きまぐれオレンジ☆ロード

ページ名:きまぐれオレンジ☆ロード
曖昧さ回避この項目では、まつもと泉の作品について記述しています。戸松遥の曲については「戸松遥 first live tour 2011『オレンジ☆ロード』」をご覧ください。

恭介・まどか・ひかるのミステリアスで微妙な三角関係

まどか(クレパスバージョン)

きまぐれオレンジ☆ロード(きまぐれおれんじろーど)とは、まつもと泉の作品、およびアニメ作品である。

目次

概要[]

『週刊少年ジャンプ』(集英社)で1984年15号から、まつもとの病気による休載を繰り返して[1]、1987年42号まで全156話が連載された[2]。また、『スーパージャンプ』1996年10号に特別編157話「パニックin 銭湯!の巻」が、『週刊プレイボーイ』1999年44号に158話「ほんでもって とーめー恭介!の巻」が掲載された。単行本はJC(ジャンプコミックス)版全18巻・愛蔵版&文庫版全10巻が刊行されている。

ストーリー[]

超能力一家の長男の春日恭介は、父の隆、双子の妹まなみとくるみの4人家族である。恭介は超能力が使えること以外は、平凡な普通の中学生である。

超能力は春日家のみの秘密のため、超能力が周りに知られるとそのたびに春日家は転校を繰り返していた。くるみが以前の中学校で100メートルを3秒で走ったために、春日一家が7度目の転校をした場面から物語は始まった。

春4月に7度目の転校で引っ越した街を散策していた恭介は、赤い麦わら帽子をかぶった少女の鮎川まどかに出会い、一目惚れをした。だが後日になり、恭介が妹たちと登校すると、まどかは私立高陵学園中等部の札付きの不良少女で男子からも恐れられている同級生と知った。校内でまどかと再会した恭介は、まどかからと出会った態度と異なり、不良っぽく初対面であるかのような態度をとった。まどかに戸惑った恭介にとっては最悪の再会となった。それでも、お互いに次第に惹かれあっていった。

同時に、まどかとは姉妹のような仲で同じく不良の檜山ひかるは、人気のない放課後の体育館で、バスケットボールを超能力を使って超ロングシュートを決めた恭介を目撃してしまい、一目惚れしてしまう。以降のひかるは積極的に恭介にアタックをした。それを察したまどかは、姉心からひかるを応援する対応を取った。恭介としてはひかると付き合っているつもりはないが、積極的なアタックを続けるひかると元来が優柔不断である恭介を見て、小松・八田ら同級生たちからは次第にカップルとして認知されてしまう。それでも心の中ではまどかに惹かれる恭介で、同時にまどかも、次第に恭介と二人きりの時は友達以上、恋人未満のような曖昧な態度で接して、恭介とひかるの様子を見るたび怒った態度を恭介だけにひそかに見せるようになった。

このように3人の関係はミステリアスで微妙な三角関係へと発展してしまったのであった。

原作について[]

連載当初のキャッチコピーが「POP&LITE」であったことで、可憐な絵柄と優柔不断な主人公が出てくるラブコメ調ストーリーは、1983年当時『週刊少年ジャンプ』で打ち切られる形で連載終了した江口寿史の『ストップ!! ひばりくん!』の路線を引き継いだ作品であった。これはまつもとの担当だった高橋俊昌と鈴木晴彦(クンタ鈴木)[3]の好みと編集方針が、まつもとの持つポップ志向と合致したためである。高橋は当時の『週刊少年ジャンプ』においてほぼ同じ路線であった鳥山明の『Dr.スランプ』の担当であった鳥嶋和彦(Dr.マシリト)と並んで、数少ないラブコメ作品の推進者であった。本作はたちまち人気を博して、当時大ブームだったラブコメを好む若い読者を『週刊少年ジャンプ』へ引き付けることに成功した。

連載中の画力の向上から、第1巻~18巻までで絵が大きく変わっているのも本作の特徴である。

まつもとは、連載中に原因不明の体調不良に度々襲われるようになり[4]、長期休載を余儀なくされたことがあった。休載前と連載再開後の一時期ではキャラクターによる絵柄が大きく異なるため、当時のアシスタントだった萩原一至が作画を担当していたという噂があった。その真相は実際にまつもとが執筆不能となったときに一時的に萩原が作画を担当したのであり、また萩原も連載終了前にまつもとのスタジオ『WAVE STUDIO(ウェーブ スタジオ)』を卒業して独立し、まつもと本人もこの噂を公式ファンブック内でこのことを否定するコメントをしている。なお、まつもとの体調不良の原因は2004年に幼いころの交通事故の後遺症による脳脊髄液減少症であったことが判明している。

単行本化にあたっては、かなり加筆修正をされている。特に最終巻と最終話は大幅に修正をされている。さらに愛蔵版発行時にも加筆修正をされており、連載時・JC(ジャンプコミックス)時、愛蔵版以降は最終回が全て違っている。愛蔵版や文庫版では連載より年月がすぎた時の加筆修正であるため、連載終了時のキャラクターの絵柄がかなり異なっている。

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まどかとひかる

登場人物[]

