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『ワルキューレの冒険 時の鍵伝説』(-ぼうけん ときのかぎでんせつ)は、1986年8月1日にナムコ(現・バンダイナムコゲームス)よりファミリーコンピュータ用ゲームとして発売されたアクションロールプレイングゲーム。キャラクターデザインは冨士宏。
1998年発売のプレイステーション用ソフト『ナムコアンソロジー2』にオリジナル版と、グラフィックやアクション性を強化したリメイク版が収録されている。また、2006年から2007年にかけてiアプリ、EZアプリ、S!アプリ版が順次配信された他、2007年3月20日よりWiiのバーチャルコンソールでも配信が開始された。
その昔、マーベルランドでは人々は無限の命を持っていたが、その心には悪魔が住みつき争ってばかりいた。見かねた神はこの地に大きな時計を築くことで人々に寿命を与え、心の中の悪魔を時の鍵によって時の狭間に封印した。人々は限りある命ゆえに互いへのいたわりを知り、マーベルランドには平和な時が続いた。
しかしある夜、死を恐れた男が時の鍵を抜き取ってしまい、封印されていた悪の化身ゾウナが復活する。ゾウナは時の鍵を奪い、魔物を次々と地上に放ち、マーベルランドに再び暗黒の時代が訪れた。人々の苦しみの声を聞いた神の子ワルキューレは、マーベルランドを救うため地上に降り立ち、時の鍵を探し出してゾウナを再び封印するべく冒険の旅に出た。
剣と魔法で攻撃していくアクションゲームとしての要素の他に、「敵を倒すごとに経験値を得て、宿に泊まるとレベルアップ」「フィールドやダンジョンでアイテムを集めなければ先に進めない」などのロールプレイングの要素も盛り込まれていた。また、昼と夜の概念があり、夜の場合の特徴として「敵が強くなる」「特定のイベントが発生する」などがある。
ゲームスタート時に生年月日と血液型を入力するが、星座、血液型によって成長速度が異なるシステムとなっている。
ゲームの中断は、宿に泊まった際に表示されるパスワードを再開時に入力する方式となっていたが、再開時には重要なもの以外のアイテムが無くなるというシステムになっていた。
テンプレート:節stubのちのRPGのように多くのアイテムが登場する。使用アイテムの選択にはまずセレクトボタンを押し、十字キーの左右で選んだのちにBボタンを押せば決定される。本作には装備品の装備という概念がなく、武器を装備するにも同様の操作を行う。選んだアイテムはBボタンで使用する。また所持できるアイテムは最大8個。アイテムは捨てることができず、手放すには使い切るか店に売るしかない(売値は購入時の価格の半額)。
ショートソード初期装備している剣、体力÷32+10の攻撃力を発揮する。パワーショートソードやや強いショートソード、体力÷32+30の攻撃力を発揮する。実は固定攻撃力が全武器中最も多いため、ワルキューレの体力が低い内はロングソードよりも強い。ロングソードショートソードの倍に及ぶ体力÷16+20の攻撃力を発揮する剣。パワーロングソードさらに強くなったロングソード。体力÷8+20攻撃力を発揮する。スーパーソードゾウナの城にある最強の剣、体力÷4+20攻撃力を発揮する。テント/パワーテント使うと知力を全回復させてくれる、テントは1回、パワーテントは4回使用可能。ヘルメット/スーパーヘルメット喰らうダメージを減少させてくれる防具、装備するとグラフィックが変わる。ある程度のダメージをうけると壊れてしまう。スーパーヘルメットは外れるだけで無くならないので何度でも再装備可能。マント/スーパーマント装備すると砂漠や雪原のダメージゾーンを通っても体力が減らなくなる。装備するとグラフィックが変わる。ある程度のダメージをうけると壊れてしまう。スーパーマントは外れるだけで無くならないので何度でも再装備可能。回復剤/大回復剤丸フラスコに入った薬品、使うと体力を回復する。回復剤は1回使い捨て、大回復剤は4回まで使える。解毒剤/大解毒剤三角フラスコに入った薬品、使うと毒状態を回復する。こちらも大解毒剤は4回まで使える。おの装備すると剣の代わりにBボタンで振るう、マップ上の木を切り倒す他ワルキューレの体力が一定以上だと山も崩せる。