武田信広

武田 信広（たけだ のぶひろ）とは、陽成源氏（河内源氏）流武田氏（常陸源氏/甲斐源氏）一門の武将。約３名ほど存在する。

1. 倉科信広 ： 第13代当主の武田信満の子、信重・信長（上総武田氏（上総源氏）の祖）・江草信泰（信康）・宗印（僧侶）・今井信景・信賢の弟、信経の父。甲斐倉科氏の祖となった。
2. 武田信広 (若狭武田氏) ： 安芸武田氏の当主の武田信繁の孫、信賢の子、国重信恒の異母弟。1479年４月29日（文明11年３月19日）に16歳で夭折し、祥雲寺殿日頭長光大居士と贈られたため[1]、信賢の嫡流は断絶した[2]。
3. 板垣信広 ： 通称は所左衛門/清十郎。板垣信方（信形）の子、信憲（弥次郎）・信興（清三郎）・酒依昌光（板垣信安）[3]室の弟。兄の信憲は品行不良が要因で、惣領家の武田晴信（信玄）によって粛清されると、次兄の信興にも嗣子がなく、源姓板垣氏は没落し、信広のその後の動向は不詳であるが、彼の婿養子の何某が上野国の国人で、上野板垣氏の祖となったという。

脚注[]

1. ↑ 『室町幕府守護職家事典』下巻（今谷明・藤枝文忠/新人物往来社/1988年）頁127～128、頁134～P135、『安芸・若狭 武田一族』（高野賢彦/新人物往来社/2006年）頁99～P104より。
2. ↑ 若狭武田氏の武将である蠣崎季繁（三国姓）の子である繁広（側室は安東政季の娘）は父・信賢の末妹（祖父・信繁の末娘で、信広の叔母）を娶ったので、蠣崎氏は若狭武田氏の信広流と仮冒して、蝦夷国を拠点として松前氏と改姓した。
3. ↑ 於曾昌安（源八郎）の子。はじめは族父の酒依昌元（昌信の子）の婿養子となった。

関連項目[]

• 源信広
• 蠣崎繁広

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