※ 声の項目はテレビアニメ版/ジャンプ・スペシャルアニメ・大行進版/ラジオドラマ版の順。なお、1人しか記載されていない場合はテレビアニメ版のキャストとする。

春日恭介(かすが・きょうすけ)声 : 古谷徹/水島裕/堀川亮(堀川りょう)1969年11月15日生まれ。本作の主人公であり、超能力一家・春日家の長男。ごく普通の男子に見えるが、超能力者である。まどかのことを「鮎川」と呼んでいる。以前通っていた学校で、妹の超能力が周りの同級生たち知られてしまうたびに引越を繰り返して、高陵学園中等部3年に転校してきた。転校後の初登校前日に長く続く階段でまどかに出会い、一目惚れした。優しい性格だが優柔不断でもあり、それが本作特有の三角関係を長引かせることになる。基本的に優柔不断だが時には男らしく決めることもあるタイプ。恭介の周辺の人物にはトラブルメーカーが多く、よく自身が振り回されたり、まどかとの仲を無意識または意識的に邪魔されることが多い。どちらかというと勉強やスポーツは苦手である。酒が飲めなく下戸であるが、飲酒すると酒癖も人一倍悪くなる傾向がある。後に現在のまどか・ひかるの外見的要素を形成した張本人だということが明らかにされた。使える代表的な超能力は、サイコキネシス(念動力)・テレポーテーション(瞬間移動・人・物)・クレヤボヤンス(遠隔透視)・プレコグニション(予知夢)・ヒュプノシス(自己催眠)・タイムワープ(過去・未来[5])など。自分自身や他人がピンチになると、これらの超能力を使って乗り切ってしまうことがある(かえって裏目に出ることもある)。このようにさまざまな超能力が使えるが、テレパシー(精神遠隔感応)は使えず、また他人の心を読み込むことはできない。基本的に春日家が超能力者だということは世間に知られてはいけない秘密事である。最終的にはオーディションで歌を披露したことが原因で高校を中退してしまうまどかを案じて、ひかりにまどかとの交際が知られてしまい、ひかりに頬をひっぱ叩かれた。その後、大学に進学してアメリカ留学から帰国したまどかと再会するが…「パニックin 銭湯!の巻」では、銭湯の前でひかると頭をぶつかって(小松が恭介を押し倒して挨拶したのが要因)、お互いの人格が入れ替わってトラブルに見舞われた。鮎川まどか(あゆかわ・まどか)声 : 鶴ひろみ/島津冴子/桜井智(櫻井智)1969年5月25日生まれ。本作のヒロイン。初登場時は、高陵学園中等部3年。恭介のことを「春日くん」と呼んでいる。ロングストレートヘアのミステリアスな美少女で、恭介とはクラスメイト。性格は大人っぽく落ち着いているが、つかみ所がなく若干きまぐれなところがある。同時に喫煙もしていた[6]。喫茶店の「abcb(アブカブ)」でアルバイトをしている。歩けば道行く人が振り返り、アイドルタレントの早川みつるに「芸能人にも存在しない」と認められるほどの顔もスタイルも抜群の美少女だが、学内ではケンカが強い不良として恐れられていて孤高に近い存在である[7]。しかし、ケンカをするときに、力にものを言わせ自分より弱い者を苦しめたり、それを楽しむ者に対しては容赦なく懲らしめることがあり、彼女の優しい性格の部分である。だが、恭介と出会い徐々に本来のやさしさを取り戻す。恭介に好意を持つようになるが、妹のように可愛がるひかるも恭介に好意を持ってしまい、二人の間で悩まされることになる。ただし、まどかは意外と独占欲が強く、かなり嫉妬深く、自分以外の女(主にひかる)が恭介と一緒にいると、途端に不機嫌になって恭介にそっぽを向いてしまうところがある。容姿端麗で、頭脳明晰でスポーツ万能で、成績はトップクラス。同時に料理・裁縫などが上手で、さらに英語も堪能で、非常に高い音楽的素養を持ち、歌がうまくピアノも弾けるという、ほぼ完璧に近い多方面への才能を持つ。気が強く自立心があるが、その反面、幽霊や怪談などのオカルトが苦手という一面を持っている。実は令嬢であり、資産家でもある音楽家の両親はアメリカのワシントン州シアトルに住んでおり、年の離れた姉と2人暮らし。姉が結婚してからは一人で大きな洋館に住んでいる。幼い頃はトレーナーに半ズボン・ショートカット・サッカーボールが友達というようなボーイッシュな外見であったが、ある人物[8]と出会ったことがきっかけで、その人物に真っ赤な麦わら帽子をプレゼントされて、女の子らしい服を着るようになり、女の子らしく振る舞うようになっていった。最終的にはオーディションで歌を披露したことや、彼女の歌を評価した早川みつるによるスカウトなどが原因で高校を中退して、両親がいるアメリカに留学するために渡米してしまったが…彼女のモデルは著者のまつもとによると、当時『少女A』を歌っていた中森明菜である。さらに「鮎川まどか」の名前は、『シーナ&ザ・ロケッツ』の「鮎川誠」および、『ダディ竹千代&東京おとぼけCats』のボーカル「さんままどか」に由来する。また、同じくまつもとの作品である『せさみ☆すとりーと』の江崎知世子は、まどかに似たミステリアスなキャラクターである。檜山ひかる(ひやま・ひかる)声 : 原えりこ/小粥よう子(日比野朱里)/今井由香1971年11月15日生まれで、恭介と誕生日が同じである。初登場時は、高陵学園中等部1年。右目下にある「泣きボクロ」とボーイッシュな栗色ショートヘアが特徴の底抜けに明るい性格の少女。恭介・まどかとは2学年下でまなみとくるみの同級生。まどかの幼なじみであり、一人っ子であるため[9]、まどかを姉のように慕っている。恭介が一人でいる体育館の中で超能力使ってスーパーロングシュートを決める姿を偶然見かけたことで、彼をスーパースポーツマンという誤解から恭介に好意を抱くようになる。彼女の恭介へのアプローチも非常に積極的で、所構わず恭介に抱きつく。恭介とまどかがひそかに惹かれあっていることは全く気づいていない。まどかと見た目も性格も正反対のタイプであり、単純素直で明朗活発、場を明るくするムードメーカーなところもある。