常盤井家

ページ名:常盤井家
曖昧さ回避この項目では、亀山源氏一門について記述しています。藤原北家近衛家、あるいは西園寺家一門については「常磐井家」をご覧ください。

常盤井家の家紋

常盤井家(ときわいけ)とは、日本の宮家で、亀山源氏とも呼ばれる。二家ほど存在する。

目次

恒明流[]

亀山天皇の皇子の恒明親王が仙洞御所の常盤井殿[1]を相伝した宮家。以後5代の後裔が継承した。

それまでにも官名や居所名などを冠して、個人を「某宮」と称することはあったが、その邸宅や所領が子孫に相伝されて家として成立し、初代の当主が親王宣下を受け、家号としての宮号を世襲するという、世襲宮家の体裁を初めて整えた[2]

母の昭訓門院は亀山天皇の寵愛を受けたことで知られ、このため親王も厚く遇されて、将来は皇位につくことで定められ、亀山天皇の遺領である大覚寺領の多くを伝領した。しかし父が没すると、兄の後宇多天皇は皇位の継承を実行しなかったので、恒明親王はその機会を失ったまま、1351年(観応2年)に没した。

その後、全仁親王・満仁親王・直仁親王・全明親王・恒直親王と親王宣下を受けて宮家は存続したが、1552年(天文21年)8月の恒直親王死没記事を最後に、同家に関する記事は見られなくなる。

断絶により、大覚寺統の血統は途絶えた。

八条流[]

霊元天皇の皇子の作宮(さくのみや)の称号。元禄2年8月に名門八条家の尚仁親王が継嗣となる王子のないまま薨去した。名門八条宮の断絶を惜しんだ父帝の命によって、親王の継嗣として同年10月宮家を相続して、常磐井宮の宮号を賜る。

元禄5年(1692年)、作宮の死により断絶した。

脚注[]

  1. 母の昭訓門院瑛子(しようくんもんいんえいし)を経て、親王に譲られた。
  2. ただし、4代目の直明王から臣籍降下して、源直明を経て常盤井直明と改称した。

関連項目[]

  • 亀山天皇
  • 大覚寺統
  • 八条宮


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