脚本:猫熊アザラシ
出演:
・ジェイ 役
未定
・メイア 役
未定
・ナレーション
未定
公開日:
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テーマ曲:
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歌詞URL:
作詞:リーヴリ
楽曲:suno
SE:廃ビル内、風の音が微かに響く。金属が軋む音
ジェイ:(低く鋭い声)
動くな、メア。……動いたら撃つ。
メア:(冷静に、やや皮肉っぽく)
冷静になれ、ジェイ。ここで撃ったら、俺たち二人とも終わりだ。
ジェイ:
俺"たち"?ずいぶんと白々(しらじら)しいな。それはお前がこの事件の黒幕でなければ、の話だろ?
メア:(笑いながら)
面白い冗談だな。俺も同じことを言おうと思っていたんだ。ジェイ、お前がこの事件にどれだけ深く関わっているのか、ずっと疑っていた。
ジェイ:(苛立ちを隠せない)
ふざけるな。現場に残された証拠は全てがお前の関与を示している。被害者の動きも、犯行時の状況も、冷静に照らし合わせれば説明がつかない。
メア:
証拠か。俺の持っているデータも、奇妙なことに同じようにお前を犯人だと示している。これがどういうことか、分かるか?
ジェイ:(短く息をついて)
……誰かが仕組んだ罠か。俺たちを疑心暗鬼にさせて、共倒れさせるため……?
メア:
その可能性が高いだろう。お互いを疑わせ、そしてお互いに排除させる。真犯人は自らの手を汚さずに、だ。……見事に乗せられたものだな。
ジェイ:
だが、気付いた。……つまり俺たちはここで終わらない。協力して真犯人を追い詰めるんだ。
メア:(一瞬の間、静かに)
……そうだな。だが、まだお前を完全に信用したわけじゃない。
ジェイ:
お互い様だ。俺たちが持つそれぞれの証拠を照らし合わせて、真実を引き出すしかない。
SE:銃を下ろす音が微かに響く。
ジェイ:(資料を取り出しながら)
これが俺の持っているデータだ。被害者のリスト、犯行現場の映像解析結果も含まれている。
メア:(自分の資料と照らし合わせながら)
……確かに一致している。だが、ここにある時間帯のデータが抜けている。これがもし、意図的に隠されているとしたら……?
ジェイ:
真犯人が情報を操作していると見て間違いないだろう。俺たちの捜査を混乱させるために……。
メア:(ふと銃を再び構えながら、カチャリ)
だが、ジェイ……一つ聞かせてくれ。お前が本当に無実なら、なぜあの夜、現場近くにいたんだ?
ジェイ:(驚き、しかしすぐに冷静を取り戻す)
俺が?……いや、生憎その夜は別件の調査をしていた。現場の近くにいたのは偶然に過ぎない。
メア:
偶然、か……?それにしては出来すぎていると、思わないか?
ジェイ:
何が言いたい?
メア:(冷たく、銃口をジェイに向けて)
ジェイ、お前を信じるのは無理だ。実は、俺にはもう一つ証拠がある。お前の通信履歴に、組織のデータベースから削除された痕跡がある。
ジェイ:(驚き、動揺しつつも必死に)
待て、それは何かの間違いだ!俺はそんなことを……。
メア:(冷徹に遮る)
間違いじゃない。これ以上、俺を欺こうとするな。俺はもう真実に辿り着いた。
>緊張が高まる音。沈黙が数秒続く
ジェイ:(焦りながらも必死に説得を試みる)
メア、冷静になれ!俺たちは嵌められているんだ。お前もそれを分かっているはずだ!
メア:(ため息をついて)
……残念だよ、ジェイ。本当に残念だ。だが、俺には任務がある。
ジェイ:(困惑しながら)
任務……?まさか、お前は……!
SE:銃声が響く。ジェイが崩れ落ちる音
ジェイ:(かすれた声で)
……メア……なぜ……。
メア:(冷静な口調で)
これが俺の真実だ。最初から、俺の任務はお前を排除することだった。
SE:外でサイレンの音が徐々に近づく。メアの足音が徐々に遠ざかる
ナレーション:
特殊捜査官としての誇り、信念、そして友情。全ては一発の銃声で終わりを迎えた。しかし、その闇は新たな物語の始まりを告げていた……。
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