勉強はあまりできず、くるみとよく比較され、二人で追試を受けたこともある。歌は音痴である。まどか同様に最初はタバコを喫う不良だったが、恭介に出会ったことで時々は不良っぽい言動は出るが、徐々に改心した。その明るい性格から小松や八田とくるみなどの恭介の周辺人物からも気に入られ、受け入れられている。幼少のころは女の子らしい服装にスカート、肩までのセミロングなどかわいらしい外見であったが、ある人物[8]と出会ったことがきっかけで、ショートカットのボーイッシュへと変わっていった。最終的には恭介がまどかのことが好きであることを知ってしまい、パニックを起こしてしまった。しかし、勇作と原田から告白され振っ切れた。まどかが渡米する際に恭介の頬をひっぱ叩いて、けじめをつけた。「パニックin 銭湯!の巻」では、銭湯の前で恭介と頭をぶつかって(小松が恭介を押し倒して挨拶したのが要因)、お互いの人格が入れ替わってトラブルに見舞われた。春日まなみ(かすが・まなみ)声 : 富沢美智恵/ - /宮村優子恭介の2学年下の妹の1人で超能力者。くるみの双子の姉で容貌はほぼ似ている。双子の妹のくるみとミーハーに騒ぐこともあるが、基本的に性格は正反対で、常識人でしっかりしている。誰にでも優しく接して、母親がいない春日家の母親代わりで家事は全部一人でこなしている。ただし、そういう生活に窮屈さを感じて、父と兄のすすめで変装して一人で街へ遊びに行ったことがある。髪型はポニーテールでメガネをかけている。成績はやや優秀なほうである。兄思いで、兄がまどかのことを好きであることを唯一知っている。春日くるみ(かすが・くるみ)声 : 本多知恵子 / - /本井英美恭介の2学年下の妹の1人で超能力者。まなみの双子の妹で容貌がほぼ似ている。双子の姉のまなみとは性格は正反対で、おてんばで子供っぽく、好奇心旺盛である。同時に春日家の問題児で、何度も恭介やまなみを振り回しトラブルを起こし、特に兄の恭介とケンカをすることが多く、プロレスの技で恭介に勝つことが多い。春日家の引越の要因を作った張本人でもある。催眠術も使い、主に兄の恭介にかける。髪型はセミロング。家事炊事の腕前はイマイチで、シチューを作る時に野菜を切らずにそのまま入れてしまうほどである。彼女のせっかちな性格上、すぐに超能力を使ってしまう。春日隆(かすが・たかし)声 : 富山敬恭介の父で写真家。初登場時は40代。双子のまなみ・くるみが産まれた直後に妻のあけみを亡くし、男手1つで3兄妹を育てた。恭介ら一家の超能力は亡妻のあけみから遺伝したものであり、隆にはその能力はなく、非常に温和な性格。ただし、子供が超能力などで見過ごせないやんちゃをしたときには叱咤するなど、叱る時はビシッと叱るタイプである。仕事は風景専門のカメラマンであり、特に女性は被写体にしない主義だが、まどかやひかるにモデルを頼んだこともあった[10]。若いころに富山県?にカメラを風景を写したときに、崖から落ちてあけみと出会い、お互いに惚れあうがあけみの父(恭介たちの母方の祖父)に猛反対され、ウィスキー用の氷を条件付きで交際を認められるために、季節が夏であり険しい山麓にしかない雪氷を取るために挑戦したが、陰からあけみの支えで成功して、ふたりは結婚をした。春日あけみ(かすが・あけみ)声 : -恭介の母で、隆と結婚して、双子のまなみ・くるみが産まれた直後に逝去した。若いころに隆と出会い、父に猛反対されるも、結果的には交際して結婚した。おじいちゃん声 : 緒方賢一姓名は不明。恭介の母方の祖父で山奥の田舎(富山県?)で暮らしている。性格はお茶目で、外孫の恭介がまどかたちを連れて遊びに行くことが時々ある。田舎でくらしているせいか、超能力を日常茶飯事に使うことに慣れてしまっているため、うっかりまどかたちの前でも使ってしまい恭介は苦労する。使える超能力の種類はほぼ全能で、力も強力、恭介がコントロール出来ない時間移動も自由に使いこなす。娘のあけみが若いころに、隆と出会ったときには、交際・結婚に猛反対したが、結局はあけみの情熱に押されて、しぶしぶ認めた。著者のまつもとの『せさみ☆すとーりーと』に登場する不二家昆平にやや似ており、昆平が老人になった容貌と想像すればわかり易いキャラである。おばあちゃん声 : 鈴木れい子姓名は不明。恭介の母方の祖母。夫同様に超能力が使え、やはり能力は強い。夏休みに恭介とまどかがある離島に向かったときに、超能力を使って阻止したことがある。小松整司(こまつ・せいじ)声 : 難波圭一/ - /岩田光央恭介のクラスメイトで悪友。ニキビ顔で天然パーマで、非常に明るい性格。スケベで、学園の女子生徒の情報にやたら詳しい。兄がおり、その兄はくるみに惚れて誘うが、くるみの超能力で池に落とされてしまった。悪友である八田とともに度々くるみやまなみにアプローチをかけるが、ほとんど相手にされない。基本的にまどかを不良と見ていた[11]。学校の昼食時に販売される「幻のカツサンド」が大好物である。幼少期は成績優秀であり、同年代の女の子にももてていたが、ある事がきっかけが元で序々に今の性格になってしまった。モデルは著者のまつもとの中学~高校時代の親友である。八田一也(はった・かずや)声 : 龍田直樹/ - /山崎たくみ恭介のクラスメイトで悪友。メガネをかけて、ポッチャリした体型をしている。小松とつるんでおり、小松同様にスケベで、まどかを不良と見ていた[11]。ちなみに『週刊少年ジャンプ』連載時にはまつもとの同姓同名のアシスタントがいた。『新きまぐれオレンジ☆ロード』では八田和也の名で人気漫画家になっている。松岡先生(まつおか・せんせい)声 : 塩沢兼人高陵学園の教師。恭介たちの中学3年時の担任を務めた。マスター(ますたー)声 : 屋良有作/ - /三陽五郎(會川昇)まどかのバイト先である喫茶店の「abcb(アブカブ)」のマスター。初登場時は30代。天然パーマで口髭と顎鬚をたくわえている。妻子がいる。恭介とまどかの気持ちを察していて、二人を陰ながら応援している。