ヘドリアン女王

ページ名:ヘドリアン女王

登録日:2011/04/05 Tue 13:58:11
更新日:2023/08/17 Thu 14:38:23NEW!
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スーパー戦隊シリーズ 電子戦隊デンジマン 太陽戦隊サンバルカン 女王 戦隊悪役 スーパー悪者ワルド 曽我町子 ゴルフボール バンドーラ スリーサイズ・オール98 マジエル 女性幹部 ベーダー一族 機械帝国ブラックマグマ ヘドリアン女王



ヘドリアン女王とは、『電子戦隊デンジマン』と『太陽戦隊サンバルカン』に登場するキャラクターである。


演じたのは後に『時空戦士スピルバン』のパンドラ女王や『恐竜戦隊ジュウレンジャー』の魔女バンドーラ、『魔法戦隊マジレンジャー』の大天空聖者マジエルを演じた曽我町子氏。



◇ベーダー一族時代

ベーダー一族を束ねる偉大な女王。
美しい物を嫌い、汚い物や絶望・悲しみ・涙を好む。でも自分は例外。


強大な妖魔術の使い手であり、幾度となくデンジマンを苦しめた。その反面、直接的な戦闘力は低い。
主に人間の心につけ込んだ作戦を得意とする。


幹部だけでなくベーダー怪物などの部下にも親のように接し、その死には涙を流して悲しむ情の深さを持つ。ただし戦闘員ダストラーへの扱いは悪い。


劇中、高いカリスマをもってベーダー一族を率いてデンジマンを苦しめるが、バンリキ魔王とその部下バンリキモンスの反乱と台頭によってヘドラー将軍を失い、ヘドラーを死に追いやったバンリキ魔王とバンリキモンスを恨んで襲いかかるが失敗、バンリキ魔王の短剣から自身を庇ったケラーを失い、牢に閉じ込められてしまう。


部下を死に追いやられた憎しみから宿敵であるはずのデンジマンが操縦するダイデンジンを応援するまでになり、ミラーが探ってきたバンリキモンスの弱点を妖魔術で教えてダイデンジンの勝利に貢献した。


弱点を知らせたことがばれ、怒った魔王に殺されそうになるも水晶玉に変身していたミラーの閃光でバンリキ魔王は失明する。だが、視力を失ったバンリキ魔王の滅茶苦茶な攻撃でミラーも落命した。


バンリキ魔王を討ち、遂にベーダー城に乗り込んで玉座まで辿り着いたデンジマンの前に現れたのは幻であり、最後にデンジマンに言い放つ…


「ヘドラー将軍が死に…ミラー、ケラーも死に…私は一人ぼっち…だが勝ったと思うなよデンジマン。私には暫くの休養が必要なだけじゃ…また会おう。さらばじゃ……」


家族同様に接してきた部下達を全て失い、孤独になった彼女にはもはや戦う意思は無く、デンジマンに別れを告げると何処かへと去っていった。
直後にベーダー城は自爆、こうしてベーダー一族は滅びたかに見えた…




だが、永い眠りに就いた彼女を目覚めさせる者達がいた…



◇機械帝国ブラックマグマ時代

第4話のラストシーンから登場。
北極の氷の中で眠りに就いていたヘドリアン女王だったが、第5話にて同じく北極に拠点を置く機械帝国ブラックマグマのヘルサターン総統はこれに目を付け、眠る女王を回収してメカ心臓を移植し、蘇生させた。


機械人間となって復活した女王は衣装が一新し以前よりも軟派な面が強調され、時には劇場版における「東京花火ショー」などに代表される道楽的な作戦も立てる様になった*1
ちなみに「東京花火ショー」とは、東京をハナビモンガーによる爆弾と爆撃で火の海にしようという凶悪極まりない作戦である。


妖魔術の腕も衰えておらず、23話で宇宙を荒らし回っていたベーダー一族の行動隊長・“銀河無宿”アマゾンキラーを呼び寄せ、時にはデンジ星人の子孫の超能力波に苦しめられながらもますますサンバルカンを追い詰める。


ヘルサターン総統とは割と仲が良かったが、45話で宇宙海賊のイナズマギンガーが登場してからはヘルサターン総統と対立し初め、アマゾンキラーと共にベーダー一族がブラックマグマを牛耳る野心を抱く。


遂にはヘルサターン総統とイナズマギンガーの一騎討ちを仕組んでヘルサターン総統を始末することに成功、敢えて新リーダーにイナズマギンガーを推すことでゼロガールズを煽り、アマゾンキラーがなだめることで遂にブラックマグマの女王として君臨することに成功したが……



その日から女王は悪夢や幻を見るようになる。死に追いやったヘルサターンが現れて恨みや女王の命があと僅かだと言う悪夢を。


イナズマギンガーを疑うが本人は何も知らぬと言い、ホログラムや賊を疑ったアマゾンキラーが基地内を徹底的に捜索させたが何も見つからず、景気付けにアマゾンキラーが最強の機械生命体・サムソンモンガーを誕生させようとするが何故か失敗作のミイラモンガーが誕生し、怒り狂ったヘドリアン女王は腹心のアマゾンキラーすら信じることが出来なくなってしまう。


