張ガイ_(漢)

曖昧さ回避

この項目では、後漢末の部将について記述しています。東晋の部将については「張闓」をご覧ください。

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張闓（ちょうがい、生没年不詳）は、『三国志』に登場する後漢末の部将で、徐州刺史の陶謙の都尉。かつては道教系の黄巾党の頭目だった[1]。

概要[]

曹操の父・曹嵩を殺害した張闓

陶謙の命で200騎を率いて、避難先の瑯琊郡から子の曹操を頼ることになった曹嵩・曹疾[2]（曹操の末弟）父子一行を護衛した。

しかし、張闓は一行の財宝の豊富さに目を奪われて、欲望をふくらまして腹心と密談をして、泰山郡の華県と費県の境目で曹嵩・曹疾父子一行を皆殺しして、すべての財宝を奪い取って淮南郡に逃亡した[3]。

この悲報を聞いた曹操は烈火の如く怒り狂い、その責任は陶謙にあると判断して徐州遠征をして、官民区別なく無差別虐殺をおこなった。

197年に張闓は成の仲家皇帝の袁術の私兵の部将として、袁術の命を受けて漢の宗室である陳湣王の劉寵とその宰相の駱俊（駱統の父）らを偽りの酒宴で騙し討ちにして、これを滅ぼした[4]。

その後の張闓の消息は不詳である。

脚注[]

1. ↑ 『元本』（『元大徳九路本十七史』）
2. ↑ 字は徳秋（『元本』）。
3. ↑ 韋曜箸『呉書』
4. ↑ 『後漢書』陳敬王羨伝が引用する謝承箸『謝承書』（『後漢書』）によると「部曲将張闓陽」と記されている。

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