まどかにとっては、父親代わりな面もある頼れる大人の男性。最終的にはまどかがオーディションで歌を披露したことが原因で高校を中退して、両親がいるアメリカに渡米しようとしたときに、学校に乗り込んで中退させないように説得した。火野勇作(ひの・ゆうさく)声 : 菊池正美/山田栄子/上田祐司(うえだゆうじ)初登場時、高陵学園中等部1年。空手2段。天然パーマで、多少は小松と容貌が似ている。まどかとひかるの幼なじみであり、ひかるの同級生。小学生のときにいじめに遭うと助けてくれたひかるに好意を抱いている。そのために空手を習って、同級生から恐れられるようになった。ひかるが熱をあげる恭介をやたらとライバル視する。恭介より年下だが、彼に対する先輩意識はなく、常に「春日!」と呼び捨てしている。男と女の関係については、ほとんど知らないうぶなお子さまの一面もある。最終的には、同じくひかるに惚れた原田とケンカをしたが、恭介に振られたひかるを原田とともに改めて告白した。一弥(かずや)声 : 坂本千夏/三田ゆう子/ -姓は不詳。恭介の母方の従弟であかねの弟。超能力者。顔、髪型は恭介と瓜二つであり、外見は子供のときの恭介と言われても通用するほどである。しかし、性格は大人びいていてエッチな少年。恭介には本来のマセた態度で接するが、まどかたちの前では猫をかぶり年相応のキャラを演じる。恭介の超能力に加え[12]、恭介には使えないテレパシーの能力を持ち、その他の超能力の威力も恭介よりかなり強い。テレパシーによって恭介やまどかの気持ちをある程度わかっているため、その仲を進展させようと余計な世話を焼いたり、自分勝手な都合でトラブルを起こす要因になることが多い[13]。ちなみに、著者のまつもと泉の本名が「守嶋一弥」である。あかね声 : 松井菜桜子姓は不詳。恭介の同年の母方の従姉妹で一弥の姉。男勝りな性格。超能力者で、変身能力を持つ。変身能力は、任意のターゲットに対して催眠術をかけ自分を別の人間に見せる[14]という独特の能力である[15]。弟の一弥と同じく登場の度にトラブルを起こす。ただし一弥と違いテレパシー能力はないため、恭介やまどかの気持ちを知らず、勝手に恭介とひかるをくっつけようとしたり、余計な世話を焼いたりしてトラブルの要因になる。同時にレズの気があり、同性のまどかに惚れている[16]。ジンゴロ声 : 緒方賢一アニメと続編小説のみに登場するオリジナルキャラクター。春日家の飼い猫。一家(大抵はくるみ)の超能力の被害に遭うことが多い。外見は太った白地に茶色のブチ。好物はフライドフィッシュ。寝る時は恭介のベッドで寝ている。別れた母猫を恋しく思っている。広瀬さゆり(ひろせ・さゆり)漫画のみに登場する。ツインテールの美少女で、自分の外見に誇りをもっている。趣味は美男子ハンティング。男の目が全員自分に向いていないと気がすまない性格。裏ではタバコを吸い、舎弟を自分の都合で利用したりと不良で腹黒い性格をしているが、男の前だと本来の性格を隠し猫をかぶってぶりっ子を演じるため、ほとんどの人間には本性を知られておらず男たちからモテている。まどかの噂を聞いて一方的にライバル視し、まどかばかり見ていて自分に目を向けない恭介をハンティングのターゲットにする。かなりのトラブルメーカーであり、能動的にトラブルを起こすタイプである。鳥羽達郎(とば・たつろう)漫画のみに登場する。恭介たちの学校に赴任してきた、学校出たての若い保健体育の先生。ひかるの従兄であるが、ひかるやまどかには嫌われている。女生徒に人気があるハンサム&イケメンであるが、性格は何かとそそっかしく優柔不断である。お坊ちゃん育ちで世間知らずの奥手。幼少より両親にエッチなものから遠ざけられ、男女の営みのことも知らないほどである。授業で使う保健体育の教科書の生殖に関する項目は、両親によって「赤ちゃんはコウノトリが運んできます」と書かれたページに差し替えられている。足はまどかよりも速く100mを10秒台で走るなどスポーツは万能である。最終的にはまどかがオーディションで歌を披露したことが原因で高校を中退することを却下するなど、まどかのことを擁護している。杉ひろみ(すぎ・ひろみ)漫画のみに登場する。高校1年生の秋、恭介たちのクラスに転校してきたクラスメイト。ショートカットの活発な女の子。恭介とは転校する前にいた中学校でも一緒で。その頃のロングヘアーであった。恭介の過去のエピソードをクラスで暴露するなど、悪友と呼べる存在。初登校時は前の学校の制服と思われる服装でその後はセーラー服を着用している。原田真一(はらだ・しんいち)漫画のみに登場する。リーゼントヘアで不良っぽい外見であり、女生徒から人気がある。ひかるのことが好きで、勇作とはライバルだが殴り合いのケンカはいつも勇作に負けている。最終的には、再び勇作にケンカを挑んだが、恭介に振られたひかるを勇作とともに改めて告白した。著者のまつもとの『せさみ☆すとーりーと』に登場する不二家昆平の若いころやや似ている。早川みつる(はやかわ・みつる)声 : 松本保典漫画・OVA・続編小説に登場する。本名は早川和人。女性に人気抜群のアイドルタレント。かなりナンパな、女ったらしで知られているが、根は真面目である。あるときに恭介とぶつかって人格が交換してしまった。恭介の体で、まどかを見て、これを狙っていたこともあったが、恭介の人格を持ったみつるによって阻止された。まもなく恭介によって元の体に戻り、高校の放送部に在籍していたときの同級生で恋人のしおりと再会して、涙を流すしおりに対して「泣くなよ。バカだなあ…しおりは」と言って、これを慰めた。後にまどかに音楽才能を見出し、バーで彼女に対して「女モーツァルトくん」と呼んで、芸能界に誘ったことがある。島津しおり(しまづ・しおり)[17]声 : 水谷優子みつるの同級生で恋人。しかし、会えばみつるのスキャンダルに繋がるので、会いたくても会えずにいる日々に寂しさを募らせていた。しかし、恭介の人格を持ったみつるに手引きによって、元の人格に戻ったみつると再会して涙を流した。

