テイルズ_オブ_ザ_ワールド~サモナーズリネージ~

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『テイルズオブザワールド〜サモナーズリネージ〜』(TALES OF THE WORLD Summoners Linage)は、2003年3月7日にナムコ（現・バンダイナムコゲームス）から発売されたゲームボーイアドバンス(GBA)用シミュレーションRPG。

概要[]

本作は『テイルズオブ』シリーズの外伝的作品である。略称は「サモリネ」。キャラクターデザインは藤島康介、奥村大悟。シリーズ作品としては初のシミュレーションRPG。シリーズの1作『TOP』の続編であり、過去に数作発売された『TOP』の世界観に連なる一連の作品群としては最も未来を描いている。

物語[]

『TOP』の舞台から数世紀後の世界、そこには先祖クラース・F・レスターが確立した古の精霊との契約方式の改良のために契約の指輪を探すクラースの子孫、フレイン・K・レスターがいた。今後起こるであろう大いなる危機が待ち構えているのも知らずに、彼は太古の文献が示す地で、太古に発達していた「魔科学」と呼ばれる技術で作り出されたアンドロイドの妖精マカロンと出会い、共に指輪探索の冒険に挑む。テンプレート:ネタバレ

システム[]

本作は同社で過去発売されたシミュレーションゲームである『キングオブキングス』に近いシステムを持ち、特徴として、クラスアップ制とストーリーパートとバトルパートによる二部構成が上げられる。

クラスアップ制クラスアップとはそのキャラクターが戦いを通じて経験値を得て、一定レベルに達した時、或いはそのユニットにとって特殊な道具を使うと、別のキャラクターに変身するシステム。別のキャラクターに変わる事で、そのユニットの行動範囲や特性、容姿が変化し戦闘において様々な特技を使用できる。この様な様々な能力や特性を持つキャラクターをユニットとしてプレイヤーが配置し、戦略を立てて攻略条件を満たしていく事が目的。二部構成ストーリーパートマップ上で、物語を選択後に発生する。物語の流れを楽しむ為の会話からバトルパートへつながる。バトルパート基本は自軍より開始するターン制の戦闘方式で、ユニットにカーソルを合わせて行動を決定。自軍のユニットの行動がすべて終了又は終了したいと思う時に終了決定すると相手の行動ターンになる。相手ターンが終了すると再び自軍ターンとなり交互に行動ターンが巡ってくる。また、今作独自の要素としてキャラクターを戦闘に参加させる場合、マナと拠点、契約した魔物が必要。戦闘開始時は基本的に主人公一人だけしか場に存在していないので、最初の行動は魔物を召喚できる「拠点」に移動させる事が定石となっている。召喚できる拠点に到達しても、そのターンは行動できず次の自軍ターンから召喚が可能となるが、無限に召喚できるのではなく「マナ」と呼ばれる数値の中から、召喚する魔物の必要消費マナを消費した後に召喚される。また、ユニットが行動前であるならば「合成」や「装備」を付加させてその能力値の修正が可能。マナマナは拠点がある場合に自軍の行動開始時に供給され、拠点の数が多いほど回復量が多くなり多くの味方を召喚できる。拠点戦略上、家や特殊な地形など抑えていると有利になる地点。今作では主人公と人間ユニット、若しくは人間ユニットを組み込んだ師団のみが占拠する事が可能。敵にもこの拠点が存在し奪取することも可能だが、一方で敵に占領される事も。自・敵軍とも、この拠点の数に応じて召喚に必要なマナの回復量が変化する。また、敵・味方を問わずこの「拠点」のマスに止まっているとHPが少しずつ回復する。魔物自・敵軍における兵隊的存在、主人公や相手の召喚師は大将的存在である。魔物同士が戦闘を行った場合はターンフェイズの主導権を持った側が先行をとり、相手に攻撃する。交戦終了後、ユニットの現状報告があり、そこでレベルや離脱など結果が表示される。基本的に相手を撃破またはダメージを与えたユニットは、一定の経験値が与えられ、それが基準を超えるとレベルが上昇する。また、魔物は一つのユニットに1～3体の魔物を参加させる事も可能で集団攻撃や移動範囲の増大などの利点があるが、ユニットの分布範囲が少なくなるといった欠点も（複数ユニットを個別ユニットに分離させることも可能）。主人公側に限り、「契約の指輪」が存在する状態で主人公が他のユニットを撃破した場合、相手の属性と指輪の属性の相性が一致しているならば仲間に引き入れられる。これによってしか仲間にならない魔物も存在する。