そして体調不良になりだした女王のメカ心臓が弱っている事に気付いたアマゾンキラーの言葉にも耳を貸さないばかりか自分の命を狙っていると思い込んでメカ心臓の交換手術を拒否してしまい、太陽戦隊の嵐山美佐を誘拐して儀式の生贄に捧げようとするが、そこでイナズマギンガーと対立、妖魔術でイナズマギンガーを圧倒するがその負担にメカ心臓が耐え切れずに倒れてしまい、科学陣の交換手術も間に合わず、デンジマンとサンバルカンとの決着を付けることなく死去する。


かつて自らが味わった組織の乗っ取りを画策した末に、今度は自らを孤独に追いやった結果の死であった。
最終回ではある人物が造り出した幻として幻のヘルサターン、幻のアマゾンキラーと共に登場した。




以下、ネタバレ






ヘドリアン女王やアマゾンキラーは知らなかった。ブラックマグマの本当の首領はヘルサターン総統ではなかったということを。
そしてその人物が自由に死人やブラックマグマの機械を操れることを。




更にネタバレ




デンジマン第35話にて、ベーダー一の機織り姫ことドクガラーが織り上げたベーダー織の服が破けた際、ヘドラー将軍に言われてミラーとケラーにスリーサイズを測らせている。
その結果B:98、W:98、H:98という結果になり、ふくれっ面をしてしまう女王であった。
ミラーもケラーもウエストを測り間違えてないのだろうか……?


ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』ではメカへドリアン、『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』ではへドリアン女王がラスボスとして登場予定だったが曽我町子が既に死去していると言う理由からいずれも実現しなかった。




備考

ベーダー一族時代におけるヘドリアン女王のモチーフがMARVEL作品『マイティ・ソー』の悪役である“死の女神ヘラ”。


『サンバルカン』登場時に衣装が変更されたのは3年間の提携期間の契約が切れていたためであるが、頭部の角はセットに引っかかることが多く、曽我本人からの苦情も出ていたため、角のないデザインに変更された事情もある。



デザイン段階で配役を曽我町子にすることが決定しており、初めから彼女を想定してのデザインがなされている。



プロデューサーの吉川進からの要望により胸元が強調されている。


衣装の白い部分は骨をイメージしている。


ちなみにデンジマンの放送開始から37年後にヘラが映画『マイティ・ソー/バトルロイヤル』で実写化している。






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  • ドクガラー「女王様の服を作ったら服が破けて怒られました、それって私のせいですか?」 -- 名無しさん (2014-03-15 19:28:08)
  • バンドーラ様なんかもそうだが、曽我さんはホント人間味のある悪役が似合う人だった -- 名無しさん (2014-03-15 23:27:26)
  • …あのピチピチおばさん? -- 名無しさん (2014-03-16 06:46:04)
  • サンバルカンのダイヤモンガーが生まれた理由が女王が夢でオバハンに宝石見せびらかされて頭に来たというのをみて「意外と負けず嫌いで人間くさい」と思った。 -- 名無しさん (2014-03-16 12:29:26)
  • デンジマンでは信頼できる部下が皆死んでサンバルカンでは利用され有る意味悲劇的だな。 -- 名無しさん (2014-08-03 21:00:59)
  • 自分が演じていた役の名前を曽我さんは自作の香水につけていたんだよな。「メレンゲの気持ちの」石ちゃんのコーナーではあんなに元気だったのに。 -- 名無しさん (2014-08-24 20:59:59)
  • デンジマン時代の恰好がマイティ・ソーのヘラと同じなのは、スパイダーマッを制作する際にマーベル側から「こっちのキャラのデザインも好きに使っていい」と言われていたから -- 名無しさん (2016-11-13 20:49:55)
  • サンバルカン時代は頭にミラーボールつけてたよな -- 名無しさん (2017-01-04 18:25:40)
  • ヘラよりも女王のほうが存在感が半端なくすごい。でも信頼できる仲間が失われてサンバルカン時代は終盤完全によそ者扱いだよな、アマゾンキラー以外は。 -- 名無しさん (2017-11-02 10:24:55)
  • ↑×3 Twitterで早速ネタにされてたな・・・バトルロイヤル絡みで -- 名無しさん (2017-11-02 15:46:00)
  • メカヘドリアン!? -- 名無しさん (2019-11-26 21:44:03)
  • なお、バトルロイヤルと同じ2017年には戦隊側ではリブート版パワーレンジャーが公開されてますけど意識してますかね? -- 名無しさん (2020-08-05 11:35:11)

#comment

*1 もっともデンジマンの時にもハミガキラーの回のように個人的趣味で作戦を行うことも多かったが

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