イモリ(両生類)

ページ名:イモリ_両生類_

登録日:2026/06/16 Thu 21:11:00
更新日:2026/06/19 Fri 15:43:19NEW!
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アニヲタ動物図鑑 アニヲタ水族館 両生類 井守 再生能力 有尾類 爬虫類 絶滅危惧種 イモリ科 タモリ←でもない ヤモリ←ではない 美幸←井森



イモリとは有尾類イモリ上科、とりわけイモリ科に属する両生類の総称である。
英語ではnewtニュートと呼び、漢字では「井守」と書く。



概要

長い尾を持ったトカゲ型の体型が特徴で、後述するサンショウウオを除けば他の両生類とはまず間違える事のない姿をした種である。
カエル同様に日本や中国等アジア地域は勿論、ヨーロッパ地域や北米地域にも生息しており、その範囲は極めて広く、
更に一部の種は猛毒*1を持っているという点も似通っている。
一方で種によって差があるにせよ基本的には水に依存する種族であるが故か、カエル以上に環境の悪化に弱い傾向にあり、
環境破壊によって絶滅が危惧される種も少なくないのが現状となってしまっている。
基本的にメスが大きく、鳴嚢の発達したオスで雌雄判別が容易なカエルに比べるとぱっと見では区別がつきにくく思えるが、
これはある程度育っている場合、ではあるものの腹側を見れば一目瞭然である。
簡単に言えば股間が丸く膨らんでいるのがオス、膨らんでいないのがメスと覚えればいい。



その驚異の再生能力!!

イモリは脊椎動物の中でも屈指の強い再生能力を持つ事でも知られている。
尾や手足を天敵に食い千切られても、多くの場合なんと骨ごと元通りに再生してしまえる程である。


そのプロセスも意外と複雑であり、


1、傷を被膜が覆う
2、再生芽*2の形成がされる
3、傷口付近の筋肉や骨が本来備わっていた肉体の役割を失い、未分化の状態に逆戻りする*3
4、2で説明した再生芽から細胞の再分化と増殖が急速に働き、骨・筋肉・神経・血管、皮膚が形成され、元通りになる。


…といったプロセスを経て再生する。
医学においてはその再生に関するプロセスやメカニズムを解析し、事故や病気で手足を失ってしまった人への
再生医療に応用できないか研究がされている程なのだ。



他生物との違い

《サンショウウオとの違い》

有尾類にはイモリ以外にもサンショウウオ類が存在する。あとマイナーだけどサイレン。
ほぼ同じと言ってもいい体型であり、同じ有尾類に属するのもあってかよく混同される二グループ。
だが、繁殖方法含め異なる点もある。

特徴等イモリサンショウウオ
肌の質感ザラザラツルツル
尾の形ヒレ状丸い
繁殖体内受精体外受精
好む環境水中陸上

こうして見ると類似点だけでなく意外と異なる点もあるという事がわかるだろうか。
ただし多くの例に漏れず両グループには例外も多いのでこの違いはあくまで種としての傾向及び、
目安程度に見ておいた方がいいのもまた事実である。
実際オオサンショウウオのように水棲傾向の強いサンショウウオがいたり、イボイモリのように陸棲傾向の強いイモリがいたりする為である。


《ヤモリとの違い》

同じ両生類であり、体型も似ている事からサンショウウオと混同される事があるのは上述した通り。
しかし一文字違い故にヤモリと混同される事もそう珍しくない。
大雑把に言えばヤモリは爬虫類であり、トカゲなどと同じ仲間。
木の上や家の壁など陸に住み、殻に包まれた卵を産む。
対してイモリは両生類であり、カエル等と同じ仲間。
沼や池などの水場に住み、ゼリー状の卵を産む事が大きな違いと覚えればよい。
指の数も違い、ヤモリは前後とも5本指だが、イモリは前足が4本指*4で、後ろ脚が5本指になっている。


水辺に現れる両生類のイモリ井戸を守る「井守いもり
陸上に現れる爬虫類のヤモリ家を守る「家守ヤモリ(または屋守)」という由来があるため、この字で覚えると混同しにくい。


ちなみに井守いもりの井は水田を意味するという説もあるがタモリではないそれはかつて昼休みに現れていた哺乳類だこのギャグは令和ではもう伝わらないだろうな……


主な種類

  • アカハライモリ

日本の固有種。
名前の通りブチ模様のある真っ赤な腹部を持っており、
北海道と沖縄を除く日本各地に生息している。
あまり知られていないが実は腹部の模様には地域差がある事でも知られており、
熱心なコレクターもいるようだ。


  • シリケンイモリ

こちらも日本の固有種。
他のイモリと比べて、尾が薄く刀や剣のように長く鋭く尖っていることから「尻剣イモリ」の名が与えられた。
沖縄県から鹿児島県の奄美諸島に生息している種で個体ごとの変異が激しく、
金箔のような模様が多い個体は希少価値が高いとされ、高値で取引される事もある。


