曹寿

曹寿（そうじゅ）とは、中国の漢代の人物で、約２名ほど存在する。「曹壽」とも呼ばれる。

1. 曹時 ： 別称は「曹寿」。秦代の泗水郡（四川郡）沛県[1]の人。前漢の功臣である平陽侯の曹参[2]の曾孫、曹窋の孫、曹奇の子、曹襄[3]の父、曹宗（曹宋）の祖父、曹喜（曹宗の甥）の曾祖父[4]、曹某の高祖父[4]、曹本始の６世の祖[4]、曹宏の７世の祖[4]、曹曠の８世の祖。成祖景帝（劉啓）の娘の平陽公主[5]を娶ったが、元来が病弱で、さらに伝染病を妻に感染させてしまったために、激怒した彼女から離縁を申し渡された[6]。まもなく彼は病没したという。
2. 曹世叔 ： 姓諱は「曹寿」、字は「世叔」。扶風郡平陵県[7]の人。元来は泗水郡沛県を本貫としていた上記の曹参の後裔で、上記の曹時の曾孫である曹喜の系統である容城侯[8][9]の曹湛の族兄弟にあたる。同郷[10]の班昭（班恵）[11]を娶るも、若くして逝去した。

脚注[]

1. ↑ 現在の江蘇省徐州市
2. ↑ 斉の悼恵王の劉肥（高祖・劉邦の庶長子）の生母の曹夫人の族兄弟という。
3. ↑ 外叔父の世宗武帝（劉徹）の娘の衛長公主を娶った。
4. ↑ 4.04.14.24.3 『漢書』曹参伝
5. ↑ 武帝の同母姉。
6. ↑ 後に平陽公主は、かつての下僕であった大将軍の衛青と再婚した。
7. ↑ 現在の陝西省咸陽市秦都区平陵郷
8. ↑ 涿郡容城県（現在の河北省保定市容城県）にあった。
9. ↑章帝（劉煊/劉烜/劉炟）の治世の77年（建初２年）に平陽侯から改封された容城侯は、晋（西晋）の時代まで在続した（清の銭大昕の『二十二史考異』が引用する『後漢書』和帝紀が引く侯康の言による）。
10. ↑ 班氏の原籍は代郡班氏県（現在の山西省大同市南東部）で、高宗元帝（劉奭）の末年に扶風郡安陵県（現在の陝西省咸陽市渭城区韓家湾郷白廟南村）を本貫に変えた。
11. ↑ 班況の曾孫娘、班稚の孫娘、班彪の娘、班固・班超の妹。夫が早世すると「曹大家」と称した。

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