カギが無くても宝箱をこじ開けることが出来るが、なぜか毒に侵されてしまう。武器としても使用可能だが弱い。40回使うと無くなる、怪物や宝箱に使った場合は消費されない。パワーおの青色をした斧、回数制限が無く何度でも使える。ランプ火を灯して使うランプ、地下迷宮等暗い場所を明るくすることが出来る。4回使うと無くなる。パワーランプ青い炎のランプ、基本性能はランプと同じだが、回数制限が無く何度でも使える。シルバーキー迷宮にある扉や宝箱を空けることが出来るカギ、4回使うと無くなる。ゴールドキーシルバーキーと使い道は同じ、何度使っても無くならない。キララKの字が書かれたメダルのようなアイテム、使うと体力と知力をいっぺんに全回復してくれる。4回で無くなる魔法の船(スキーズブラズニル)持ってると海を渡れる、手軽に持ち運べる不思議な船。海に出る時も陸に戻る時も桟橋からしか不可。マッコウ山の中にいるマッコウクジラを助けると手に入る、船の代わりに海の上を移動することが出来る。船と違い呼び出すために少しだけ待たなくてはいけない。サンドラの魂ブラックサンドラやツンドラ(フルータジア北の雪原に出現)を倒すとたまに手に入る。ピラミッドの扉を開けてくれる。4回使うと無くなる。ティアラ終盤にある「ライオンの門」を開けるのに必要。また持ってるだけでワープゾーンの行き先が切り替わる。時の鍵これをゾウナから取り戻すことが本作の目的。魔法はレベルによってではなく、知力の最大値が一定の値を超えるごとに使用可能になる。選択はアイテムと同様の操作になるが、こちらは選択を十字キーの上下で、決定をAボタンで行う。魔法の使用もAボタン。
薬の術杖か試験管のようなアイコンで表される魔法。体力を回復させることができる。知力の最大値が40に達すると使用可能になり、1回につき知力を20消費する。火の玉名前どおり火の玉のアイコンで表される魔法。火の玉で遠距離攻撃ができ、レベルの上昇とともに威力も上がる。知力の最大値が60に達すると使用可能になり、1回につき知力を5消費する。透視術水晶玉のようなアイコンで表される魔法。見えないアイテムなどを発見することができる。知力の最大値が80に達すると使用可能になり、1回につき知力を10消費する。ガラスの術回復剤とは異なるフラスコようなアイコンで表される魔法。一定時間ワルキューレが半透明になり、上述のズールの目をくらますことができる。知力の最大値が120に達すると使用可能になり、1回につき知力を15消費する。星笛星のようなアイコンで表される魔法。一定時間敵の動きを止めることができる。知力の最大値が160に達すると使用可能になり、1回につき知力を32消費する。解毒アイテムの「解毒剤」と同じグラフィックのアイコンで表される魔法。効果は解毒剤と全く同じだが、解毒剤を持ち歩く必要が無くなるのでアイテムスペースが節約できる。知力の最大値が220に達すると使用可能になり、1回につき知力を20消費する。イナズマ名前どおり稲妻のようなアイコンで表される魔法。画面の敵すべてに大ダメージを与えることができる。知力の最大値が240に達すると使用可能になり、1回につき知力を50消費する。テンプレート:Rellink
続編として、『ワルキューレの伝説』がアーケードゲームで発表された。その他いくつかのスピンオフ作品がある。
1988年には、本作の内容をベースとしたゲームブック『スーパーアドベンチャーゲームワルキューレの冒険』(全3巻)が創元推理文庫より出版(1988~)されている。主人公(プレイヤー)はワルキューレの後を追って旅に出た冒険者で、ワルキューレは2巻目の終盤まで登場しない設定となっている。
その他には、ナムコからボードゲームが発売されている。
なお、1989年にMSX2で続編「ワルキューレの冒険II 遥かなる時の扉」(仮称)の製作が発表され「ディスクステーション」(コンパイル)第4号にデモが収録された他『マイコンBASICマガジン』(電波新聞社)では敵キャラクターのデザイン募集も行われたが、発売中止になっている。
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