劉信

劉信（りゅうしん）とは、漢の皇族・宗室・宗族および非皇族で、約８名ほど存在する（そのうちひとりは架空人物）。

1. 劉信 (羹頡王) ： 始祖大帝の劉煓/劉煜（執嘉）の孫、武哀王の劉纏（劉伯）の子で、代頃王の劉喜（劉仲）と高祖・劉邦の甥、劉達の父。父は早世したが、叔父の劉邦から羹頡侯に封じられた。叔父の韓王信討伐に従軍して、戦功を挙げて中郎将となった。従弟の太宗文帝（劉恒）の代になると、羹頡王に昇格された。
2. 劉信 (雲夷侯) ： 斉悼恵王の劉肥（劉邦の庶長子）の曾孫、哀王の劉襄の孫、文王の劉則の甥、斉孝王の劉将閭（劉将盧）の子、懿王の劉寿（劉壽）・博陽頃侯の劉就・被陽敬侯の劉燕・定敷侯の劉越・稻夷侯の劉定・山原侯の劉国・繁安夷侯の劉忠・柳康侯の劉陽已の弟、牟平共侯の劉渫[1]・柴原侯の劉代・高楽康侯の劉某[2]の兄。
3. 劉信 (前侯) ： 淮南厲王の劉長の孫、済北貞王の劉勃（淮南煬王の弟）の子、成王の劉胡・陰安康侯の劉不害・栄関侯の劉騫・周望康侯の劉何・陪繆（繆）侯の劉則の弟、安陽節侯の劉楽の兄。前侯に封じられた。
4. 劉信 (厳郷侯) ： 中宗宣帝（劉詢/劉病已）の曾孫、東平思王の劉宇の孫、東平煬王の劉雲の庶長子、東平王の劉開明・武平侯の劉璜の異母兄、東平王の劉匡の父。厳郷侯に封じられた。
5. 劉信 (汝陰侯) ： 長沙定王の劉発（成祖景帝（劉啓）の第７子）の庶子である舂陵節侯の劉買の末裔で、劉顕の子、劉賜の甥、更始帝の劉玄と斉武王の劉縯・世祖光武帝の劉秀の族子にあたる。
6. 劉信 (五代) ： 五代時代のトルコ系突厥沙陀部出身。後唐の列校である劉琠の末子、後漢の高祖の劉知遠・北漢の世祖の劉崇の弟。忠武節度使となった。
7. 劉信 (ベトナム) ： ベトナムの阮朝（グェン朝）初期の人物で、ベトナム南部のナムキ（南圻）にいた華僑の首領。1833年に明命帝（阮福晈）に対して、反乱を起こしたが鎮圧された。
8. 独孤信 ： 漢姓名は「劉信」、匈奴名は如願。トルコ系匈奴屠各（屠客）部独孤氏族の一門。独孤有居斤（劉有居斤）の孫、独孤初豆伐（劉初豆伐）の孫、独孤庫者（劉庫者）の子、独孤羅（劉羅）・独孤善（劉善）・独孤穆（劉穆）・独孤藏（劉藏）・独孤順（劉順）・ 独孤陀（劉陀）・独孤整（劉整）・独孤伽羅（劉伽羅）[3]の父、独孤纂（劉纂）・独孤武都（劉武都）兄弟[4]と独孤澄（劉澄）・独孤覧（劉覧）兄弟[5]と独孤机（劉机）・独孤斌（劉斌）・独孤某（劉某）兄弟[6]と独孤延福（劉延福）・独孤延寿（劉延寿）兄弟[7]の祖父、独孤修法（劉修法）・独孤修本（劉修本）・独孤修徳（劉修徳）兄弟[8]兄弟の曾祖父、独孤諶（劉諶）[9]と独孤挺（劉挺）[10]と独孤皛（劉皛）・独孤惲（劉惲）兄弟[11]の高祖父、独孤士衡（劉士衡）[12]と独孤儉（劉儉）[13]の６世の祖。おなじ匈奴系のトルコ系鮮卑宇文部が建国した北周に仕えた。
9. 劉信 (漢楚軍談) ： 『漢楚軍談』に登場する項羽の部将。項羽の命を受けて、漢の劉邦の父の劉煓/劉煜（字は執嘉、諡号は大帝）ら一家を捕らえるが、劉邦の部将の王陵配下の周吉・周利兄弟に討ち取られた。

脚注[]

1. ↑後漢末の兗州刺史の劉岱・揚州牧の劉繇兄弟の祖。
2. ↑劉沢（劉澤）の父。
3. ↑隋の楊堅（高祖文帝）の正室。文献皇后と諡された。
4. ↑ いずれも独孤羅の子。
5. ↑ いずれも独孤善の子。
6. ↑ いずれも独孤藏の子。
7. ↑ いずれも独孤陀の子。
8. ↑ いずれも独孤机の子。
9. ↑ 独孤修法の子。
10. ↑ 独孤修本の子。
11. ↑ いずれも独孤修徳の子。
12. ↑ 独孤諶の子。
13. ↑ 独孤斌の孫。

関連項目[]

• 漢
• 後漢
• ベトナム
• 屠各部

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