  • イボイモリ

イモリとしては原始的な特徴を持った種の総称。
名前の通り脇腹にイボがあるのが特徴。
水辺を好むイモリとしては珍しく陸生傾向が強く、水にほとんど入ることがないどころか無理に入れたり転落すると逆に溺れてしまう程。
卵も水中ではなく水辺の苔等に産み付け、孵化した幼生は飛び跳ねながら水に入るという。
日本にはアマミイボイモリとオキナワイボイモリの二種がいるがどちらも絶滅が危惧されており、厳重に保護されている。


  • イベリアトゲイモリ

スペインやモロッコに生息しているイモリで平均して20㎝、最大30㎝とイモリの仲間で最大
脇腹にイボがあるが、実はこれは毒袋であり、更にそこから鋭い肋骨が飛び出す突出孔的な機能も兼ねる。
具体的に言えば敵に摘ままれると肋骨が毒袋を貫通毒が塗られた状態の肋骨が露骨敵に突き刺さるという防御システムでこれがトゲイモリの名の由来となっている。
と、傍から見ると諸刃の剣にしか見えないような防御方法で大丈夫?と思われそうな能力だが上でも述べたイモリの仲間に共通した再生能力があるので大事には至らないという事である。
ちなみに両生類としては珍しくこれといった繁殖期がなく、雌雄が揃えば簡単に繁殖させられることからメキシコサラマンダーと同じくブリード個体が多く出回る種でもある。
アニオタ的にはポケモンのドオーの元ネタとしても有名。


  • クシイモリ

ヨーロッパから西アジアに掛けて生息している種の総称。
普段の姿と繁殖期で姿が大きく異なる事でも有名。
普段はアカハライモリ等と大差がない姿をしているのだが、繁殖期になるとクレストと言われるヒレ状の器官が発達。
まるで魚を思わせる姿になるのである。
イボイモリほどではないがやや陸棲傾向が強い為、テラリウムで飼われる事も珍しくない。


  • ファイアサラマンダー

ヨーロッパに生息する、黒地に黄色の斑点模様が特徴的なイモリ。
後頭部と背中に毒腺を持ち、危険を感じるとそこから強力な神経毒を発射する。
陸棲傾向が強く倒木などに隠れ住んでいることが多く、そうした木を薪にして火を起こすと火の中から這い出てくることがある。
これを見た古代の人々はイモリが火から生まれたと考え、四大精霊の一つであるサラマンダーの由来となった。



人との関わり

古来より毒性がある事が知られていたが故か食用としてはまず使われていない。
ただ、日本のようにその毒をあえて利用、つまり薬用に使われていたケースもないわけではないのだが。
薬用としてよく知られるのがイモリの黒焼きで、江戸時代にはオスメスのペアを一緒に丸焼きにしたものが媚薬として利用できると謳われた。
しかし実際にはそんな効果はなく、何なら本来中国で使われていたのはヤモリであり、日本に伝わる過程でイモリと誤訳されたのだという。


今日においてはカエル同様にペットとして飼われる事もそう珍しくない。
生き餌に依存する種の多いカエルと違い、人工飼料も食す種が多い事から餌方面では楽なのだが、
上に書いたように水に依存する傾向にある種でもある事からより水に気を使わなければならず、
更に暑さに弱い種も少なくない為、場合によってはワインセラーが必須になる事も覚えておいて損はない。



イモリをモチーフにしたキャラクター






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  • イモリの黒焼きだっけ?千と千尋に出てきたの -- 名無しさん (2026-06-16 21:50:21)
  • 龍騎のゲルニュートはたぶんアカハライモリ -- 名無しさん (2026-06-16 21:54:24)
  • 人生で中々野生のイモリ見れなかったけど金沢城の水路に沢山生息してたの見つけて感動した記憶 -- 名無しさん (2026-06-17 05:45:54)
  • 両生類イモリ、爬虫類ヤモリ、哺乳類タモリみたいな覚え方してたな -- 名無しさん (2026-06-17 08:20:28)
  • タモリで草。大人になって水辺に行かなくなったのもあるけど最近あんまり見なくなったな。そもそも子供の頃にも滅多に見なかったけど -- 名無しさん (2026-06-17 09:14:38)
  • 妖怪にも「イモリ(守宮)」というのがいるけれど、実際に描かれているのはヤモリという紛らわしい事になっているらしいね -- 名無しさん (2026-06-17 09:29:37)
  • ジュカイン系統(特にキモリ)はヤモリモチーフなのかな? -- 名無しさん (2026-06-17 11:02:23)
  • 妖怪というか井戸の守り神的なイヒカならいる -- 名無しさん (2026-06-17 11:57:28)
  • 電王の夏映画ではイモリモチーフのニュートイマジンとヤモリモチーフのゲッコーイマジンが出てくるけど、どう見ても赤黒のイモリっぽい方がゲッコー(デザイナーが逆の名前で送ってしまったらしい)。まあ↑↑↑で言われてる通りイメージ元とされる『井守の怪』に出てくるのがヤモリの妖怪なんだけど -- 名無しさん (2026-06-18 07:48:57)
  • サチコでどうだ!? -- 名無しさん (2026-06-19 07:45:05)

#comment()

*1 フグ毒として有名なテトロドトキシンなど
*2 元々あった部位の基盤となる細胞
*3 これを脱分化と呼ぶ
*4 両生類は前足の親指が退化している。

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