劉劭

劉劭（りゅうしょう）とは、漢の皇族・宗室および、宗族。非皇族も含み、約４名ほど存在する。

1. 劉劭 (後漢) ： 前漢の河間献王の劉徳の９世の孫で、劉尚の子、劉某の父。31年（建武7年）に、戦功によって同族の世祖光武帝（劉秀）から河間王に封じられた。しかし、37年（建武13年）に酎金怠惰の廉で、楽成侯に降格された[1]。
2. 劉劭 (曹魏) ： 字は孔才。広平郡邯鄲県[2]の人。前漢の趙の敬粛王の劉彭祖[3]の庶子である陰城思侯の劉蒼の後裔[4]で、劉琳の父。魏の曹操に仕えた。
3. 劉劭 (東晋) ： 東晋の官僚。彭城郡[5]の人。前漢の楚の元王の劉交[6]の後裔で、侍中の劉隗の一族。
4. 劉劭 (宋漢) ： 宋漢（劉宋）の皇族。高祖武帝（劉裕）の孫、太祖文帝（劉義隆）の長子、始興王の劉濬・世祖孝武帝[7]の劉駿・南平穆王の劉鑠・廬陵昭王の劉紹・竟陵王の劉誕・建平宣簡王の劉宏・東海王の劉褘・義陽王（晋熙王）の劉昶[8]・武昌王の劉渾・太宗明帝[9]の劉彧・建安王の劉休仁・晋平剌王の劉休佑・海陵王の劉休茂・鄱陽哀王の劉休業・臨慶沖王の劉休倩・新野懐王の劉夷父・桂陽王の劉休範・巴陵哀王の劉休若の異母兄、劉偉之・劉迪之・劉彬之・劉某之の父。呪詛を実施したことで、父から廃嫡されかけだが、異母弟の劉濬とともに先手を打って父を弑し、即位した。しかし、同じく異母弟の劉駿が挙兵して、まもなく劉濬と妻子とともに殺害された。そのため「前廃帝」と呼ばれた[10]。

脚注[]

1. ↑ 『後漢書』光武帝紀下
2. ↑ 現在の河北省邯鄲市
3. ↑世宗武帝の劉徹の異母兄、中山靖王の劉勝の同母兄。
4. ↑ 『元本』（『元大徳九路十七史』）より。
5. ↑ 現在の江蘇省徐州市
6. ↑ 高祖の劉邦の従弟、荊湣王の劉賈の異母弟。
7. ↑ はじめは武陵王。
8. ↑ 北魏の斉郡開国公～丹陽公～宋明公。
9. ↑ はじめは淮陽王・湘東王。
10. ↑ その他に「中廃帝」の劉子業と「後廃帝」の劉昱などが存在した。

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