クソマンチ先生! 第1話 ものしりの恐怖事件

ページ名:クソマンチ先生 第1話 ものしりの恐怖事件

 

クソマンチ先生!〜(KPが泣くから)俺みたいになるな!〜

第1話『ものしりの恐怖事件』

著者:ぐらのら

 

これは、けものフレンズTRPGにおける、著者の実体験を通じてクソマンチの恐ろしさを知って貰い、同じ過ちを繰り返さないようにしよう(フリ)というレポートである。

 

今回は過去に私が『だいすきジャパリパーク』というルールで引き起こした、とある事件を書き起こそうと思う。

当時、だいすきジャパリパークは実際に卓としてプレイされていなかった事もあって、ルールが所々甘かった。

そんな中、最初の卓に私が招かれてしまった事が悲劇の始まりだった。

 

卓のメンバーに選ばれた私はルールを完全に把握しようとルールブックを何度も何度も繰り返し読んでいる内に、とある『ルールの脆弱性』を見つけた。

 

それを最大限利用した結果、『ものしりの恐怖事件』が起こってしまった。

 

 

何が起こったのか説明しよう。

まず前程として、だいすきジャパリパークにおいて、スキルやアイテムの効果は平均してそこまで高くない。

「無くても困らないけど、あったらちょっと便利かも」というバランスで調整されている。

そんな中、『ものしり』というスキルは、まんじゅう一個をコストに判定中のAPを10上げるという超強力なスキルだが、「知識に関する判定にしか使えない」という重い制限がある。

 

しかし、よく考えてみてほしい。

「この行動をするには、こういう知識があった方が上手くいきますよね」と言ってしまえば、それは「知識に関する判定」になり得てしまう。

おまけに、けものフレンズTRPGにおける舞台となるのはほとんどの場合アニメ1期の世界観。

かつてあった人の文明が衰退し、僅かな痕跡だけが残るような世界観において、知識を持つという事は一種のブレイクスルーである。

何かを調べる時や何かを作る時は勿論の事、重い物を動かす時なんかにも「テコの原理」や「車輪」という「現代においては当たり前の事」を提唱すれば、それは「知識に関する判定」となってしまう。

「知識に関する判定かどうか」というのは、結局の所はプレイヤーの主張次第でどうにでもなってしまい、特に何の枷にもならないのだ。

 

そして、実質使い放題の低コスト超強力スキルを使いまくった結果何が起きたかというと、APのインフレによるゲームバランスの崩壊である。

基本AP9の世界に、一人だけ基本AP9+『メガネ』3+『ものしり』10=実質基本AP22の化け物が紛れ込んでいるのである。

だいすきジャパリパークというルールは判定方法がブラックジャックというトランプゲームに似ているが、ブラックジャックのバーストラインが21の所に一人だけバーストライン50でプレイしているようなものである。

ここまで来ると、強制負けイベントでも無い限りはどんな判定でも楽々クリア出来てしまう。

 

しかも恐ろしいのはこれだけでは無い。

だいすきジャパリパークのルール上、自分の持っているスキルを自分以外の味方が行う判定にも使う事が出来るのである。

勿論『ものしり』も例外では無く、味方の判定にも低コストでAP+10をばら撒く事が出来る。

こんな凶悪スキルをフル活用した結果、シナリオがどうなったかはお察し頂きたい。

 

正直私もここまで酷い事になるとは予想出来ていなかったが、最終的にKPから「勘弁してください…」と泣きが入り、ルール製作者の人がPLにいた事もあって『ものしり』はすぐにエラッタが入る事となった。

 

 

しかし、まさかエラッタした後にあんな事になるとは誰が想像出来ただろうか…という話は、また今度書き起こすとしよう。

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