カミカゼ_(レジャック)

ページ名:カミカゼ_(レジャック)
曖昧さ回避 この項目では1980年コナミ作のテレビゲームについて記述しています。1976年フジエンタープライズ作のテレビゲームについては神風 (フジエンタープライズ)をご覧ください。
カミカゼ
海外ではアストロインベーダー
ジャンルシューティングゲーム
対応機種アーケード[AC]
アルカディア (ゲーム機)
開発元コナミ
発売元レジャック
人数1人(2人交互プレイ可能)
メディア[アルカディア]カセット
発売日1980年5月
 ・話・編・歴 

カミカゼは、1980年5月にコナミにより開発・レジャックにより発売された、アーケードゲーム式コンピュータゲーム。ジャンルはシューティングゲームである。

アメリカ合衆国ではスターン・エレクトロニクスからライセンス生産された(後述)。

フィーチャー(ルール・演出)[]

「画面下部への侵攻を目指す多数の小型の雑魚キャラクター」「UFOという母船」「画面下部で左右にしか移動できない砲台」などは、タイトーの『スペースインベーダー』を襲来している部分があり、『インベーダー』をアレンジしたゲームと言える。アーケードゲーム基板も、コナミによって『インベーダー』のキャラデザインなどを変更したコピーゲームこと『スペースキング』からの改造である。このため画面上の特定の場所に特定の色しか付けられず、キャラクターが動くと色が変わる。

  1. 大型UFOが右から中央にゆっくり現れ、『ギャラクシアン』のエイリアンのような姿の雑魚キャラを、規則的かつ等間隔で放出し始める。なおこの大型UFOは絶対撃ち落とせない。
  2. 大型UFOの下は縦長の筒状が12本並んでいる。最初の雑魚キャラは左端から落下し、2-7番目の雑魚キャラは左から1-6番目の筒にたまり、8-13番目は右の筒にたまり、14番目は右端から落下する。雑魚キャラは以後これを左右往復で繰り返す。
  3. プレイヤーは砲台を左右に操作して弾を発射し、雑魚キャラや中型UFOを倒す。
  4. 筒にたまるのは4匹までで、5匹目が入ると下へ1匹が押し出されて落下する。筒にたまっている雑魚キャラを撃つと下詰めされ、筒の上から一匹減る。また筒と雑魚キャラの間にはわずかだが開きがあり、ここを弾が通ると、筒の上を横移動中の雑魚キャラを撃つこともできる(『インベーダー』でインベーダーの間をぬってUFOを撃ち落とすようなもの)。
  5. 床まで落下した雑魚キャラは衝撃波を出す。砲台は雑魚キャラに当たらなくとも、衝撃波に当たれば爆発して一回ミスとなってしまう。カミカゼの名はこれに由来する。
  6. 時々画面中央から中型UFOが降りてくるので、撃つと100,200,300,400,800点いずれかのミステリーポイントが入る。中型UFOは着地すると衝撃波が全体に広がって一回ミスになる(これはデモプレイ画面でも見ることができる)。したがってプレイヤーがミスせずゲームを続ける限り、中型UFOを撃ちのがすことはないが、撃つたび画面の中央に来なければならないので、雑魚キャラの破壊や回避に要する移動の邪魔となる。
  7. 雑魚キャラが100匹出て大型UFOの表示残数がゼロになると画面全体が止まり、大型UFOが右へ退避して1面終了。また新たな大型UFOが右から出てきて、ゲームが1から繰り返されるが、雑魚キャラの動く速度が速くなっていく。
  8. 砲台が全滅するとゲームオーバー。

関連作品[]

アストロインベーダー(Astro Invader)

ピンボール五大メーカーの一つ、スターン・エレクトロニクスのテレビゲーム参入作第一号として、アストロインベーダー(Astro Invader)のタイトルで、1980年8月にライセンス生産された。

『スペースインベーダー』ブーム時に日本バーリー社が出した『インベーダー』のコピーゲーム『アストロインベーダー』、およびデータイーストからセガを経由してピンボール事業を引き継いだ二代目スターン社(両社の社名とロゴは同じだが、初代スターンの社長の息子が二代目スターンを創業した)は無関係である。

国内メーカーと海外メーカのライセンスは、一部では特定のメーカー同士の結びつきも強く(タイトーとミッドウェイ、ナムコとミッドウェイ、ナムコとアタリなど)コナミから海外メーカへのライセンスは当初スターンのみだった。だが数年たつと、コナミから他の海外メーカーへのライセンスも行われ、スターンの独占ではなくなった。

ゲームの細部は国内版と一部異なる。

  • 大型UFOに書かれている名前が、LEIJACからSTERNに変わっている。
  • 放出する雑魚キャラは200匹。
  • 雑魚キャラが端に来てもすぐ落下しない。
  • 衝撃波が国内版より短い。
  • 中型UFO出現場所は左端・中央・右端の三ヶ所。

日本国内においては何種類かのエミュレーター基板が上陸した際、『Ultrarcade』に初代スターンのゲームがいくつか収録され、これで『アストロインベーダー』を遊ぶことができる。カラーリングが国内版と異なるが、『アストロインベーダー』のオリジナル基板の色が『カミカゼ』と同じか、『Ultrarcade』と同じかは不明。

ザイゴン(英語つづり不明)

アメリカのオムニビデオゲーム社とファーンクレーン社が出した、『アストロインベーダー』のコピーゲーム。両社は著作権違反で法的手続きが進められ、販売禁止命令を受けている。

アストロインベーダー(アルカディア (ゲーム機)版)

家庭用ゲーム機への移植 (ソフトウェア)。ゲームタイトルはカミカゼではない。比較的古いゲーム機のため、画面などの再現性はアーケード版と異なる。当時の同ゲーム機のテレビコマーシャルにも、ゲーム中の映像が登場していた。

エイリアン・フォール(ALIEN FALL)

『I/O (雑誌)』に発表された、PC-8001用の移植作品。投稿者は当時同誌の投稿常連だったスタープログラマー・芸夢狂人(鈴木孝成)。カラーリングやゲーム内容はほぼ忠実だが、PC-8001のグラフィックがアーケードと比べるとかなり荒かった事や、大型UFOの移動方向が常時左向き、65000点取ると強制的にゲームオーバーになる(プレイヤーの点数用ワークエリアを2バイトつまり65335点分しかとっていない)などが異なる。

「鈴木孝成#I/O連続投稿時代」も参照

外部リンク[]

  • KLOV(英語)
    • カミカゼ
    • アストロインベーダー


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