キーとなるアイテムや場所[]

作中、いくつかの小道具が、それぞれの思い出や関係に影響している。ここではその中でも特に象徴的なものを記述する。

真っ赤な麦わら帽子全編を通して、恭介とまどかの思い出となる、麦わら帽子。まどかにとって、初恋の人にもらった大切なものであり、恭介にとって、まどかとの出会いを象徴する帽子である。100段階段本シリーズの最初と、最後に描かれた階段。実在するのかは明らかにされていない(100段をやや超える似た外観を持つ階段は神奈川県横浜市緑区と保土ヶ谷区の区境に実在するが関連は不明ではある。しかし、OVA第2話で、鮎川家の住所は神奈川県横浜市という描写あり)。ジャンプビデオの特典映像には、原作者のまつもと泉の原稿の仕事風景のイメージビデオが挿入されているが、階段のイラストの原稿のとなりに参考にした階段の写真がある。 %E9%AE%8E%E5%B7%9D%E3%81%BE%E3%81%A9%E3%81%8B.jpg

真っ赤な麦わら帽子をかぶった少女時代のまどか

小説[]

著者 : まつもと泉(作画)/寺田憲史(脚本)

  • 新きまぐれオレンジ☆ロードそして、あの夏のはじまり(1994年刊行)
  • 新きまぐれオレンジ☆ロードII ピラミッド殺人ミステリー(1995年刊行)
  • 新きまぐれオレンジ☆ロードIII まどかのシークレットメモリー(1997年刊行)[18]