用語・キーポイント[]

召喚術太古に存在した、精霊の力を借りて魔法を使用する技術。主人公フレインの先祖クラースが召喚方法を確立するまで机上の空論とされていた。今作では様々な召喚術が考案されている様子で、クラースやフレインの「契約の指輪」を用いる方法は特殊とされる。名義上は精霊との契約だが、それ以外でも魔界の住人や魔物との契約も結べる（相手が了解した場合）。魔科学太古に存在していた人間がマナを使用しエルフ族と同様の魔法を使うための技術。ファンタジアの未来編に至るまで人はこの技術を追い求めていたが、大消失（詳細はTOP）による著しい魔科学の行き詰まりとその危険性により一部を除いて世界を滅ぼす忌むべき技術とされている。また、利用方法次第では半永久的に動く動力源ともなりうる。

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キャラクター[]

味方ユニット[]

フレイン・K・レスター主人公。各地の遺跡を巡り、契約の指輪を探している途中に、マカロンと出会う。マカロンフレインの辿り着いた遺跡で眠っていたホムンクルスと呼ばれる妖精型魔科学アンドロイド。時空移動が出来る。（1人まで）ベルガ・モントール双子の姉弟の姉。魔王軍に両親を殺された。ボルガ・モントール双子の姉弟の弟。両親を殺されたショックから、姉以外には心を閉ざしている。マーク・ギニール旅の剣士。両親の仇を追っている。実名は「マイラ・ギニール」。自分の両親の仇にして実兄であるアルフに対しては憎しみもある一方、殺したくないといった葛藤に駆られている。アルフを追為に男装していて自分自身を男だと話している。この設定上、登場時では男性ユニット扱いであるが、チャプター「西の孤島」以降は自分から女性である事を打ち明けて女性ユニット扱いになるので男性ユニット時にクラスチェンジする場合は注意。エルミラ森の異変を察知して来たウィッチ。フレインと出会い、彼の召喚に興味を抱き行動を共にする。夫をオークに殺され、オークを憎んでいる。味方ユニットの中で唯一魔王軍側に寝返る可能性のあるキャラクターで、チャプター「浸食洞」・「熱砂の洞窟」・「ハーメルの町」の3箇所全てで彼女関係のイベントを起こさないと魔王軍側に付き主人公達と戦うことになる。その場合は勿論、自軍ユニット時より強化されている。ヘルンヘルハウンドでケルベロスのケルンの兄。人と自分達が共存する為に自分達がどの様にあるべきかを弟に説くが聞き入れられない。

敵ユニット[]

魔王ゼクス魔科学アンドロイド。産みの親のガレル博士を殺され、人間に復讐を誓う。バトルパートにおいてはユニットの最後に倒さないと高確率で復活するなど厄介な能力を持っている。また、魔科学の産物故にマナを取り込む事で傷を癒せる。リーシスゼクスの部下。ロリコンでナルシストのヴァンパイア。ベルガを理想の少女として過剰なまでのアプローチをしてくる。メディベルゼクスの部下のメデューサ。ゼクスに恋している。アルフ剣士。各地で契約の指輪を集めている。本名を「アルフ・ギニール」と言い「ベネツィア」出身。マークの実兄であり、傭兵として各地を巡る為に精霊の指輪を探す。自身の両親を殺し、また魔王軍側に雇われている為に妹であるマーク（マイラ）とはよく衝突するが、妹思いな一面も持ち合わせている。ケルスヘルンの弟でケルベロス。若さ故の無鉄砲さを魔王に利用されて魔王軍に参加する。その為、兄のヘルンとは対立関係。ニーグニーズヘッグ族の野心家。自分の望む混沌の世界を創造するために表面上ゼクスに協力し、ケルスを誑かした張本人。

その他[]

ガレル・オーパスゼクスの産みの親。兵器とされ、殺されそうになったゼクスの身代わりになった。

※その他、ファンタジアや他のナムコ作品のキャラクターが登場する。

外部リンク[]

公式サイト

関連項目[]

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