明のまま、一気に「勝勢」の演出になる事も有り得る)。
王手がかかった時は、盤面から王と王手をかけた駒が丸く光り、画面右端(相手から王手をかけられた場合は左端に)に「王手」の字幕が出ると同時に火柱が現れ、字幕が燃え尽きるように消える演出になっている(初段以上は、字幕の前に属性の鬼神が現れるが、連続王手の際の火柱は省略されている)。決着がつくと盤面から負けた側の王が光を放ち落雷し、「投了」「詰み」「時間切れ」のいずれかの決着理由で字幕が現れる(初段以上は、落雷と同時に属性の鬼神が現れてから、いずれかの決着理由の字幕が現れる)。
この演出に関しては日本将棋連盟棋士の渡辺明竜王が実際にプレイし高評価を与えている。渡辺の感想では「ただ将棋を指すだけでなく、対局中の玉の囲いなどの派手な演出もすばらしかったし、たとえ初心者であっても安心して対局ができる」とのこと。この感想については、公式サイトで「インタビュー動画」として掲載されている[1]。
将棋会2では演出が追加され、アヒル・箱入り娘などの囲いや早石田流三間飛車・石田流本組・カニカニ銀などの戦法にも演出が発生する(天下一将棋会2プロモーションムービー)。
将棋会2では渡辺明・羽生善治ら日本将棋連盟所属のプロ棋士・女流棋士20名が登場し、対局を演出する。イベントでプロ棋士本人が参戦する場合もある(プロ棋士は駒落ちあり)。
プロ棋士の魂CPUの演出がプロ仕様に変更される。この時、CPU側の駒落ちでの対局となる。
立会人対局の前にプロ棋士が立ち会う演出が発生し、勝利すると揮毫が与えられる。この揮毫は成績閲覧画面で確認できる。発生条件は、2つの条件がある。
棋士(男性) | |||||
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羽生善治 | 渡辺明 | 久保利明 | 広瀬章人 | 谷川浩司 | 佐藤康光 |
森内俊之 | 深浦康市 | 橋本崇載 | 窪田義行 | 宮田敦史 | |
女流棋士 | |||||
甲斐智美 | 里見香奈 | 清水市代 | 矢内理絵子 | 上田初美 | 藤田綾 |
鈴木環那 | 熊倉紫野 | 中村桃子 |
不定期で期間内のポイントを競うイベントが行われる。
日程原則として開催日の10:00に開始し、最終日の23:59で終了となる。
ポイントは規定の対局数から現在の対局者が所持している宝玉数(八段以上は固定数)及び連勝数から点数が算出される。算出方法は自身の連勝数×10+相手の宝玉数+相手の連勝数。自身の宝玉数は点数に加算しない。
連勝5対局に1セットが区切られ、セット内の最高スコアが大会スコアの対象となる。これを規定セット行い総合スコアが算出される。規定セット以上行った場合は、スコアの高いものから順に対象となる。優勝者には一定期間「天帝」の称号が与えられるほか、上位入賞者には宝玉が与えられる。
ポイントは規定の対局数から相手の勝率がポイントとして計算される。1セットのポイントは1回敗北するまでに連勝した対局相手の累計勝率の総和で算出される。決勝が2つに分けられており、予選トップから1000位までは決勝A会場へ、1001位から2000位までは決勝B会場へ進む。A会場で優勝した対局者には「棋帝」の称号が与えられ、B会場で優勝した対局者には「優勝トロフィー」が与えられる。
「棋帝戦」と同じルールで行う。予選トップから1500位までは決勝A会場へ、1501位から3000位までは決勝B会場へ進む。また、それぞれの決勝会場では、プロ棋士本人も参戦する。特別ルールとして、プロ棋士に勝利した場合は200点が与えられる。A会場で優勝した対局者には「竜帝」の称号が与えられ、B会場で優勝した対局者には「優勝トロフィー」が与えられる。
「棋帝戦」「竜帝戦」と同じルールで行う。予選トップから1200位までは決勝A会場へ、1201位から2400位までは決勝B会場へ進む。また、それぞれの決勝会場では、プロ棋士本人も参戦する。特別ルールとして、プロ棋士に勝利した場合は200点が与えられる。A会場で優勝した対局者には「雷帝」の称号が与えられ、B会場で優勝した対局者には「優勝トロフィー」が与えられる。
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