テレビアニメ[]

1987年4月6日から1988年3月7日まで、毎週月曜日19:30 - 20:00で、日本テレビおよびその系列局にて放送された。

スタッフ監督 : 小林治 シリーズ構成 : 寺田憲史 キャラクターデザイン : 高田明美 音楽 : 鷺巣詩郎 製作 : 東宝/スタジオぴえろ 放送局 : 日本テレビおよび系列局 放送期間 : 1987年4月6日 - 1988年3月7日 話数 : 全48話
  • エピソードのほとんどが原作同様、一話完結型のストーリー構成である。
  • 各ストーリーは原作をなぞってる回が多いが、個々のエピソードを大きくアレンジされたもの、二つのエピソードを組み合わせた回もある。
  • アニメと原作で、大筋にはあまり影響しないが異なった設定がいくつかある。

本作のヒロインの鮎川まどかは『アニメージュ』誌主催、読者人気投票により決定する「第10回(1988年)アニメグランプリ」女性キャラクター部門で1位を飾った。1987年の『アニメディア』(学研)の女性キャラ人気投票で1位に輝いている。さらに『アニメージュ』では放送終了後も何回もランクインされていた。

主役の春日恭介を演じた声優の古谷徹は常々、今まで演じた中で最も気に入っている作品とキャラクターに、本作と春日恭介を上げている[19][20]。まどか役の鶴ひろみも同様に鮎川まどかに入れ込んで、同じ髪型にするほどのお気に入りだったという[21]

放送中には、毎月1日と15日に内容が更新されるテレホンサービスがNTTによって実施されていた[22]

日本国外でも放送が行われ、フランスではアニメが『Max et Compagnie』のタイトルで放送された。吹き替えに伴い登場人物は現地の名前に置き換えられている(恭介→Maxime、まどか→Sabrina、ひかる→Pamela、など)[23]

アニメでは以下の設定が原作と異なっている。

  • アニメではマスコット的キャラにもなっている、ジンゴロという太ったネコが春日家に飼われている。
  • アニメの放送の一年間は、恭介・まどかが中学3年生の設定である(OVAは高校時代)。
  • 主要キャラクターのうち、広瀬さゆりが登場しない。あかねはOVAのみの登場。
  • まどかがケンカのときにピックを投げて武器にする事があり、ピックを収納するベルトを持っている。そのためなのか、昔のまどかを知っている不良から「ピックのまどか」と呼ばれることがある。
  • まどかがサックスを吹くシーンが度々登場する。それはまどかの心情を描いていたが、後半には見られなくなった。寺田憲史いわく「サックスを吹いているシーンで視聴率が明確に下がる」[24]という。
  • 原作ではまどかの家は大きな洋館だが、アニメでは普通の洋風の家になっている。

長らくLD版とVHS版のみの発売であったが2007年2月23日にテレビシリーズをニュープリント・ニューマスターし、全話収録したDVD-BOX『きまぐれオレンジ☆ロード The Series テレビシリーズ 』が発売された。

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幻の『きまぐれオレンジ☆ロード』(左上にひかるの兄の「檜山研二」が登場している)

第1期(1989年)[]

  • 白い恋人たち(1989年2月15日レンタル開始、3月1日セル開始)
  • ハワイアン・サスペンス(1989年3月15日レンタル開始、4月1日セル開始)
主題歌オープニングテーマ : 「鏡の中のアクトレス」作詞・作曲:中原めいこ/編曲:西平彰/歌:中原めいこエンディングテーマ : 「Dance in the memories」作詞・作曲:中原めいこ/編曲:西平彰/歌:中原めいこ

第2期(1989年)[]

  • 吾輩は猫であったり おサカナであったり(1989年12月27日)
  • ハリケーン! 変身少女あかね(1990年2月1日)
  • 恋のステージ=HEART ON FIRE! 〈春はアイドル!〉(1990年5月1日)
  • 恋のステージ=HEART ON FIRE! 〈スタア誕生!〉(1990年7月1日)
※ 日付はいずれもビデオリリース日主題歌オープニングテーマ - 「チューズ・ミー」作詞:SHOW/作曲:和泉一弥/編曲:鷺巣詩郎/歌:坪倉唯子エンディングテーマ : 「ときどきBlue」作詞:澤地隆/作曲・編曲:鷺巣詩郎/歌:橘友賀(うちやえゆか)挿入歌 : 「風のまなざし」作詞:SHOW/作曲・編曲:鷺巣詩郎/歌:坪倉唯子(恋のステージ=HEART ON FIRE! 〈春はアイドル!〉&〈スタア誕生!〉)

第3期(1991年)[]

  • 思いがけないシチュエーション(1991年1月18日)
  • ルージュの伝言(1991年1月18日)
主題歌オープニングテーマ : 「チューズ・ミー」作詞:SHOW/作曲:和泉一弥/編曲:鷺巣詩郎/歌:坪倉唯子エンディングテーマ : 「もうひとつのイエスタデイ」作詞:湯川れい子/作曲:小田裕一郎/編曲:入江純/歌:和田加奈子

劇場版アニメ[]

あの日にかえりたい[]

1988年10月1日に東宝系で公開。

これまでの軽いラブコメタッチの作風と違い、超能力が一切出てこない、真面目で重くシリアスなタッチの三角関係の模様が描かれている。

原作者のまつもと泉は本作を酷評しており、「まどかなら、ひかるのことを考えて立ち去るはずでしょ?」と辛辣にコメントし、自らのウェブサイトでも「原作から離れたパラレルワールドと考えてほしい」と記述している。一方、恭介役の古谷徹にとっては一番好きなエピソードで、恭介の行動にも共感したと述べている[25]

ビデオ・LDは発売されたが、DVD化はされていない。ただし、日本国外では既にDVD化済みであり、英語版やフランス版などが発売されている。

ストーリー(あの日にかえりたい)[]

原作ともテレビアニメとも異なる、恭介、まどかの大学受験の時期を中心に描かれたもう一つのストーリー。高校の卒業も迫り、恭介・まどかは受験勉強に、ひかるは、卒業イベントのための稽古に明け暮れていた頃、ふとしたきっかけで、恭介とひかるは、初めての事故ではないキスを交わす。そのときから、三人でいることが当たり前だった恭介、まどか、ひかるの間に変化が訪れていく。

鮎川まどかは、春日恭介が超能力者である事を知っているかどうか不明。そもそもこの作品中には(回顧シーンを含めて)超能力を使ったり、超能力が話題になるシーンが全くない。

新きまぐれオレンジ☆ロード[]

1996年11月2日に東宝系で公開。正式タイトルは『新きまぐれオレンジ☆ロード capricious orange road そして、あの夏のはじまり』。

小説『新きまぐれオレンジ☆ロード』を映画化した作品。鮎川まどかは、春日恭介が超能力者である事を知っている設定になっている。

作画監督がこれまでのテレビシリーズ、OVAシリーズからが変更になり、これまでのアニメとは全くキャラクターの絵柄が異なるアニメになっている。

ストーリー(新)[]

1994年22歳になった恭介は学生カメラマンとして、東欧のボスニア内戦の現場に行っていた。そこで事故に遭ってしまう。同じときに、3年前の19歳の恭介が交通事故に遭ってしまいその衝撃で19歳の恭介の魂が22歳の恭介を時のない空間へと飛ばしてしまい、19歳の恭介も3年後の世界へタイムワープしてしまう。その3年後の世界で20歳になったひかると再会。まどか・恭介・ひかるの三角関係が再び…

その他映像作品[]

VHS、またはVHS・LDで発売された映像作品。DVD化はされていない。

  • ベストセレクション(1988年2月21日)

テレビシリーズから人気の高かった3作品をセレクトしたVHS化された作品。

収録話

  • 第1話「転校生! 恥ずかしながら初恋します」
  • 第12話「アメリカ留学! さよならまどか」
  • 第19話「二人の体験! 禁じられた恋の島」
  • 七夕スペシャル(1987年11月21日)

1987年7月6日に放送された特番(これまでの総集編)をVHS化した作品。

  • 二人の恋のレパートリー(1988年9月10日)
  • 『きまぐれオレンジ☆ロード』のミュージッククリップ集。それぞれの曲のイメージに近いアニメの名場面に、複数のボーカル入りの曲のせたミュージッククリップが12曲が入った作品。
  • LD化とVHS化された作品。この作品でしか聞けない、恭介とまどかの独白の声も挿入されている。

少年ジャンプ・スペシャルアニメ[]

1985年、「ジャンプ・スペシャルアニメ・大行進イベント」用として製作された、きまぐれオレンジ・ロードの初のアニメーション。その後のテレビ版・OVA版・劇場版とはキャスト、スタッフともに異なる部分がある。

作画監督はテレビ、OVAシリーズと同じ高田明美であるため、その後のテレビシリーズ、OVAシリーズとキャラクターの絵柄の差異は少ない。

イベントは全国を行脚する形で行なわれ、イベント後各地の放送局で放送され、後にレーザーディスク、ビデオの発売も行なわれた。また、このアニメのサントラ盤で原作者のまつもと泉がドラムを実際に演奏している曲がある。

1989年8月16日にVHS化された。本編の後に特典映像が入っており、原作者のペン入れなどの仕事風景、鮎川まどかをイメージしたであろう実写の女性の映像と漫画原稿の恭介がリンクした映像が挿入されたイメージビデオが収録されている。

ストーリー(スペシャルアニメ)[]

夏休みに沖縄に来たエピソードで、恭介・まどか・ひかる・一弥・勇作が登場している。ストーリーの内容はほぼ原作のエピソードをなぞっているが、場所設定が原作では冬にスキーに行くストーリーなのに対し、このアニメでは夏のストーリーに変更された。なお、この原作のエピソードは後の「TVアニメシリーズ」でも映像化され、そちらは原作通りの冬のエピソードで放映された。

ラジオドラマ[]

1995年10月8日から1996年4月6日にかけ、脚本家の會川昇によって『きまぐれオレンジロードOriginal』がラジオドラマ化された。1995年から1996年にビクターエンタテインメントによって全5巻のCDとして発売された。ラジオメインパーソナリティは岩田光央と宮村優子。ラジオのゲストでは、原作者のまつもと泉がゲストで登場したこともある。

ゲームソフト[]

きまぐれオレンジロード〜夏のミラージュ〜1988年、マイクロキャビンより発売。PC-9801シリーズ・PC-8801シリーズ・MSX2。アドベンチャーゲーム。3.5インチのフロッピーディスクで提供された。ゲームのために新たに用意されたストーリーであるが、原作の有名な場面もふんだんに盛り込まれている。ゲームの難易度は高くないが、広瀬さゆりのデートの誘いを2度も断らずに受けると、「二人でジェットコースターに乗っているシーン」でゲームが終了する。

脚注[]

  1. 1986年15号から1987年11号までの約1年間の休載。
  2. 連載終了間際に、まつもとは「このままではキャラクターが可哀想」だと、残り20回ほどかけて終了する構想を持っていた。しかし、まつもとに新作を描くように急かした担当編集者の高橋俊昌ら編集部からは、あと5回で終わらせるように指令された。当然、描ききれるはずはなく、単行本刊行で加筆したために、連載終了から5ヶ月遅れて、最終巻が発売された。数年後の1992年に愛蔵版でさらに書き足した。
  3. 『せさみ☆すとりーと』の豪徳寺のモデル。
  4. まつもと泉の項目を参照のこと。
  5. 場合によっては、パラレルワールドへ移動。ただ自分の意志通りには使えず、偶発的に発動される。
  6. 恭介から「タバコを喫うと丈夫な赤ちゃんを産めなくなるぜ!」と言われ、赤面して恭介をひっぱ叩くも、禁煙はした(ただし、最終場面でオーディションが原因で登校しなくなり、ディスコパブでは再び喫煙をしかけたが、まどかを探した恭介が現れたことで、タバコを喫うのはやめた)。
  7. 著者のまつもとによると、はじめのまどかはふしだらな不良少女として、喫煙はもちろんのこと、非処女で複数の男性と肉体関係を持つ「妖しいミステリアスな不良少女」として描くつもりだったが、担当の高橋俊昌に却下されて「可憐な不良少女」として構想を変えるようにさせたという(『GRAPHIC ANTHOLOGY(フルカラー画集)』のまつもとのコメントより)。
  8. 8.08.1 過去にタイムワープした恭介のこと。
  9. まつもとによると、連載前にひかるの兄とする「檜山研二」がいる構想があった。それによると、恭介より1つ年上で、恭介たちが転校してきたときに、高陵学園高等部1年で、暴走族のリーダーである。同時にまどかの恋人という設定であった。しかし、担当の高橋俊昌が「檜山研二」というキャラは作品に適しないと却下したため、「ひかるの兄」は幻になったという(『COMIC ON vol.1』より)。
  10. 春日隆いわく「この娘(コ)は、猫のように豊かに表情が変化する特徴を持っているね」と、まどかのことを評価していた。
  11. 11.011.1 最終的にはまどかに対する誤解を解け、オーディションで歌を披露したまどかのことを擁護もしている。
  12. 原作ではテレポーテーションは使えないことを想起させる描写がある。
  13. アニメでは春日家と同じマンションの隣の部屋に住んでいるが、原作、OVAでは別の場所に住んでいる。
  14. ターゲット以外の周辺の人々には影響しない。
  15. 原作ではターゲットが一人に限られるが、OVAでは小松・八田の2人に同時に使うシーンがある。
  16. アニメではテレビシリーズには登場せず、OVA『ハリケーン! 変身少女あかね』『思いがけないシチュエーション』のみに登場。原作とアニメでは髪型が異なっている。原作ではセミロングの髪だが、アニメではサイドが短く一人称は「僕」になっていて、ボーイッシュさが強調されている。
  17. 原作では「しおり」のみであるが、アニメ版の「春はアイドル」では「島津しおり」と表記されている。
  18. まつもとは表紙のみ手掛け、後藤隆幸がイラストを手掛ける。
  19. 『ヒーローの声 飛雄馬とアムロと僕の声優人生』(古谷徹/角川書店/2009年)頁100より。
  20. 「声優古谷徹氏、北京で日本アニメの魅力を語る」(『日本新華僑通信社』)2007年10月17日付
  21. 古谷『ヒーローの声 飛雄馬とアムロと僕の声優人生』頁139より。
  22. 「『ジリオン』『きまオレ』テレホンサービス大好評」『アニメージュ』1987年12月号の頁48より。
  23. →仏WikipediaのMax et Compagnieのページ&→伊WikipediaのOrange Roadのページなど。
  24. 『ルーカスを超える アニメ・ゲームビジネス創作術』(寺田憲史/小学館/2000年)より。
  25. 古谷、2009年、p.103

関連項目[]

外部リンク[]

  • WAVE STUDIO Homepage : 原作者のまつもと泉の公式サイト
  • きまぐれオレンジ☆ロード - ぴえろ : アニメ制作会社公式サイト
  • きまぐれオレンジ☆ロード DVD-BOX発売! : 東宝サイト


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